夜の熱気の中で
- 警察小説 (526)
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映画化された作品も名画の誉れ。s.ポアチエとr.スタイガーの張り合いが素晴らしい | ||||
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ヴァージル・ティップス物の第一作である。 アメリカ南部で起こる殺人事件に、ひょんなことから捜査を依頼されたヴァージルの奮闘を中心に物語は進んでいく。 アメリカ南部という、人種差別が色濃く残る背景や、アメリカ自体の国土の広さ、さらには貧富の差を物語全編に漂わせ、その中で黒人というハンディを不屈の闘志をもって立ち向かうバージルのカッコよさ。 読み物としてはテレビ映画的で、もちろんハードボイルドの風味を漂わせ、読み手を飽きさせない展開に思わずニヤリとする。 それでいて本格謎解きの醍醐味も踏まえていて、さらにページ数が長編のなかでは比較短く読みやすい。 全体的に爽快な作品に仕上がっていて、次作を読むことが楽しみである。 | ||||
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8月、カロライナ州のウェルズという街で音楽祭が開かれようとしている最中、殺人事件が起きる。遺体をパトロール中に見つけた警察官のサムは、犯人が逃げるのを阻止するため駅にむかう。駅の待合室にひとりの黒人がいた。 ここは合衆国南部で白人の黒人に対する差別がある地域。駅の待合室やベンチ、署内の洗面所やトイレにもカラーの区別がある。州法によるものらしいが、21世紀になった今もこうした差別が続いているのだろうか。 サムが連行した黒人はヴァージル・ティッブスという名前でパサデナ警察署に勤め、殺人を担当する敏腕刑事だった。 | ||||
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映画、夜の大捜査線の原作本です。 南部のさびれた街、夜中でもうだるような暑さの中で発生した殺人事件。 映画の邦題よりも本のタイトルの方が適切でしょう。 内容については他の方のレビュー通りですので(被害者は男性ですが)ここでは映画との違いを。 大筋はほぼ同じですが、 ・映画では警察署長が準主役でしたが、原作では警察官のサム(映画ではウォーレン・オーツ)が準主役の扱いです。 原作では署長の影は思ったより薄く、サムの人物像を映画では署長に併せて盛り込んだ感じです。 ・また、盛り上がりを考慮して、原作には無い派手な場面(カーチェイス、銃撃)を映画では盛り込んでいます。 しかし、決して原作を壊すこと無く、人種差別によるサスペンス度を高めた見事な脚本だと思います。 なお、後書きによりますと 著者は1966年に来日しており、柔道や三味線が趣味だそうです(荒城の月をひけるとの事。本人談) 本書内でも合気道、空手、柔道をヴァージル・ティップス刑事がサムに話す場面があります。 なんか嬉しいですね。 | ||||
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作者の代表作で映画化もされた。その時の主演はS.ポワチエ。うだるような暑さの夏の夜、アメリカ南部のある街で若い女性が殺された。偶然その街を通りかかった黒人が犯人として逮捕されようとするが、実はその黒人は敏腕刑事だった。 話は勿論この殺人事件の解決の過程を描くものだが、背景の描写が卓越している。南部に残る黒人蔑視と戦いながら捜査を進める主人公、ムラの閉鎖性、人間関係の歪み、そして常人でも正気を失いそうな暑さ。暑さは本作で1つのキー・ポイントとなっており、読んでいても暑気に当てられそうだ。映画ではS.ポワチエの貫禄があり過ぎて周りが霞む程だったが、実際に一介の黒人刑事だったとすると、その閉塞感の凄さが予想できる。 勿論、ミステリとしても良く出来ており、人種問題、社会問題と本格風味を融合した秀作。 | ||||
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