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【五十嵐貴久】
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炎の塔の評価:
8.17/10点 レビュー 6件。 A ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点8.17pt
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
炎の塔の感想
勇敢なファイヤーファイターと勇気あるお客さまの物語り。緊迫した状況が目に浮かぶ描写は圧巻でした。読み応えあります。ラスト(その後)の展開も書いて欲しかったな。
「タワーリング・インフェルノ」への見事なオマージュ作品
後書きと謝辞にある通り映画「タワーリング・インフェルノ」にインスパイアされた、超一級のパニック小説。日本が舞台のパニック小説はさほど面白くないものが多いが、本作はそんな思い込みを覆す傑作エンターテイメントである。東京の新たなランドマークとなる地上100階建て、高さ450メートルの超高層タワービルが営業初日に火災に襲われる。ショッピングフロア、ビジネスフロア、ホテルフロアには数万人が押し寄せており、しかも100階のホールでは千人を集めたオープニング・セレモニーが行われていた。最新の防災設備を備えた超高層タワーで火災が起きるはずがない、そんな思い込みや願望から初期対応が遅れ、最上階の1000人が取り残された…。これまで誰も経験したことがない大災害に必死に立ち向かう消防士たちの死力を尽くした戦いがメインで、物語としては単純だが最後まで息をつかせない緊迫感が見事。さりげなく散りばめられていたエピソードが俄然、重要な要素になっていくストーリー展開も素晴らしい。パニック小説のファンには、文句なしのオススメである。
久しぶりに王道のパニックものが読めた ▼以下、ネタバレ感想
「古い映画じゃあるまいし」作中のセリフですが、笑うとこなのかなと思いつつも、このセリフを挿入できた作者に敬意を評したい。序盤はまんま「タワーリング・インフェルノ」です。SマックイーンとPニューマンのタッグを、女消防士と作品中随一のバカ役に置き換えたんだから本家を超える訳はないのですが、やっぱ好きなんだよな、この手の作品。
超高層タワーで火災が発生する。圧倒的な炎と闘う消防士を描いたパニック小説。登場人物が多く、イライラさせる奴、ハラハラさせる奴、ウルウルさせる奴とバランス良く配置されている。そして死亡フラグを立てた奴は順次退場して行く。予定調和の中で展開していた物語が、終盤余りにも絶望的な状況へと進む事となる。このラストの壮絶な展開はパニック小説の理想形かも知れない。そして序盤から伏線が張られていた事に気付かされ、著者の凄みを感じる事になりました。ベタで良いんだよね、このタイプの作品は。ハリウッド映画を観ている様だった。
勇敢なファイヤーファイターと勇気あるお客さまの物語り。
緊迫した状況が目に浮かぶ描写は圧巻でした。
読み応えあります。
ラスト(その後)の展開も書いて欲しかったな。