(短編集)
エムズワース卿の受難録
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2005年に出た単行本の文庫化。 エムズワース卿と家族を扱った短篇小説10篇+αが収められている。 もともと1925-66年に書き継がれたもので、だいぶ長い期間にわたってのシリーズとなっている。 貴族たちの間が抜けてとぼけた馬鹿馬鹿しい生活を描いており、いかにもウッドハウスらしいユーモアに満ちている。 ただ、やはりユーモア小説の翻訳というのは難しいものだなあと再認識させられる。イギリスと日本という文化の違いが大きいのはもちろんだが、時代、訳文によってもだいぶ制限されてしまう。本書はそれでもだいぶ頑張っているとは思うのだが……。「イギリスで名高いウッドハウスといえ、この程度か」と思ってしまうのはいなめない。 | ||||
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本屋さんをぶらついていたら、白髪のおじーさんの頭にピンクの豚が乗っている表紙に目がとまり、思わず手に取った一冊。 その表紙のイメージ通り、ほんわかしたエピソードの詰まった秀作でした。 ウッドハウスというこの英国人作家については、全く知らず、こんなにおもしろい小説があったんだ、と蚤の市で掘り出し物を見つけた気分になりました。 古きよき時代の大英帝国、その広大な敷地のお城に住むエムズワース伯爵の、微笑ましいスローな生活が描かれています。 伯爵と使用人の関係も、非常に面白くユーモアたっぷりに描かれています。 翻訳ものにありがちな読みづらさは全く感じられず、訳者の力量に感銘を受けました。 ウッドハウスの作品には、シーブスという執事が活躍するシリーズもあるらしく、今度はそちらを読んでみたいと思いました。 日本語から英語ではどのように書いてあるのか想像しつつ、後で原語でも読んでみたいと思いました。 | ||||
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「ジーヴス・シリーズ」で御馴染みの作者の、"綿菓子"の様な頭を持った伯爵を主人公したユーモア譚集。イギリスの上流社会を舞台として、そこで繰り広げられる長閑で奇態な人間模様を描いたという点では、「ジーヴス・シリーズ」や「ドローンズ・クラブ」ものと同一なのだが、本作には非常な物足りなさを覚えた。 「ジーヴス・シリーズ」では機智の塊であるジーヴスが物語を鮮やかに締め、「ドローンズ・クラブ」ものでは物語構成の巧みさで読む者の哄笑を誘ったのだが、本作では両方共に欠いている。単なる浮世離れした話の"タレ流し"であって、読んでいて退屈感しか覚えなかった。少なくとも、「ジーヴス・シリーズ」の初作で代表作でもある「比類なきジーヴス」より後に執筆されているのに、この形式・内容の後退は理解し難い。私にとっては期待外れの一作だった。 | ||||
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エムズワース卿=イギリスの片田舎で南瓜、豚、花に囲まれた静かな暮らしをこよなく愛する、「脳みそが綿みたいな」おじいちゃん。苦手&嫌いなもの:次男、妹をはじめとする一族の女傑たち、都会、切れ者の若い元執事(その他多数) 「南瓜が人質」(題名そのまんまのストーリーです)から始まり、気がつくとこの愛らしいおじいちゃんが大好きになり、彼の家族を自分の家族の物語のように読んでいることでしょう。古今東西の名文と落語のような話芸すら取り込んだような優れた訳文が、原作を超えるほど、日本人にとってたまらないユーモアをかもし出しています。 中でも「伯爵とガールフレンド」で、もうエムズワース伯爵のとりこです。そして伯爵が毛嫌いする次男フレッドが活躍する後半では、以外とフレッドってお父さん似だな、という点を発見しながら読むと、ますます楽しめるでしょう。 | ||||
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エムズワース卿=イギリスの片田舎で南瓜、豚、花に囲まれた静かな暮らしをこよなく愛する、「脳みそが綿みたいな」おじいちゃん。苦手&嫌いなもの:次男、妹をはじめとする一族の女傑たち、都会、切れ者の若い元執事(その他多数) 「南瓜が人質」(題名そのまんまのストーリーです)から始まり、気がつくとこの愛らしいおじいちゃんが大好きになり、彼の家族を自分の家族の物語のように読んでいることでしょう。古今東西の名文と落語のような話芸すら取り込んだような優れた訳文が、原作を超えるほど、日本人にとってたまらないユーモアをかもし出しています。 中でも「伯爵とガールフレンド」で、もうエムズワース伯爵のとりこです。そして伯爵が毛嫌いする次男フレッドが活躍する後半では、以外とフレッドってお父さん似だな、という点を発見しながら読むと、ますます楽しめるでしょう。 | ||||
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