琵琶湖殺人事件 ハイパー有明14号「13時45分」の死角
- アリバイ (477)
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本書は、1991年5月に光文社からカッパ・ノベルスとして、1994年11月に光文社文庫として、2006年7月12日に講談社文庫として出版しているわけで、津村秀介らしい息の長い作品となっています。 初出となった18年前の状況下では良かったのですが、当時と現在では犯罪の舞台となった某駅名は変わっています。ネタバレになりますのでこれ以上は触れませんが、推理小説というのは精巧なアイテムの組み合わせでなりたっているのを改めて感じました。 "湖シリーズ"での書き下ろしの第6弾にあたります。確かに琵琶湖付近での設定は外せません。副題のハイパー有明14号と「13時45分」の死角は、分けて書かないと不親切だと思います。違う状況下での情報ですから。推理小説の構造は精緻であるがゆえに、読者に違う先入観を与える書き方はどうかな、と思います。中身を読み進めるとそのあたりは解消するのですが。 今回も、浦上伸介、前野美保、谷田実憲のトリオが繰り出す魅力的な推理とアリバイ崩しが読者を最後まで飽きさせずに読ませます。ラストの犯人が編み出した某トリックは確かに面白い設定でしたが、現実的にはありえない「工夫」でしょう。そのあたりが小説です。 また最初に2人が殺されるわけですが、その動機たるや全く受け入れられませんでした。社会派推理小説を得意とした津村ですが、ある程度の量産を出版社から求められるとアリバイの精緻さには気を配ったのでしょうが、殺人動機の点では無理に設定しているようで頷けませんでした。ファンゆえ、結構厳しい評価になります。 | ||||
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