(短編集)

冬の旅人

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短編集
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あらすじ

1986年03月01日 冬の旅人 (角川文庫)

汐見は独身の29歳、Nスイミング・クラブの指導員だ。女子大生紀美子の水泳練習のため、人には内緒で、個人的にプールを開放し始めてからもう半月がたつ。だがそこで、奇怪な事件が…。捜査一課の迷刑事片山と名探偵ホームズ、それに「幽霊列車」で鮮烈デビューしたおかしな大学生永井夕子が、豪華競演する「三毛猫ホームズの水泳教室」ほか、3編を収録した傑作短編集。(「BOOK」データベースより)

評判

冬の旅人の評価:

0.00/10点 レビュー 0件。 C ランク

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冬の旅人の総合評価:

9.00/10点 レビュー 6件。

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No.6
(3pt)

「ミステリ界の若き旗手」の頃

今は超有名な作家である氏の初期の作品で、ユニークな発想が光り、印象に残る作品集です。人気シリーズ「三毛猫ホームズ」の番外編や、大貫&井上コンビの四文字熟語のタイトルのシリーズの先駈けに見えるような作品などが収録されています。

・冬の旅人
「シューベルトの<冬の旅>を歌うな!」 バリトン歌手ディートリッヒ・F=Dのもとに奇妙な電話がかかってきます。そして、公演後、楽屋で死体が見つかります。<冬の旅>のそれぞれの曲に絡めるように進む物語は、アイデアの素晴らしさの分、ミステリーとしては竜頭蛇尾に終わった印象がぬぐえません。
・巨人の家
金持ちの伯父さんに家へ招待された夫婦は、すべての物が二倍の大きさに作られた<倍々屋敷>を訪れます。そこで殺人事件が起こります。皮肉で衝撃的なラストには驚かされます。
・本末転倒殺人事件
刑事に向いてない性格でミスばかりの夫の名誉を挽回するには、殺人犯の手首に手錠をかけること・・・そう思った妻は、喧嘩が絶えない向かいの夫婦に目をつけます。横暴な夫に妻がじっと耐えているその家庭で、もし、妻が夫を殺したら・・・妻の思いつきはいつしか、実現に向けて動き始めます。まさに本末転倒な事件です。
・三毛猫ホームズの水泳教室
片山&ホームズが殺人現場に赴くと、奇妙な女子学生が現れます。彼女の名前は永井夕子、T大学文学部2年で犯罪捜査に興味津々な元気いっぱいの女子大生でした。スイミングクラブの飛び込み台で起こった不幸な事故は殺人なのか? ホームズと夕子、二人の名探偵が謎に挑みます。ひとり道化役を演じさせられる片山刑事に同情を誘われます。謎解きというにはルール違反にも思われる作品です。
冬の旅人 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 冬の旅人 (角川文庫)より
4041497353
No.5
(5pt)

嘘かまことか、ディースカウ

裏表紙に書いてあるのが何故表題作のあらすじでないのかはわからないが、この本の表題作「冬の旅人」は、世界的バリトン歌手、「ディートリッヒ・F=D」が探偵役となる連続殺人中篇である。シューベルトの代表作、そしてF=Dがこよなく愛唱する「冬の旅」に沿うように起こる殺人事件だ。
この歌手が誰なのか、クラシックを聴く人にならわからないわけがない(こんな特徴的な複姓を持つ歌手は他にいないので、はっきりいって伏字になってない!(笑))。
赤川作品だからというより、この歌手のファンなので興味を持って読んでみた。
F=D自身は、物語なのでロマンスの要素を持ち込む都合上か、実際の本人よりもかなりダンディになっている・・・のはともかく、いかにも日本人の情緒的な設定の中で、「冬の旅!」の主人公よろしく、あくまで余所者としての冷静な目を持つ探偵役が謎を解く、というところがしつこくなりすぎなくていい。ロマンスの要素も同様だ。
連続殺人という割には赤川作品の中篇らしくあっさりした謎解きではあるが、なかなかに魅力的な探偵を得て、予想よりも楽しめた。続編が欲しいところだが、この一作だけだからいいのかもしれない。
もう一人、モデルが誰かはすぐにわかる音楽評論家も出てきたり、要は、作者が好きな?歌手を出して、ちょっと大時代的な雰囲気で、「書いてみたかった」趣味の小説なのかもしれない。
が、キャラクター、舞台設定ともにしっくりとはまった好編である。
冬の旅人 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 冬の旅人 (角川文庫)より
4041497353
No.4
(3pt)

「ミステリ界の若き旗手」の頃

今は超有名な作家である氏の初期の作品で、ユニークな発想が光り、印象に残る作品集です。人気シリーズ「三毛猫ホームズ」の番外編や、大貫&井上コンビの四文字熟語のタイトルのシリーズの先駈けに見えるような作品などが収録されています。

・冬の旅人
「シューベルトの<冬の旅>を歌うな!」 バリトン歌手ディートリッヒ・F=Dのもとに奇妙な電話がかかってきます。そして、公演後、楽屋で死体が見つかります。<冬の旅>のそれぞれの曲に絡めるように進む物語は、アイデアの素晴らしさの分、ミステリーとしては竜頭蛇尾に終わった印象がぬぐえません。
・巨人の家
金持ちの伯父さんに家へ招待された夫婦は、すべての物が二倍の大きさに作られた<倍々屋敷>を訪れます。そこで殺人事件が起こります。皮肉で衝撃的なラストには驚かされます。
・本末転倒殺人事件
刑事に向いてない性格でミスばかりの夫の名誉を挽回するには、殺人犯の手首に手錠をかけること・・・そう思った妻は、喧嘩が絶えない向かいの夫婦に目をつけます。横暴な夫に妻がじっと耐えているその家庭で、もし、妻が夫を殺したら・・・妻の思いつきはいつしか、実現に向けて動き始めます。まさに本末転倒な事件です。
・三毛猫ホームズの水泳教室
片山&ホームズが殺人現場に赴くと、奇妙な女子学生が現れます。彼女の名前は永井夕子、T大学文学部2年で犯罪捜査に興味津々な元気いっぱいの女子大生でした。スイミングクラブの飛び込み台で起こった不幸な事故は殺人なのか? ホームズと夕子、二人の名探偵が謎に挑みます。ひとり道化役を演じさせられる片山刑事に同情を誘われます。謎解きというにはルール違反にも思われる作品です。
冬の旅人 (大和ノヴェルス) Amazon書評・レビュー: 冬の旅人 (大和ノヴェルス)より
4479560017
No.3
(5pt)

嘘かまことか、ディースカウ

裏表紙に書いてあるのが何故表題作のあらすじでないのかはわからないが、この本の表題作「冬の旅人」は、世界的バリトン歌手、「ディートリッヒ・F=D」が探偵役となる連続殺人中篇である。シューベルトの代表作、そしてF=Dがこよなく愛唱する「冬の旅」に沿うように起こる殺人事件だ。
この歌手が誰なのか、クラシックを聴く人にならわからないわけがない(こんな特徴的な複姓を持つ歌手は他にいないので、はっきりいって伏字になってない!(笑))。
赤川作品だからというより、この歌手のファンなので興味を持って読んでみた。
F=D自身は、物語なのでロマンスの要素を持ち込む都合上か、実際の本人よりもかなりダンディになっている・・・のはともかく、いかにも日本人の情緒的な設定の中で、「冬の旅!」の主人公よろしく、あくまで余所者としての冷静な目を持つ探偵役が謎を解く、というところがしつこくなりすぎなくていい。ロマンスの要素も同様だ。
連続殺人という割には赤川作品の中篇らしくあっさりした謎解きではあるが、なかなかに魅力的な探偵を得て、予想よりも楽しめた。続編が欲しいところだが、この一作だけだからいいのかもしれない。
もう一人、モデルが誰かはすぐにわかる音楽評論家も出てきたり、要は、作者が好きな?歌手を出して、ちょっと大時代的な雰囲気で、「書いてみたかった」趣味の小説なのかもしれない。
が、キャラクター、舞台設定ともにしっくりとはまった好編である。
冬の旅人 (大和ノヴェルス) Amazon書評・レビュー: 冬の旅人 (大和ノヴェルス)より
4479560017
No.2
(4pt)

F=Dさん

演奏家のディードリッヒ宛に電話が掛かり、冬の旅人の演奏すれば人が死ぬので中止してほしいというものだった。中止することはなく楽屋へ戻ると男性の死体が置かれていた… ディードリッヒは事件に巻き込まれた被害者だが探偵になりつつ事件の解決へと乗り出す。他にも短編小説として大きな家に住む変人倉田茂夫と遺産や隣人の夫婦間の出来事や三毛猫ホームズの水泳教室等が収録されています。
冬の旅人 (1981年) Amazon書評・レビュー: 冬の旅人 (1981年)より
B000J7VIKK

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