エピクロスの処方箋

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種別
長編
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あらすじ

2025年09月29日 エピクロスの処方箋

大学病院で数々の難手術を成功させ、将来を嘱望されながらも、母を亡くし一人になった甥のために地域病院で働く内科医の雄町哲郎。ある日、哲郎の力量に惚れ込む大学准教授の花垣から、難しい症例が持ち込まれた。患者は82歳の老人。それは、かつて哲郎が激怒させた大学病院の絶対権力者・飛良泉寅彦教授の父親だったーー。「エピクロスが主張している快楽の本質は、何よりも『精神の安定』のことなんだ。だから自分は快楽主義者だと言う奴に出会ったら十分に注意することだ。心の平静を求めているのか、ひたすら快楽を求めているのか、こいつは全く別物だよ」(本文より)エピクロス……古代ギリシャの哲学者。快楽主義を提唱した。(「BOOK」データベースより)

評判

エピクロスの処方箋の評価:

7.00/10点 レビュー 1件。 B ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点7.00pt

エピクロスの処方箋の総合評価:

8.94/10点 レビュー 50件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

指定の条件による感想はありませんでした。

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.49
(5pt)

生きる

優しい言葉で書かれていますが、深い意味がある本でした。若い方にもおすすめですが、私のような高齢者にも読んでほしいと思いました。
エピクロスの処方箋 Amazon書評・レビュー: エピクロスの処方箋より
4910576053
No.48
(5pt)

『スピノザの診察室』が好みなら読むべし

読み易い。『スピノザの診察室』の続編として期待していたものをそのまま得られる本だ。
エピクロスの処方箋 Amazon書評・レビュー: エピクロスの処方箋より
4910576053
No.47
(5pt)

雄町先生良き!!

雄町先生、大好きです!
とても優秀な先生!読んでいて次々話が気になりすぐに読み終わりました!!
シリーズで読みたいです!
エピクロスの処方箋 Amazon書評・レビュー: エピクロスの処方箋より
4910576053
No.46
(5pt)

地域医療を担う者として

地域医療に従事している自分たちの想いをマチ先生が上手に言語化してくれるのが心地よい。また読み返したいと思います。
エピクロスの処方箋 Amazon書評・レビュー: エピクロスの処方箋より
4910576053
No.45
(5pt)

雄町の「人を救うのは医療ではない」という言葉は今後のテーマになりそうな内容だと思った

消化器内科医の雄町哲郎による哲学する医療シリーズ第二弾。

第二弾では雄町の亡くなった妹の息子である龍之介に色々なことを諭す場面が多く見られた。

・本当に複雑な物事を理解するには時間が必要で、大切な事柄は、あとからお前の人生に追いついてくる

・知識や思想に飲まれすぎてはいけない。最後にお前を支えてくれるのは書物の言葉ではなく直接経験したことや、実際に出会った人の言葉だ

原田病院の同僚の医師や、友人で元同僚の花垣夫婦など、龍之介を見守ってくれる人がそばにいてくれるのは、とても心強いと思う。

「人が、自分の権利ばかり口にするのは、自分ひとりで生きていけると思っているから。でも人生はそんなに甘いものじゃない。生きていくことの哀しみを知っている人間は、理由などなくても、誰かの力になりたいと思うものです」

という雄町の言葉は、誰もが誰かに支えられて生きていることを実感している言葉だと感じた。

今回は雄町が「死」について探求したいという思いも節々に感じられた。

訪問診療の患者さんにも、どう声をかけるのか正解はない中で、患者さんのことを心から思いやる雄町の対応が好きだった。

特に、難病で意識がなく話もできない洋食屋の光恵さんの訪問を6年間続けて、亡くなる前にご主人にかけた言葉はじーんときた。

「亡くなる瞬間に手を握って別れの声をかけてやるというのは、テレビドラマでよく見かけるシーンですが、本当に大切なことはそういうことではないと思います。亡くなるまでの時間を、つまり生きている間の時間を、どうやって寄り添いながら積み上げていくか。それが一番大事なんだと私は思っているんです。そう意味で、元之助さんは本当に貴重な時間を積み上げてきた。その日常の中で、自然に旅立っていくのだとすれば、光恵さんはけして寂しくないと思います。こんな言い方が正しいかどうかわかりませんが、元之助さんがいつものようにナポリタンを作っている方が、光恵さんは安心するかもしれません」

また、本書では大学病院の絶対権力者で教授の飛良泉寅彦の医療への熱い想いも語られていた。

一人の医師を育てるのがどれだけ大変なことか、患者さんの命さえ教育材料にしてようやく一人前の医師が育つ、それなのに自分の権利ばかり主張して急患を断ったり入院患者を診ない、業務量が多くて責任も重大な内科と外科の医師が不足している、など医師という職業に対する強い使命感を持っていた。

雄町の「人を救うのは医療ではない」という言葉は今後のテーマになりそうな内容だった。

人を救うのは人である、治らない病気を抱えた人はどこへ行くのか、限られた時間しか残されていない人たちに何もできないのかなど、人との関わりの中で人は救われていくのだと語っていた。

さらなる続編を楽しみに待ちたい。
エピクロスの処方箋 Amazon書評・レビュー: エピクロスの処方箋より
4910576053

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