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【佐々木譲】
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警官の血の評価:
7.80/10点 レビュー 5件。 S ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点7.80pt
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
警官の血の感想
私の好きな所謂「警察ミステリー小説」。その王道のような作品。祖父・父・子の親子三代に渡る警察官の物語。まさに「警官の血」タイトルそのものです。上下2巻で、読み応え十分ですね。しっかり楽しめました。祖父清二、父民雄、子和也、それぞれに独立したストーリーが描かれているが、鍵となるのが駐在員だった祖父清二の謎の転落死。この謎が未解決のまま物語は父、子と進んでいく。読者は、それぞれの警官のストーリーを楽しみながら、この転落死の謎を解くための伏線を見つけるという別の楽しみを得ることが出来る。そういう面で、この小説はダブルの相乗効果で、秀逸の面白さがあった。 ▼以下、ネタバレ感想
三代にわたる警官の物語。清二、民雄、和也とそれぞれの警官としての人生描写がおもしろい。後半は謎が明らかになるのだが、想定通りで物足りない部分がありましたが、総じて満足できました。続いて、警官の条件を読みます。
上巻は文句無しで面白い!9点下巻は盛り上がりが今一歩で7点だから8点
終戦後の混乱期に警察官となった清二から息子民雄、孫の和也と三代にわたる警察官の重厚な物語です。昭和の時代の移り変わりが目に浮かぶようです。警察と言う組織の本質を深くえぐる作品ではないでしょうか。誠実な町の警察官であったのに謎の死をとげる清二。父のような駐在所の警官を目指していたにもかかわらず、学生運動全盛の時期と重なり公安のスパイとして大学へいき、何年もスパイとして過ごすうち次第に心を病んでいく民雄。妻に対して暴力をふるっていた父とは距離を置いていたのに結局は同じ警察官となり祖父の死の真相を、半ば利用しながらしたたかな刑事となる和也。巨悪を暴くために小さな悪はどこまで許されるのか・・・なんてわかりませんが、現実にも裏金の不祥事などが新聞を賑わすと、それ私達の税金なのに・・・と思わずにはいられません。常に組織が優先される社会は日本の特徴で、外国にくらべれば治安がいいのは間違いないのですが、取り調べの可視化とか代用監獄の問題とか先進国から非難されるようなことを変えることで、もっと信頼度があがるのではないの?と思わずにはいられません。外国の小説を読んでいると(特にヨーロッパ)個人の判断ではなく常に組織の都合が優先される日本の警察の体質が浮き彫りになってきて、そういう雰囲気を非常に上手く、またリアルに小説に盛り込んでおられるなと思いました。
親子三代に渡る警察官としての人生の軌跡を描いた物語だが、個人的には第三部の和也がいちばん面白い。現実の歴史的な事件や出来事にフィクションを絡ませて描かれたストーリーはドキュメンタリーのようで、それぞれの時代を写しながら警察官として一人の人間として生きていく様が生々しく書き込まれている。和也から見て祖父にあたる清二の身の回りで起きたふたつの殺人事件。そして、清二の不審な死。この事件を背景にしてそれぞれの時代の事件、出会う人々との交流などを絡ませて最後の第三部和也では清二の死の真相が明かされる構成だが、このへんの謎といった部分よりも各人の警察官としての日々の活躍と生き方を描いたところの方がこの物語の大事な部分なんだろうと思う。会話や人物設定など確かな筆力で書かれた男の世界の物語で世相を切り取るセンスも確かだ。読んで損のない一冊と思う。
私の好きな所謂「警察ミステリー小説」。その王道のような作品。
祖父・父・子の親子三代に渡る警察官の物語。
まさに「警官の血」タイトルそのものです。
上下2巻で、読み応え十分ですね。しっかり楽しめました。
祖父清二、父民雄、子和也、それぞれに独立したストーリーが描かれているが、鍵となるのが駐在員だった祖父清二の謎の転落死。
この謎が未解決のまま物語は父、子と進んでいく。
読者は、それぞれの警官のストーリーを楽しみながら、この転落死の謎を解くための伏線を見つけるという別の楽しみを得ることが出来る。
そういう面で、この小説はダブルの相乗効果で、秀逸の面白さがあった。
▼以下、ネタバレ感想