ヒーローの選択
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裏書に群像ミステリとあるが、どちらかというと群像ファンタジーである。 作中に出てくる全能の予言者と、世界を破滅に導く為に生まれ変わり続ける女性、という現実にはありえない2人の存在を受け入れさえすればこの小説はすごく楽しめる。小説にリアリティーを求める人はスルーしたほうがよいかもしれない。 前述した2人の登場人物以外は現実的であり、主人公清水勇介はどこにでもいる平凡なサラリーマンである。 主題は、世界の未来はもう既に決まっているのか、それとも自分の選択でいくらでも変えられるのか、いや自分の選択自体もあらかじめ運命として決まっているのか・・・という答えの出ない哲学的な問いである。また正義とは、悪とは何かという非常に難解なテーマも内包されていたりするので、軽いタッチの作品の割りに結構考えさせられることが多い。最後はきちんとスッキリとまとまっているので、読後感もいい。個人的な感想になるがこの作家さん文章がかなり上手い。読みやすいというよりも場面場面の景色がはっきり浮かんでくるような感じ。 私はこの小説を「買う」選択をしたが、楽しい有意義な読書体験だった。 | ||||
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予言というファンタジ要素や寓話を交え,そこへ内外,過去と密接に絡み合う人間関係, さらには終盤での連鎖や伏線の改修など,その作風は伊坂幸太郎さんを思い起こさせます. 反面,やや詰め込みすぎにも思え,章の合間ごとに各人の掘り下げが行われるのですが, 限られた範囲で回る物語も含めて見えづらく,そして詰め切れていない部分もチラホラ…. 自分ではヒーローになれないことに気付き,かといって誰かが来てもくれない現実で, みなが面倒や事情を抱える中,毎日を懸命に生き抜く人たちの小さな選択の一つ一つが, 噛み合い,反発もし,やがて大きな奇跡に,そしてそれを意識する様子は印象的でしたが, いささか話が散らかりすぎたようで,ぼんやりと強い何かに欠ける読後感が気になりました. | ||||
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