戦慄の脳宇宙
- 記憶喪失 (81)
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トリックのアイデアはいい。が、内容は私好みではなかった。 子供には読ませたくない内容。 | ||||
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大抵の医療ネタの推理小説は医師が読むと底が浅かったり破綻してたり生兵法が酷かったり、果てはインターン制度が現行制度だと思っていたり、ミステリー以前の間違いが目立つ。当該書は本来消化器外科の医師が書かれたものだが、最初から神経内科でも珍疾患が三例登場する。神経内科学でも各論でちょっとだけ出てくる様な疾患が いきなり同一施設で出る理由は無いだろ、と思っていたらソコがキモの部分だった。脳外科の女医さんが一応の主役であるが実はソレだけではない。平成七年初版だが当時やっと一般化してきた「ガンマナイフ」(商品名)が隠れた主役で、当然放射線治療医や放射線技師も密接に関わってくる。放射線科長が美人というのは放射線科専門医歴30年近い私でも見た事がなかったりする。何しろ被曝による身体的影響を考えるので、治療セクションには女性が居ないに等しい。それはさておき、流石に濃密な医療知識に破綻は無いし プロが見て「あれ?」と思った部分は全てストーリー上重要なポイントである。医師なら必ず持っている目、つまり「患者を症例という目で見てしまう」という嫌な部分が これまた筋の大事なキモだったりする。「記憶」について当時「脳内革命」とかいうヨタ本が世間を騒がせていて、真っ当な医師は相手にもしなかったが結構売れた。これに対してのアンチでもある。ただ普通の読者は とっつきにくいかも知れない。まあ神経内科とか放射線科が何をしているか?や「記憶」のメカニズムについて学べると思う。この点には一切妥協が無い。ところで、だが消化器外科の医師にしては妙にガンマナイフが詳しく書かれている。知り合いに放射線治療医という珍しい医師が居たのか?当時の日本では数百名しか実働していなかった。ケチを付けるわけではないがガンマナイフやテレコバルト、腔内照射の機械の様に「線源格納型」の機械を設置する場合はルームモニタやエアモニタで線量を24時間計測し続ける。変な時間に線源オープンとなれば現場の管理者に即刻連絡が来るし、管理区域内立入禁止となる。つまり「漏れてるよ!」警報が作動する。で、線量分布計算は存外時間もかかるし素人がホイホイ計算出来るものではない。計算した場合、コンピュータには自動的に新しい通し番号が割り振られる。これは消去出来ない。まあ消そうと思えば出来るが全データ・ロストになってしまう。ガンマナイフ本体にも通算照射時間が表示される。実際の照射も慣れたスタッフ三人なら短時間で照射出来るが、他科の先生じゃ辛いと思う。何でこんな事を書いているか?本を読めば解ります。それに比べてMRIの記載があっさりし過ぎる。放射線診断部には付き合いが無かったのかも。それと術場につきものの麻酔医が出てこないが?何故だろう。 私は「江戸の検屍官」コミックから遡って原作や他の作品に触れたわけだが、恐らく医師が読んで驚く医療ミステリーのベスト10には間違いなく入る。赤とか白とか検屍官シリーズよりも無理が無い上、三段落ち+αで読後感が素晴らしい。現在同僚が回し読みしている。放射線治療がメインの筋に絡むなんて見た事がない。何故この川田氏が筆を現在取っていないのか?極めて残念である。ネットで検索するとお元気で愛知県方面でお過ごしの様子だが、是否またミステリーの新作を、と期待している。 | ||||
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結局、医療ミステリーは医学知識のウンチクと ミステリー部分の比率がカギかな これは、半々です。 脳科学の解説書読んだ方がよりミステリヤス | ||||
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