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みたらし さんのレビュー一覧

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書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.18pt

レビュー数11

全11件 1~11 1/1ページ

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No.11: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

月光ゲーム Yの悲劇'88の感想

火山噴火の緊張感と、そこで起こる一風変わったクローズドサークルによるドキドキ感があった作品。
トータルで見れば面白かった部類に入るのですが、謎解き部分に少々不満点がありました。

▼以下、ネタバレ感想
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月光ゲーム―Yの悲劇’88 (創元推理文庫)
有栖川有栖月光ゲーム Yの悲劇'88 についてのレビュー
No.10:
(9pt)

りら荘事件の感想

非常にしっかりと作りこまれた、エネルギーの満ち溢れた一冊。
本格が好きな人ならぜひ読むべき。

▼以下、ネタバレ感想
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リラ荘殺人事件 (角川文庫)
鮎川哲也りら荘事件 についてのレビュー
No.9:
(7pt)

悪魔が来りて笛を吹くの感想

前に読んだ「本陣殺人事件」と「獄門島」が抜群に面白すぎたので、少々期待しすぎた印象。
ただ、決してつまらないわけではなく、金田一シリーズの悲劇性やおどろおどろしさが十分に出ており、
『悪魔が来りて笛を吹く』の真相にはぞっとさせられました。
伏線や提示すべき謎もはっきりと示されており、横溝ミステリーの醍醐味はしっかり味わえる一冊です。
悪魔が来りて笛を吹く (角川文庫―金田一耕助ファイル)
横溝正史悪魔が来りて笛を吹く についてのレビュー
No.8: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

好き嫌いはあるでしょうが


▼以下、ネタバレ感想
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改訂完全版 斜め屋敷の犯罪 (講談社文庫)
島田荘司斜め屋敷の犯罪 についてのレビュー
No.7:
(8pt)

祟り火の一族の感想

怪談・大仰なトリック・解けるとは思えないような大きな、大量な謎
これらを聞いてワクワクする方と、既に満腹感がある人がいると思いますが、ワクワクする方は絶対に満足する一冊。
エキナカ本屋大賞を獲得した「扼殺のロンド」を読んで楽しめたので、これも手に取った次第ですが、
私は前に挙げた要素が全て大好きなので、想像していた以上におもしろく読めました。
祟り火の一族 (双葉文庫)
小島正樹祟り火の一族 についてのレビュー
No.6: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

獄門島の感想

東西ミステリーベスト100で国内1位を飾ったのも納得の一冊。

魅力的な探偵、狂気に満ちた見立て、大胆で緻密なトリック、戦後独特の悲劇性、
推理小説の醍醐味がぎゅっとつまった色あせることのない作品です。
獄門島 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
横溝正史獄門島 についてのレビュー
No.5:
(6pt)

モロッコ水晶の謎の感想

ドラマの前に「助教授の身代金」を予習しておこうと思い読破。
助教授の身代金・ABCキラーは偶然に頼り過ぎているようで少し不満が残った。
推理合戦は7ページほどの短い内容だったがクスリとするユーモアがあっておもしろかった。
表題作であるモロッコ水晶の謎はこの短編集の中ではもっともおもしろいと感じた。

ただ、やはり全編を通してご都合主義的な偶然がなければ成り立たない話が多かったのが残念。
モロッコ水晶の謎 (講談社文庫)
有栖川有栖モロッコ水晶の謎 についてのレビュー
No.4: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

非常に手馴れた作品

競馬にからめた謎を扱っているということで、競馬などは毛ほども知らない自分は少し抵抗をおぼえながらこの本を手に取りました。
しかし、そんな読者にも十分にわかるように丁寧に競馬用語などを解説してるため、そんな懸念は全くの杞憂に終わりました。
主人公があまり競馬に詳しくないという人物で、その主人公に他の人物が解説をするという形をとっているため、
読者だけが疎外感を味わうような作りにはなっていないということも抵抗がなかった一因なのではと考えます。

また、事件は本格にありがちな「密室」「アリバイ」「クローズドサークル」といった派手な要素はほとんどなく、
割と登場人物同士の話し合いで進行していきます。
一歩間違えれば退屈なつくりになってしまいそうですが、主人公の友人がとても魅力的なキャラクターであるため、
主人公と友人の会話だけでも非常に楽しみながら読むことができました。

「この話をどうすれば多くの人に面白く読んでもらえるか」という思いをとことんまで煮詰めた、非常に完成度の高い作品であると思います。


岡嶋二人さんの作品は「99%の誘拐」に次いでの二冊目ですが、もっとこの作者の著書を読みたくなると思わせる一冊でした。
焦茶色のパステル 新装版 (講談社文庫)
岡嶋二人焦茶色のパステル についてのレビュー
No.3: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

これぞ本格「館」もの

綾辻行人さんの館シリーズと言えば、世間でもっとも評価が高いのはデビュー作である「十角館の殺人」ではないでしょうか?

しかし、個人的には館シリーズ最高傑作はこちらの「時計館の殺人」であると思っております。

▼以下、ネタバレ感想
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時計館の殺人<新装改訂版>(上) (講談社文庫)
綾辻行人時計館の殺人 についてのレビュー
No.2: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

考えるほど・・・

よく考えられた一冊だと感じました。
本を読み終えた後から、「あそこはこういう理由だったのか」「あれが伏線だったのか」など様々に思い返され、読了後も十分楽しめる一冊。買う価値は十分にあったと思います。
ただ、帯などで散々煽られているような「ミステリー」として期待してしまうと少し弱いかもしれません。
イニシエーション・ラブ (文春文庫)
乾くるみイニシエーション・ラブ についてのレビュー
No.1: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

くらくらした一冊

刀城言耶シリーズ3作目、個人的には4冊目の本書。
正直トリックの根幹部は開始40ページほどで想像がついてしまいました。
しかし、本書の見どころは何と言ってもラスト80ページに詰まった怒濤の推理展開ではないでしょうか。
刀城言耶シリーズの特徴でもあるどんでん返しとちりばめられた(というよりばら撒かれたような)伏線を鮮やかに回収する推理パートは筆舌に尽くしがたい興奮があります。
読書でめまいに似た感覚を覚えたのはこの本が初めてです。
首無の如き祟るもの (講談社文庫)
三津田信三首無の如き祟るもの についてのレビュー