極北が呼ぶ

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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ

1996年04月30日 極北が呼ぶ〈下〉 (文春文庫)

決死の潜入工作員に名指された若き生物学者は、貨物船員に身をやつし、思いもよらぬルートと方法でロシアへ、シベリアへ、秘密研究所へと潜りこもうとする。洋上の男の闘いを生き抜き、シベリア先住民の助けを借り、みごと潜入に成功したあとには、それ以上に苛烈な脱出の大冒険が待っている。だが、その冒険の目的は何なのか。(「BOOK」データベースより)

評判

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No.1
(3pt)

壮大な地球ロマンを期待したのですが

既読の「モルダウの黒い流れ」「シロへの長い道」「チェルシー連続殺人事件」はどれも全くタッチの違う物語でしたが、この作品でまた作者はがらりと作風を変えてきました。あらすじはすでに記載があるので省くとして、本作の特徴は、とにかく克明な主人公の生物学者のシベリア潜入活動の描写です。彼がある任務を負って行動していることは確かなのですが、自分には一文の得にもならないはずの任務のためになぜそこまでするのか、ずっとその疑問がつきまといます。なお、その疑問は大団円に至ってもちょっと理解ができずに終わってしまいました。
 凍ったクレバスから発見された生き物の死体が最初はマンモスかと思われ、調査するうちに氷河期を生きた若い妊婦だったことが判明する冒頭の面白さは、壮大な地球ロマンに至る冒険を期待させましたが、後の手堅い展開にかなり面食らったというのが正直なところ。物語のラストに添えられた女性登場人物への心遣いは、彼女の献身になにか一つでもと願うフェミニストな読者の気持ちにちょっと応えてくれましたね。
極北が呼ぶ〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 極北が呼ぶ〈下〉 (文春文庫)より
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