われらがアウルズ
- 野球 (93)
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私の好きなロバート・B・パーカーが、初めてヤングアダルト向けの小説を書きました。そこでもやはり、パーカー節は炸裂です。 舞台は、パーカー自身が子供時代を送った四十年代のアメリカ。第二次世界大戦が終わってから数年後で、テレビもなければビデオゲームもない、インターネットもない時代。主人公と仲間たちはバスケットボールのチームを結成し、日々汗を流していた。 バスケと恋と友情と冒険。映画「スタンド・バイ・ミー」のような世界を想像してもらえれば、分かりやすいと思います。もちろん私は、四十年代のアメリカを現実には知りません。だけどこの作品にノスタルジーを感じてしまいました。国は違え、時代は違えど少年時代の思い出には共通の感情が沸きあがってくるのかもしれません。 | ||||
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私の好きなロバート・B・パーカーが、初めてヤングアダルト向けの小説を書きました。そこでもやはり、パーカー節は炸裂です。 舞台は、パーカー自身が子供時代を送った四十年代のアメリカ。第二次世界大戦が終わってから数年後で、テレビもなければビデオゲームもない、インターネットもない時代。主人公と仲間たちはバスケットボールのチームを結成し、日々汗を流していた。 バスケと恋と友情と冒険。映画「スタンド・バイ・ミー」のような世界を想像してもらえれば、分かりやすいと思います。もちろん私は、四十年代のアメリカを現実には知りません。だけどこの作品にノスタルジーを感じてしまいました。国は違え、時代は違えど少年時代の思い出には共通の感情が沸きあがってくるのかもしれません。 | ||||
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今年(2008年)で作家生活35周年を迎えた大御所ハードボイルド作家パーカーが2007年に発表した初めてのヤングアダルト向け青春小説です。本書のテーマは基本的には、たった五人だけの弱小バスケットボール・チームが徐々に力をつけて勝利を重ねて行くスポーツ小説ですが、他にも淡い恋心や男女間に友情は成立するかという恋愛小説の要素、それから流石にミステリー作家の著者らしく犯罪小説の要素と盛り沢山の読み所があります。スポーツ小説としての良さは、コーチもいなくて惨敗したチームを強くしようと主人公のボビーが他の学校の練習風景を偵察し自分達に足りない所を見つけ出し鍛えあげて段々チームとしてまとまり逞しくなる過程が痛快で心を高揚させてくれます。犯罪小説としては少年から見た大人の狡さ醜悪さが描かれ、戦争が人を悪い方向に変貌させてしまう影響を暗示しています。少年向けとあってか殺人や死は出て来ませんが、強い大人に対して臆せず立ち向かい十分に計画を練り上げ目的を達成する強い意志力が見事です。最後に一番重要な恋愛の要素としては、主人公のボビーと美少女ジョウニーの姿に探偵スペンサーとスーザンの関係がオーヴァーラップします。恋愛感情にはまだ遠く大切な友達として接し続けたいという思い、友達に性的願望を抱く事に罪悪感を感じ、不純な思いで汚したくない気持ちという、愛する女性をひたすら敬う姿勢に貫かれています。この非情なハードボイルドの世界には似つかわしくない優しさやロマンチストとしての資質がデビューからずっと変わらない著者の持ち味であり、一部には気障が鼻について気に入らないという方もおられるでしょうが、彼の作品を愛するファンにはたまらない魅力でしょう。本書を読んで齢七十五歳で書かれたと思えない今尚若々しい著者の感性の瑞々しさに感動させられ、初期スペンサー・シリーズの傑作群を久々に読み返したい気持ちになりました。 | ||||
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今年(2008年)で作家生活35周年を迎えた大御所ハードボイルド作家パーカーが2007年に発表した初めてのヤングアダルト向け青春小説です。本書のテーマは基本的には、たった五人だけの弱小バスケットボール・チームが徐々に力をつけて勝利を重ねて行くスポーツ小説ですが、他にも淡い恋心や男女間に友情は成立するかという恋愛小説の要素、それから流石にミステリー作家の著者らしく犯罪小説の要素と盛り沢山の読み所があります。スポーツ小説としての良さは、コーチもいなくて惨敗したチームを強くしようと主人公のボビーが他の学校の練習風景を偵察し自分達に足りない所を見つけ出し鍛えあげて段々チームとしてまとまり逞しくなる過程が痛快で心を高揚させてくれます。犯罪小説としては少年から見た大人の狡さ醜悪さが描かれ、戦争が人を悪い方向に変貌させてしまう影響を暗示しています。少年向けとあってか殺人や死は出て来ませんが、強い大人に対して臆せず立ち向かい十分に計画を練り上げ目的を達成する強い意志力が見事です。最後に一番重要な恋愛の要素としては、主人公のボビーと美少女ジョウニーの姿に探偵スペンサーとスーザンの関係がオーヴァーラップします。恋愛感情にはまだ遠く大切な友達として接し続けたいという思い、友達に性的願望を抱く事に罪悪感を感じ、不純な思いで汚したくない気持ちという、愛する女性をひたすら敬う姿勢に貫かれています。この非情なハードボイルドの世界には似つかわしくない優しさやロマンチストとしての資質がデビューからずっと変わらない著者の持ち味であり、一部には気障が鼻について気に入らないという方もおられるでしょうが、彼の作品を愛するファンにはたまらない魅力でしょう。本書を読んで齢七十五歳で書かれたと思えない今尚若々しい著者の感性の瑞々しさに感動させられ、初期スペンサー・シリーズの傑作群を久々に読み返したい気持ちになりました。 | ||||
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