汀にて-王国記II-
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本書は芥川賞を授賞した『ゲルマニウムの夜』に始まる 巨編『王国記』の3巻目で、収録されているのは表題作「汀にて」と「月の光」の2編。「汀にて」では、人を殺して育った修道院兼教護院に戻ってきた青年・朧と修道院内でセックスに明け暮れる見習い修道女の教子との物語。 教子の日記がシスターに見つかり、修道院を追われ、教子の故郷である長崎の五島列島に二人で向かうのだが、隠れキリシタンがいた五島列島を中心に教子の視点で描かれており、続く「月の光」では、前作『王国記』で朧の子を身ごもったシスターを引き取ることになった赤羽元修道士の視点で、訪ねてきたかつての教え子で、朧と一緒に教護院で少年時代を過ごした宇川を性風俗店へ連れていく物語が描かれています。 この『王国記』シリーズで描かれるテーマは一貫して宗教であり信仰でもありますが、登場人物のそれぞれの、神と人間の事柄を攻撃的に表現しています。本書でも聖職者達の淫らな実態や神を罵倒する過激な描写がありますが、主人公・朧を通して暴走する「神の子」を鮮烈に描いており、これぞ花村萬月の底力ともいうべき会心作でもありま す。 | ||||
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