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殺人現場は雲の上



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殺人現場は雲の上の評価: 4.33/10点 レビュー 6件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.33pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(3pt)

殺人現場は雲の上の感想

1989年発行の初期作ですね。
新装版で2020年に発行されていたので、未読ということもあり手にしました。
正直、つまらない短編集です。7作ほど載っています。
スチュワーデスの2人組、エー子とビー子がフライトで起こった事件を解決するというお話。
軽すぎて意外性も驚きも無く、サラっと事件が解明する。
強いて良かった点を1つ挙げると、読むのに何の苦痛も無く、暇つぶしに読めるところ。
よって、アマゾン評価1点を付けずに2点にした。
著者にとって、まあ、こういう並作もあるのだろう。
初版1刷から通算すると45刷も版を重ねているようだし、需要がある所が有名作家の強みか。

マッチマッチ
L6YVSIUN
No.5:
(6pt)

東野らしからぬ安っぽい短編集

スチュワーデス(当時はまだこの呼称だった)の凹凸コンビを主役にした、東野らしからぬ安っぽい短編集だった。
東野版 弥次喜多珍道中的な作品なのであろうが、キャラが問題。
才色兼備のエー子(早瀬英子)は好感が持てるものの、今一つ存在感が薄い
もう一人のビー子(藤真美子)の存在がうざい
東野としては、図々しいけど憎めないキャラクターを意図したのだろうけども、私にとっては鬱陶しく、うざったい存在でしかなく
登場するたびにイライラし、楽しく読めず、何度、読むのを止めようと思ったことか。。。
出てくる事件の内容もライトなものが多く、暇潰し用としか使えない本だった。
同じ同一主人公短編集でも「浪花少年探偵団」は、面白かった。
特に、しのぶ先生のキャラや周囲の生徒たちとのコミュニケーションは、まさに読んでいてワクワクしたものだが
本編はビー子で全て台無しになった。(推理も軽い)

最も魅力的な登場人物:いないが強いて上げれば、早瀬英子(エー子)かな。出過ぎず感じが良い

mustang
PCGQIQ4X
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

殺人現場は雲の上の感想

軽く読んで内容は覚えてないくらい
つまらない
東野を全部読むためだけに読む本

jethro tull
1MWR4UH4
No.3:
(5pt)

事件は雲の上で起きているんじゃない!

新日本航空のスチュワーデス、早瀬英子こと、眉目秀麗かつ聡明なエー子と藤真美子こと、小太りで豪放磊落なビー子の、通称ABコンビが出くわす事件を綴った連作短編集。
まず「ステイの夜は殺人の夜」で幕を開ける。
「忘れ物にご注意下さい」は旅行会社が企画した、赤ちゃん同伴の夫婦もしくは奥さんを対象にしたベビー・ツアーで起こったある忘れ物の話。
道化役のビー子に一目惚れする男性が現れるというのが「見合いシートのシンデレラ」。
「旅は道連れミステリアス」は福岡発東京便の機内でエー子が福岡の和菓子屋『富屋』の主人富田敬三と出くわすところから始まる。
「とても大事な落し物」は機内でトイレで封筒の落し物が見つかるという物。それにはなんと「遺書」の文字。中身を確認するが署名がない。果たして誰が自殺を図ろうとしているのか?
いきなり客室乗務員室の電話が鳴り、エー子が取ると「乗客の1人を殺害した。金を出さないと今後お前のところの乗客を同じように殺していく」と脅迫されるショッキングな幕開けの「マボロシの乗客」。
「狙われたエー子」はシリーズの掉尾を飾る1編。

パズルあり、日常の謎系あり、殺人事件ありと色んなヴァージョンが楽しめる短編集。
しかしスチュワーデス(今ならキャビン・アテンダントだから、この辺は次回重版時に改訂しないのだろうか)の凸凹コンビという主人公と内容の軽さゆえに数日経ったら忘れてしまいそうなキオスクミステリだ。実際旅先、出張先の売店で購入し、片道の車内や機内で読み終わってしまう。

まず「ステイの夜は殺人の夜」はよくあるアリバイトリック物で、これは真相が解った。まずは挨拶代わりに軽いミステリを、といったところか。

「忘れ物にご注意下さい」はこれは自分でもロジックを組み立ててみたが、敢え無く撃沈。作者の解明の方がすっきりしている。作者お得意のパズル物。

「見合いシートのシンデレラ」が個人的にはベスト。最後の真相が面白い。
今の世になって、こういうカップルは珍しくなくなってきてはいるけど、ミステリネタとしてはまだ新鮮。よく考えるとビー子はちょっとかわいそうだ。

「旅は道連れミステリアス」は偶然が架空の心中事件を産み出すという面白い趣向だ。
こんな奇妙な成行きは読者の推理では解けないでしょう。最後に事件をこのまま押し通す富田の妻の毅然たる決意が物語を引き締める。ミステリとしては弱いが、物語としてはなかなか読ませる一編。

「とても大事な落し物」は「自殺志願者は誰?」とある作品へオマージュを捧げる副題を付けたくなる1編。限られた乗客がそれぞれ自殺志願者らしい振る舞いをするが、悉く外れる。しかしこれは肝心要の遺書の持ち主を限定するロジックが弱いような気がする。奇抜さを狙いすぎた感が否めない。

「マボロシの乗客」は事件の展開ほど緊張感がない。逆に作者はコミカルさをずっと出している。まあ、恋すると見境が無くなってしまいますからね。

最後の「狙われたエー子」は東野氏の上手さが光る。何気ない冒頭のシーンに事件の最大の手掛かりが実にさりげなく書かれているのに驚く。軽すぎてすっと流しそうだが、こういうの書こうとすると実に難しい。心憎いほど上手いです、東野圭吾氏。

とまあ、ライトミステリながらもそつの無さを発揮している短編集だが、しかしやはり今までの東野氏の同傾向の作品に比べるといささか軽い感じがする。『ウィンクで乾杯』とか『白馬山荘殺人事件』とかでも密室殺人とか暗号解読とか本格趣味に溢れていたし、『浪花少年探偵団』も同趣向の短編集ながら、1編に1つの事件だけでなく、2つの事件が絡み合うとか、ケーキからナイフが飛び出るといった不可能趣味が加味されており、それに加えて主人公以外のキャラクターが更に物語を盛り立てて相乗効果を上げていた。
しかし本作ではスチュワーデスという職業柄、空港や機内と場所が限定されるせいか、場面のヴァリエーションに乏しく、それがためが総体的に小手先ミステリのような感じが否めない。

そして間の悪い事に『Yの悲劇』を読んだ後だと、非常に物足りなく感じてしまった。物語の熱量が違いすぎた。
まあ、これだけあれば色んな作品もあるわけで、さすがに全てが水準以上とは行かないだろう。次回作に期待。


▼以下、ネタバレ感想

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Tetchy
WHOKS60S
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

殺人現場は雲の上の感想

一話、一話が短いので気軽に読める ただ内容はあまりない

コロッケ
06AW34E3
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

殺人現場は雲の上の感想

気軽に読めるユーモア小説でした。
赤ん坊の忘れものの事件でビー子にとても好感が持てました。
遺書が残された事件も良かったです。

Umosuke
R5IJL8HR

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