ハラサキ
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あらすじ
百崎日向は結婚が決まり、十年ぶりに故郷の竹之山を訪ねようとしていた。日向には小学校卒業までの記憶がほとんどなかったが夕陽に照らされる雪景色だけは覚えていた。日向は駅のホームで親友だったと語る相原沙耶子と出会う。突然、電車内を暗闇が覆い、日向は気を失う。目覚めるといつの間にか夜の竹之山駅にいた。人がまったくいない、明らかに異世界の竹之山駅の外には雪が積もり始めた女性の死体があり、その手には謎の手紙が握られており、竹之山温泉へ向かうよう書かれていた。襲いかかってくる黒い影から逃げながら、この出られない世界からなんとか脱出しようと温泉街をさまよう。日向の婚約者である神原正樹は、消えた日向を探し始める。繰り返される残酷な悪夢、一体この町で何があったのか。失った記憶を取り戻したとき、真の恐怖が日向を襲う――。戦慄のノンストップホラー。(「BOOK」データベースより)
評判
ハラサキの評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 C ランク
ハラサキの総合評価:
7.18/10点 レビュー 17件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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記憶喪失という古典的な仕掛けに秘められた主人公の秘密や、登場する人物(や死体)の正体、ミスリード手法は練達を感じさせます(デビュー作のようですが)。情景描写の文章がうまく、滞りなく脳内で画像再生されます。
一方で、(ホラーゲームで良く採用される手法ではありますが)突然の場面転換、精神世界への移転、精神操作が反復する一方で、刃物やハンマー、蹴りなどによる物理攻撃も対象関係なく横行しています。このことによって、現実と精神世界と異世界の狭間が曖昧となり、読者は「え?これってほんとに起こってるの?幻覚なの?」と混乱します。
(以下ネタバレ)
主犯格の幽霊が繰り広げるワザですが、人間に化けたり時間を操ったり強制的に過去を追想させたり焼けた家を再生させたり幻覚を見せたりと、高度な超能力のオンパレードです。その割に最終目標がちっちゃい。舞台演出のためだけの超能力かい!?とつっこみたくなります。
また、何度も記憶を失い時に暴れる殺人歴のあるメンヘラ女子が、どのような変遷を経て誠実男子をゲットできたのか?異世界においても常に相手を求めあう主人公カップルの愛情形成の過程が、全く描写されていないのも気がかりです。
ただ、直前に読んだ「2022このミス一位作品」(テロを扱った警察小説です)があまりにひどくて読了後も疑問符だらけだったので、この作品を読んで多少は頭がリセットでき良かったです。