月蝕島の魔物
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あらすじ
1857年、ヴィクトリア朝のイギリス。当時、世間をにぎわせていたのは、スコットランド近くにある月蝕島(ルナ・イクリプス・アイランド)の沖で氷山に閉じ込められた謎の帆船が発見されたというニュースだった。そんな中、クリミア戦争から奇跡的に生還したニーダム青年は、姪のメープルとともに、大手の会員制貸本屋で働くことになる。ある日、社長から言い渡された特命は、作家アンデルセンとディケンズの世話をすること。超マイペースな二大文豪に翻弄され、きりきり舞いのニーダム青年をさらなる試練が襲う。なんと、ジャーナリズム精神あふれるディケンズが、月蝕島へ行くと言いだしたのだ。かくして一行は不吉な噂に満ちた月蝕島へ向かうのだが…。物語の創造主・田中芳樹が放つ、極上のエンターテインメント。ヴィクトリア朝怪奇冒険譚三部作の第一作。(「BOOK」データベースより)
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評判
月蝕島の魔物の評価:
7.00/10点 レビュー 1件。 C ランク
月蝕島の魔物の総合評価:
8.10/10点 レビュー 10件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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若い頃に体験した奇妙な出来事を,老いた五十年後にまとめたという体の物語で,
当時やその後の世相や文化,科学技術の話をうまく話に盛り込んだ語りが興味深く,
史実にフィクションを織り交ぜていく怪奇冒険譚に,最後まで引っ張られていきます.
また,ちょっと頼りなく映る語り部(実は…)と,聡明な姪っ子とのコンビをはじめ,
実在した文豪に敵たちなど,キャラクタも魅力的で,その配置もわかりやすい印象です.
反面,タイトルにある魔物や,きっかけとなる冒頭の騒動は,期待ほどは膨らまず,
ある程度の見解は出されましたし,想像の余地を残した畳み方も悪くはないのですが,
やや物足りなさが残るのも否めず,対決や決着も含めて,もう一押しがほしかったです.