エピクロスの処方箋

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種別
長編
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あらすじ

2025年09月29日 エピクロスの処方箋

大学病院で数々の難手術を成功させ、将来を嘱望されながらも、母を亡くし一人になった甥のために地域病院で働く内科医の雄町哲郎。ある日、哲郎の力量に惚れ込む大学准教授の花垣から、難しい症例が持ち込まれた。患者は82歳の老人。それは、かつて哲郎が激怒させた大学病院の絶対権力者・飛良泉寅彦教授の父親だったーー。「エピクロスが主張している快楽の本質は、何よりも『精神の安定』のことなんだ。だから自分は快楽主義者だと言う奴に出会ったら十分に注意することだ。心の平静を求めているのか、ひたすら快楽を求めているのか、こいつは全く別物だよ」(本文より)エピクロス……古代ギリシャの哲学者。快楽主義を提唱した。(「BOOK」データベースより)

評判

エピクロスの処方箋の評価:

7.00/10点 レビュー 1件。 B ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点7.00pt

エピクロスの処方箋の総合評価:

9.00/10点 レビュー 37件。

感想一覧

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.36
(4pt)

生と死が同列にある日常の哲学

京都の病院を舞台にする話ということで、ドロドロしがちな想像をいい意味で裏切る爽やかな作品である。前作「スピノザの診察室」の続編であり、前作の空気感を継続している。マチ先生の哲学を穏やかにでもしっかりと貫くところもいい。そして、生と死が混在する医療現場では、生も死も特別なものではなく、誰にでも平等で、どう生きるかと同列に、どう死ぬのかもだいじであることに気づかされる。さらに続編があるのかな? 続きが読みたい。
エピクロスの処方箋 Amazon書評・レビュー: エピクロスの処方箋より
4910576053
No.35
(4pt)

いつも爽やかな夏川草介ワールドに癒されて

「スピノザの診察室」に続く、京都で甥の龍之介君と暮らす医師、マチ先生を主人公とした医療小説
「神様のカルテ」に始まり、登場人物や設定を変えながらも、その都度、今の医療の課題を現役医師の立場からも正面から見据えながら、生と死についても、優しく深く語りかけてきて、十八番のツボにもわかっていながら、嬉しく絡め取られていく。そのお約束が愛読者には嬉しい。
和菓子好きのマチ先生の京都暮しには欠かせない阿闍梨餅、緑寿庵の金平糖、大黒屋の御鎌餅、北野名物長五郎餅もこのシリーズでは大切な脇役で登場
エピクロスの処方箋 Amazon書評・レビュー: エピクロスの処方箋より
4910576053
No.34
(3pt)

いい話

いいお話です。
なるほどと納得できる言葉もたくさんあります。
医者は屋台の並んでる祭りの場所でもスピノザの話をするんだ、驚きですね。
そして龍之介君、ちょっと将来不安です、中学生はもっと遊ばなきゃ。
やっぱり医者の話は「白い巨頭」がいいな、と思いました。
エピクロスの処方箋 Amazon書評・レビュー: エピクロスの処方箋より
4910576053
No.33
(4pt)

医療現場の最前線から、生きることの意味を問う小説

いかに善く生きるかという哲学的なテーマを、見事に昇華している小説です。
現代を生きる私たちは、死を生の対極と捉えているけれども本当にそうなの
だろうか?

エポクロスが唱えた「快楽主義」は、単に耽美的な快楽の欲求を満たすもの
ではなく、精神の安定を求めるものだとするなら、死はその究極の状態なの
かもしれません。

医師ができることでありすべきことは、患者をモノとしてみるのではなく、
人として接することだと主人公に語らせています。
人として誰かと関わりながら生き抜いて、その延長線上で死んでいくことが
人の本来の姿であるなら、医師だけでなく家族や友人として、死に瀕する人
と最期まで寄り添うことが、本当の処方箋なのだと思いました。

難しい哲学を、小説としてわかりやすく提示している本です。
エピクロスの処方箋 Amazon書評・レビュー: エピクロスの処方箋より
4910576053
No.32
(5pt)

人間としてより成長できたような素晴らしい感動の小説です

何度も読み返した「神様のカルテ」の続編とでも言うような感動をいただきました。「スノピザの診療室」と続け読ませていただきましたがこんなにも素晴らしい小説にまた出会うことができ、夏川先生には感謝しかありません。
エピクロスの処方箋 Amazon書評・レビュー: エピクロスの処方箋より
4910576053

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