夜明けを探す少女は

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種別
長編
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あらすじ

2024年03月16日 夜明けを探す少女は (創元推理文庫)

世の中には、夜になっても鍵をかけない家があるのを知ってる?――シカゴの高校に通う黒人の少女ボーは、卒業を機にこの街を出ると決めていた。絵の才能を活かし、盗みも撃ち合いもないどこか遠くへ行くのだ。そんなある冬の未明、姉のカティアが不法侵入の疑いで警官に射殺された。外の安全な世界をボーに語り聞かせてきた姉が、犯罪に手を染めるはずがない。ボーは姉の無実を証明するため、現場から消えた姉の恋人を探し始める。ひたむきな少女の調査行、そして成長と旅立ちを描く、アメリカ探偵作家クラブ賞最終候補作!(「BOOK」データベースより)

評判

夜明けを探す少女はの評価:

7.00/10点 レビュー 1件。 C ランク

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夜明けを探す少女はの総合評価:

5.50/10点 レビュー 2件。

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No.1
(2pt)

”アドレッセンス”の持つ深い病を描いたミステリ

「終わりなき夜に少女は」(クリス・ウィタカー)を読んだ後に、もう一人の少女の物語。しかし、少し困った読書になりました。
 新しい翻訳ミステリを網羅的に読むよう心掛けていますが、<ミステリ的興趣>を感じられないミステリについて上手く語ることができない自分がいますね。
 舞台は、シカゴ。しかし、「ギャングランド」のシカゴではありません。プロジェクト(低所得者用団地)、グレイディパーク団地に住む高校二年生、黒人少女、ボー・ウィレットが主人公。ボーの姉であるカティアは不法侵入の疑い故に非番の白人警察官に射殺され命を失います。姉を慕い、彼女の無実を信じるボーは、事件の真相を探るべく状況を知りながら現場からいなくなってしまったカティアの恋人・ジョーダンの行方を探し出そうとします。
 背景には”Black Lives Matter”運動が厳然とあって、差別、貧困、薬物、暴力に塗れた社会問題が横たわっています。しかしながら、本書はそれらについて極度に食い込むことを避けながら、最後まで一人の深い闇を抱えた少女の”アドレッセンス”を描こうと試みています。
 私の印象は、ほぼページ数の50%を超えたあたりから物語が転調したように思え、そこから先のボーの怒りの暴発に何故かついていけなくなりました。ボーからは「お前に私の悲しみの何がわかるの?」と問いかけられることになったとしても。
 この物語は”アドレッセンス”の持つ深い病を描いたミステリと言ってもいいのかもしれません。読み終えて、マット・デイモンの映画"Good Will Hunting"を思ったりもしましたが、様々違和感を感じながら、P.184で言及されている”Blue Lives Matter”運動との相剋へと私の意識が飛んでいったこともあってか、正しく読み通せたのかどうかあまり自信がありません。
 と言うことで、今回もまた次の読書へと速やかに移行することにしましょう。
 □「夜明けを探す少女は “The Black Girl Left Standing”」(ジュリアナ・グッドマン 創元推理文庫) 2024/5/29。
夜明けを探す少女は (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 夜明けを探す少女は (創元推理文庫)より
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