蠢く触手
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品物、頂きました。大変有難う御座いました。 | ||||
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これは、江戸川乱歩が書けなくて、代作をしてもらったという作品。 でも、いちおう、乱歩も原稿に目を通しているし、明智小五郎も登場します。 乱歩の作品と比較すると、おどろおどろしさはないし、読みやすいということもいえます。 特別、すぐれた作品でこそないのですが、乱歩自身が言及することもあり、代表的な代作で、気になる人もいたと思います。 代作とはいえ、乱歩もかかわっていたわけだし、明智小五郎クロニクルの中には入れてあげてもいいんじゃないか、とは思うのですが。 | ||||
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昭和7年に発表された江戸川乱歩名義の長編探偵小説の、平成9年出版の文庫版。本作は乱歩名義ではあるが実際には代作である事は広く知られていて、それだけに長らく題名のみ有名で実際に読む事が難しい作品であった。その作品を読めるようになった事に、この文庫版の大きな意味がある。 ただし、実際のこの作品の内容には、あまり高い評価は与えられない気がする。まず、この作品は話の内容も文章のスタイルも乱歩の作品とかけ離れている。いや、正確に言うと、出だしの部分だけは多少乱歩っぽいところが無いでもないのだが、それはほんの導入部だけで、それ以後はまったく乱歩らしい部分はない。(中間部にあるグロテスクなシーンは、正直、実に胸が悪くなるもので、乱歩の妖美なイマジネーションとまったく違っている。)この事から、最初は乱歩のスタイルに似せて書こうとした作品が最初の部分だけで疲れてしまい、それ以後は実作者本来のスタイルで書き続けたものではないかと想像する。本作発表当時にも、これが乱歩本人の筆になったものだと思った読者がいたかどうか、非常に疑問である。まあ、私たちは最初から代作と承知の上で読むのだから、乱歩色を求めて読むのは間違いだとも言えるが、実際にこの文庫本でも作者名は江戸川乱歩となっているのだから、代作とはいえどうしたって乱歩の様な作品を期待してしまうではないか。 そこをこらえて乱歩名義を忘れてこの作品を見てみると、この時代の我が国の探偵小説の一般的なレベルの作品と言う位置付けになるのではないかと思う。トリック等も今の目から見ると馬鹿馬鹿しいものであるが、東京や横浜を舞台にしているので、戦前のそうした場所の描写から雰囲気を楽しむ事はある程度できる。だから、探偵小説に限らずこの時代のモダニズム文学が好きな人にはその意味で多少面白い作品ではないだろうか。また、乱歩名義のものは読んで置きたいというかたには、勿論貴重な文庫である。 | ||||
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この本が最後です。シリーズがコンプリートしました。良かったです。 | ||||
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