月夜の狼
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本書はフレドリック・ブラウンが1949年に発表したエド・ハンター・シリーズの第3作。発表は第2作の1年後。物語は、前作から8ヶ月後、エドとアム伯父はカーニバルから離れ、シカゴに戻り、アム伯父はすぐにスターロック私立探偵事務所に就職、エドは伯父の推薦でやっと採用され、働き始めて2日目の場面からスタートします。エド21歳の初陣物語。 依頼者は魅力的な若き女性実業家。彼女の伯父は発明家で、ある通信機を製作中なのですが、その受信角度の特性から考えて木星からの通信かと思えるものをキャッチ、さらなる製作経費の援助を彼女は依頼された為、その発明品の真偽等の調査を依頼します。エドは、この発明家に会うため、単身、トレモントに出向きますが、約束の面会に行く途中の夜道で、獣の唸り声と喉を噛み切られている死体に遭遇。死体は、まるで、狼に咬み殺されたかのように・・。面会者の家に到着してすぐに警察に連絡、保安官達ともに現場へ駆けつけるも、死体は消え、それらしき跡すら発見できません。エドは、不信の目で見られ、さらには、発明家とその助手も無残な死体となるに至り、エドは絶体絶命の窮地に・・。 本書は、シリーズの中でも、特にスリルとサスペンスに満ちた、かつ、女性に弱いエドの面目躍如たる?(笑)好一篇で、とても面白かったです。 | ||||
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本書はエド・ハンター・シリーズの第3作。このシリーズは、ミステリーとしては1作ごとに完結しているが、全体では主人公エドの成長を描いた教養小説的な趣もある。前2作のエドとアム叔父は、たまたま事件に巻き込まれたアマチュアだったが、本書ではついにプロの私立探偵となって探偵事務所に勤める。ただし、アム叔父がもと探偵なのに対し、若いエドは勤め始めてまだ3日のひよっこである。地球外惑星からの通信(?)と狼人間(??!)がからんだ、奇妙きてれつな話。だがSFでもホラーでもなく、れっきとしたミステリー。最後には、すべてのパズルの片がおさまるところにきっちりとおさまった、合理的な解決が用意されている。序盤から中盤にかけては、つまらないとまでは言わないが、話がなかなか進まず、どうもピリッとしない。だが、終盤の約50ページは、にわかに緊迫した展開となり、最後にはあっと驚く真相が暴かれる。このクライマックスの盛り上がりはさすが。 | ||||
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