マクシミリアン・エレールの冒険
- 名探偵 (559)
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原題には「冒険」は付いてないので、初めは安楽椅子探偵かと思い込んでいました。 しかし読んでいくと、変装したり潜入したり、不気味な屋敷が舞台だったりと、マクシミリアンはしっかり冒険していて楽しく読むことが出来ました。 本格推理というよりはゴシック・ミステリーといった感じか。 | ||||
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『マクシミリアン・エレールの冒険』(アンリ・コーヴァン著、清水健訳、論創社)は、フランスの古典的推理小説です。 「私がマクシミリアン・エレール氏と知り合ったのは、1845年1月3日の夜8時のことであった」と始まります。医師の「私」は、マクシミリアンの健康を気遣う共通の友人から、マクシミリアンの診察を依頼されたのです。 「マクシミリアン・エレールは暖炉のそばの大きな安楽椅子に長々とのけぞっていた。頭を後ろにそらせ、足を薪台の上に載せていた。骸骨のように痩せた身体を長い外套でくるんでいた。・・・せいぜい30歳くらいであろうか。しかし目の周りには黒い隈ができ、唇には血の気がなく、白髪まじりで、手足は小刻みに震え、まるで老人のようだった。彼はどすんと安楽椅子にのけぞり、私に手を差し出した」。 哲学者にして弁護士のマクシミリアンは、パリの銀行家の富豪殺し事件の解決に乗り出します。被疑者と見做された青年は無実と見破り、富豪と不仲の富豪の兄に疑いを向けます。「その驚くべき明晰さ、鋭く確かな観察力、そして真実への情熱に敬服したが、この情熱によって我が不思議な友人は殺人犯に食らいつき、あらゆる動作、あらゆる視線を監視し、その思考までも見破っているのだ! 私は言葉の限りを尽くしてマクシミリアンを絶賛した」。 ところが、意外な結末が待ち構えています。 この作品が興味深いのは、マクシミリアン・エレール(探偵)と私(医師)の関係が、シャーロック・ホームズ(探偵)とジョン・ワトスン(医師)の関係を思わせることです。イギリスのコナン・ドイルのシャーロック・ホームズ・シリーズが、6年先立つフランスのマクシミリアン・エレールから影響を受けたのではないかと議論されているからです。 探偵落第の私には、ドイルが影響を受けたとも否とも判断しかねるが、そのことを措いても、推理小説として十分楽しめる作品です。 | ||||
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