【上橋菜穂子】
神の蝶、舞う果て
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襖の裏紙に書きつけられた、奇妙な「天狗のお告げ」。町外れの古書店で見つけた、上下さかさまに記された一枚の紙切れ。
叔母から受け継いだ町屋に一人暮らす祥子。まったく使わない奥座敷の襖が、何度閉めても開いている(「奥庭より)」。
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金色にかがやく草原の果てに佇む、緑におおわれた白亜の校舎。全寮制の名門校リデルハウスには、奇妙な制度があった。
消えた『夜色表紙』は濃紺の革表紙に星座が型押しされた、薄い小さな冊子だった。
放課後の茶道華道部の部室で、誰もいないはずなのに「さまようツボ」と呼ばれる壺が割れた。
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