天才科学者・桔梗信輔が発明した奇抜な殺人方法を闇に葬れ! 息子の信治は父の死後、出羽の山中から東京へと向かった。

血まみれの女の死体のそばで、立ちすくんだ男は奇妙な事を口ばしった。

神田の貧乏長屋に巣食う、砂絵師のセンセーとおかしな仲間たちが、江戸市中で起きた怪事件の謎を解く人気の捕物帳シリーズ。

スプラッタ小説に食傷気味のおとなのホラー・ファンに贈る、ほんとうにこわい話の数々。

かつては硬骨の刑事、今や恍惚の境に入りかけた父親に、現職刑事の息子が捜査中の事件を語ると、父親はたちまち真相を引き出す。

はじめまして。あたしの名はシルビア、勤め先は吉原のソープランド、〈仮面舞踏会〉。

話半ばで目を閉じ、眠ってしまったかに見える父だが、油断はできない。

“私はこの事件の犯人であり、探偵であり、被害者…”一人三役というアクロバティックな設定が、主人公の手記を通して変奏されながら明らかになっていく華麗なる本格推理。

悪魔に見込まれた男の“取りひき”を描く表題作ほか、ミステリー、ホラー、時代小説、SFと幅広い活躍を続け、昨年、急逝した著者の数多い短篇の中から、最も魅力ある「恐怖短篇」の傑作を全3冊にまとめるシリーズ第一弾。

滝口正雄が翻訳しているのは、“ニンジュツ”修行に励む外国人ヒーローや秘術を繰り出す“くノ一”軍団が登場する日本を舞台にしたスパイ小説。

江戸は神田の橋本町。

瀟洒なホテル、老舗の旅館、秘湯の湯煙……古今東西さまざまな怪奇譚の舞台となってきた「宿」をテーマに、大人気作家たちの傑作短編を一挙に集結! 遠藤周作『三つの幽霊』 福澤徹三『屍の宿』 坂東眞砂子『残り火』 小池壮彦『封印された旧館』 山白

非業の死を遂げた八剣巷二が蘇ったのは、王位継承をめぐって魔法使いが権勢をふるい、美女・妖婦、無敵の剣士らが入り乱れる地球外王国。

その女は、小雨に洗われた京葉道路に横たわっ ていた──ひき逃げ現場に出くわしたチンピラ 四人と医者ひとり。

逮捕された!?殺人容疑!?相棒・直次郎は、受話器の向こうで、助けを求めている。

顔の半分以上が顎という、なんともユニークな風貌の仙波阿古十郎。通称“顎十郎”。

江戸は神田の呉服屋の主・幸右衛門の通夜で不可解な事件が。

逮捕された!?殺人容疑!?相棒・直次郎は、受話器の向こうで、助けを求めている。

推理小説を読み、洋楽を聴き、テレビゲームに熱を上げもする。

雨がそぼ降る日暮れ時、本所を歩いていた若旦那が「おいてけえ」の声とともに消えうせた。

昨日までの『きみ』はもう居ない。 恋人、友人、知人に否定された男の奇妙な自分探し の迷宮。

22時48分着の下りで浜松に降り23時29分発の上りで帰る、それを繰り返した女が一週間目に死体で発見された―。

江戸には謎が多かった。下駄常親分は、きょうも思案に余って砂絵かきのセンセーのところへやって来る…。

江戸は神田橋本町・なめくじ長屋に住む砂絵かきのセンセーのもうひとつの特技。

お前がいま手がけているのは、どんな事件だね?所在なさそうな父に訊かれて話した、写真うつりのよい女の一件。

おれか?おれは何もかもうしなった私立探偵くずれの男だ。

平将門の娘・滝夜叉姫の祟りで伯父が殺されます―まったく働く気のない心霊探偵・物部太郎のもとへ依頼人が来た。

神田明神の祭礼があと10日後に迫った日、山車の人形が盗まれた。牛若丸が退治した熊坂長範を象った人形で安価な代物ではない。

古本屋で入手した本がどうも気になる、と推理作家の椿さん。

アメリカからやって来た、青い目の銭形平次。

だれも見たことのない世紀末の地図です。