雨の夜、夜行列車に
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
評判
雨の夜、夜行列車にの評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 D ランク
雨の夜、夜行列車にの総合評価:
6.50/10点 レビュー 4件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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夜9時に東京駅を出発する列車に乗ろうとする、さまざまな人々。講演旅行に出かけようとする、認知症が進行中の元大臣(74歳)と、彼に長年、忠実に仕えてきて、急に妻になってほしいと言われた家政婦。会社を首になったことを家族に言えず、自殺を決意したサラリーマン(45歳)と、彼と結ばれ、自殺を思い止まらせようとする元部下の女性(20歳)。そのサラリーマンを必死に探す娘(17歳)。組織の小金をくすねたため、覚醒剤密売組織と警察の双方から追われる男(29歳)と、その肝が据わった妻(27歳)。この夫婦を張り込み中に、自分の妻の不倫を知った刑事(42歳)。その妻(35歳)は、夫と一緒に張り込み中の部下の刑事(27歳)と不倫中で逃避行を計画しているという賑やかさ。
「一人の女で人生が変る。そんなことが本当にあるものだとは、沼木は考えたこともなかった。ドラマや小説の中ではよくある話だ。ふと行きずりの女とホテルに入り、どこまでも行動を共にすることになる男・・・。そんな役回りを、自分が演じることになろうとは。いや、米田恵理は、決して、「行きずりの女」ではない。しかし、ただ単に、かつて勤めた会社にいた女の子であり、それ以上のものではなかったのである。もし、米田恵理が、自らこうして沼木の胸に飛び込んで来なかったら、沼木は彼女に男としての欲望すら感じることがなかっただろう。『――どうして』と、恵理が呟いた。汗ばんだ肌を、二人はベッドの中で、しっかりと寄せ合っている。沼木は、夢じゃないかと思った。こんな風に、荒々しいほどの情熱をこめて、妻を抱いたことなど、一度もなかった。若いころでさえも」。
ばらばらに見えて、実際は複雑に絡み合う、色取り取りの人間関係を深刻ぶらずに描きながら、男と女の愛とは何かを考えさせる赤川の手腕はさすがです。本書を手にしてよかった! やはり、赤川作品には癒やされるなあ。