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【初野晴】
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わたしのノーマジーンの評価:
6.00/10点 レビュー 2件。 D ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点6.00pt
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
希望
ユーモア、ファンタジック、ダーク。あらゆるジャンルの独特の味わい、それらをほどよく織り交ぜ、読者にひとときの”夢”を見せる作家、初野晴の寓話ミステリ。脚が不自由な鞄修理人「シズカ」、人語を話す赤毛のサル「ノーマジーン」。突然出会った二人(?)は、荒廃した世界の中で、共同生活を営んでいる。シズカは初めは当惑しつつも、徐々にノーマジーンのことを理解し、受け入れていく。そしてクリスマスの夜、シズカは自分の本当の気持ちを悟り、彼女の心に希望が生まれた。ーしかし、シズカは残酷で、そして悲しい真実を知る。初野晴の作品は読みやすい文体(これがいわゆるライトというものか?)でありながら、その裏には社会派と形容しても過言でない重い要素が含まれている。そして登場人物の、まるで見てきたかの如くリアルな感情が、読者に伝わってくる。特にこの物語は、シズカのどことなく人生に失望したような(言い過ぎだろうか?)言動が印象深い。が、ノーマジーンと出会うことで、次第に生きる喜びを噛みしめていく。そしてラストでは、シズカは葛藤を乗り越え、自分の本当の気持ちをノーマジーンに告げる。そのシーンは、読者に感動と、希望を与えるのである。ーそう、希望。この本の他に、初野晴の著書「1/2の騎士」「水の時計」では、ラストにて、今後を予測させる展開となっている。ハッピーエンドなどという単語では表せない、なんとも言えない余韻を残してくれる。私はそれに何度も感動させられてきた。感動とか、絆とか、そして希望とかをミステリに求めるのであれば、初野晴の名前は外せない。
ユーモア、ファンタジック、ダーク。
あらゆるジャンルの独特の味わい、それらをほどよく織り交ぜ、
読者にひとときの”夢”を見せる作家、初野晴の寓話ミステリ。
脚が不自由な鞄修理人「シズカ」、人語を話す赤毛のサル「ノーマジーン」。
突然出会った二人(?)は、荒廃した世界の中で、共同生活を営んでいる。
シズカは初めは当惑しつつも、徐々にノーマジーンのことを理解し、受け入れていく。
そしてクリスマスの夜、シズカは自分の本当の気持ちを悟り、彼女の心に希望が生まれた。
ーしかし、シズカは残酷で、そして悲しい真実を知る。
初野晴の作品は読みやすい文体(これがいわゆるライトというものか?)でありながら、その裏には
社会派と形容しても過言でない重い要素が含まれている。
そして登場人物の、まるで見てきたかの如くリアルな感情が、読者に伝わってくる。
特にこの物語は、シズカのどことなく人生に失望したような(言い過ぎだろうか?)言動が印象深い。
が、ノーマジーンと出会うことで、次第に生きる喜びを噛みしめていく。
そしてラストでは、シズカは葛藤を乗り越え、自分の本当の気持ちをノーマジーンに告げる。
そのシーンは、読者に感動と、希望を与えるのである。
ーそう、希望。
この本の他に、初野晴の著書「1/2の騎士」「水の時計」では、ラストにて、今後を予測させる展開となっている。
ハッピーエンドなどという単語では表せない、なんとも言えない余韻を残してくれる。
私はそれに何度も感動させられてきた。
感動とか、絆とか、そして希望とかをミステリに求めるのであれば、初野晴の名前は外せない。