智頭急行のサムライ
- 十津川警部シリーズ (466)
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2013年6月に刊行された西村京太郎氏の521冊目の著作ですね。チャンバラ小説が滅法大好きな西村京太郎氏がサムライの世界を現代に甦らせたやや強引とも言える作品で半端なく荒唐無稽の気味がありますが、著者自身が楽しんで乗りにのって書いている気分が伝わって来ますし、何よりもありふれていなくて奇想天外な小説世界を大いに堪能できましたので私は好きでとっても気に入ったマイ・フェイバリットな一冊になりましたね。 智頭急行の社長が智頭線のますますの発展を願って打って出た手は宮本武蔵駅の名誉駅長に若き天才剣士、宇都宮秀人を任命して武道家達の挑戦を受けて立つという華々しいものだった。彼は試合に勝ち続けるが相手が無名だった為に大きな話題とはならず、遂に全日本大会優勝者に挑戦を挑むのだが・・・・。一方で東京・上野で発生した刀剣商殺人事件を捜査する十津川警部は武道界に隠された知られざる暗い闇の領域へと斬り込んで行くのだった。 本書は西村氏が珍しくダークなヒーロー、現代のサムライ宇都宮秀人を主役に据えた異端の物語を書きたかったからこそ生まれた作品であるのが明白で、絶対にゆるぐ事のない正義漢の十津川警部は今回完全に脇役の立場を割り振られていると断言していいでしょう。まあ事件性の強い刀剣商殺しはどうにも犯人の不手際が目立つ隙だらけの代物でしたが、私にはこれが著者の仕掛けた十津川警部をストーリーに引き込む為のきっかけにしか過ぎない様に思えてなりませんね。もう本当に今回は十津川警部の捜査にいつもの切れ味が見られず容疑者に肉薄する事なく終盤までズルズルと引っ張られて行く様な印象が強いのですが、これはもし途中で逮捕者が出てしまうと、クライマックスの壮絶な対決シーンを成立させる事が不可能になってしまいますので明らかにそれを避ける為の配慮でしょうね。 本書のテーマは正々堂々としているのが当然の武道界でさえ裏側には不正がまかり通っていて正直者が馬鹿を見る腐った世の中の実態を描く事と、そんな強大な権力を握る悪党どもに対して泣き寝入りせずに「目には目を 歯には歯を」の精神で一矢報いてやっつける相当に暗いながらも痛快なリベンジのドラマを描く事にあるのだと思います。残念ながら堂々と表舞台で晴れがましく勝敗を決するフェアな戦いではなく、現代のサムライ宇都宮秀人は堅気の世界には踏み止まれませんでしたが、まあきっと彼は伝説の存在として人々の心に永遠に刻まれる事だけでも本望だと思いますね。いわば義賊の怪盗ルパンの様な位置付けを与えられる存在を描くのは著者には珍しく、それだけ彼に対する思い入れが強いのだろうなと思いましたね。白黒がはっきりしない曖昧模糊としたストーリーは本来ミステリーにはふさわしくないのが当然ですが、私としては今回だけは特別に著者の意を汲んで許そうと思いますね。 | ||||
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智頭急行の名前にひかれ、またこれまで読んだことはないが有名な作家の名前にひかれて買ったが、内容もくだらないし、何よりも文章が稚拙。途中で読むのをやめました。 | ||||
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全体的に、何を、表現したいのか、わからない作品です。読んでいて、疲れてくる。 | ||||
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