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本好き! さんのレビュー一覧
本好き!さんのページへレビュー数25件
全25件 21~25 2/2ページ
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新野剛志といえば「八月のマルクス」をはじめ、クールな作品のイメージが強いが、本作は一転、コミカルな連続テレビドラマを見ているような作品。
空港で働く”あぽやん”の奮闘ぶりを描いた連作短編集で、様々なトラブルに巻き込まれなんとか対処していく様子をコミカルに描かれています。連作短編で登場人物の描写なども著者の過去の作品に比べて実に軽妙なので、少々戸惑いさえ覚えましたが、こういった作品が描けるのは著者の実力作家たる所以でしょうか。トラブル対処に奮闘する章は感動さえ覚えましたが、社内恋愛や人事がテーマになったような章はどこにでもあるようなストーリーになっているのが残念で、できれば”あぽやん”ならではの内容で徹底してほしかったというのが正直なところ。 お仕事小説としては、質は高いと思ったし、すでに刊行されている続編も期待したいところです。 |
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未曾有の東日本大震災をヒントに、江戸末期の安静地震をテーマに書くところは真保さんならではのミステリーです。
ただ、惜しむらくは”猫背の虎”こと大田虎之助のキャラがイマイチ共感できないこと。背が高くて猫背のキャラをもう少し前面に、ユーモラスに描いてほしかった。彼の母親や姉たちが強烈なだけに少々残念。 もうひとつ、地震をテーマにしたのであれば、その描写をもっと大きく描いてほしかった。地震に恐れおののく市民の様子が今ひとつ伝わってこなかった。 ミステリーとしての展開はまずまずといったところか。 真保さんの歴史小説シリーズの全2作がよかっただけに、やや消化不良気味。 次回作に期待。 |
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高校生が引き起こした妊婦連続殺人をベースに、人間の「悪意」をこれでもか、と押し付けられた。読後感はあまりいいとはいえないけど、それが著者の思惑であれば本作ほど人間の裡にあるドロドロしたものを表現した作品はないでしょう。
これまでに読んだ著者の作品と比べると、少々期待はずれな感もあったが、人間のイヤ~な部分をあえて堪能したければオススメの一冊。 |
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既刊「記録された殺人」に未収録3作品を追加して再発。全9編からなる短編集。
全て80年代に発表されたものというから、岡嶋二人がデビューして間もない頃の作品集です。 時代が時代だけに設定などは古くささは否めないが、それでも文体や読後感は今読んでも違和感なく読めるところが岡嶋二人らしさか。 特に表題作は彼ら自身をモデルにした、一風変った作品。短編集の掉尾を飾るにふさわしい作品でした。 でもやはり、短編だと物足りなさが残ってしまうので、岡嶋といえば長編の方がいいですね。 |
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TVドラマ「外交官・黒田康作」の原作ということですが、ドラマの方は一切見ていません。従って比較などはできませんので、あしからず。
真保作品全体を通してみても、本作も真保裕一らしさは十分に出ていると思います。 人物の心理描写、登場人物が置かれている状況描写の細かさ。 しかし、少々堅苦しさというか、いい意味でのサスペンス的要素はしっかりあるものの、盛り上がりに欠けるきらいがある。クドさも感じた。もう少しサプライズがあってもよかったのでは、という気はします。 |
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