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AliceinAbyss さんのレビュー一覧

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レビュー数4

全4件 1~4 1/1ページ

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No.4: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

死と砂時計の感想

明日になれば刑が執行され死ぬ運命の確定死刑囚が、なぜその執行前夜に独房で殺されたのか?
とか、なぜ女囚は男のいない女子監獄内で妊娠したのか?
といった終末監獄で起きた事件の、主に逆説的な動機の謎を、牢名主の老人と新入り囚人のコンビが解き明かしていく短編集。
「墓守ラクパ・ギャルポの誉れ」が個人的ベストで、また掉尾の「確定囚アラン・イシダの真実」で明かされる、とある強烈な動機も面白かったです。

そう、この2作品はとても面白かったのですが。
残りのいくつかではその謎が解かれることで別の謎が生じてしまっているのが残念で、高評価には出来ませんでした。

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死と砂時計 (創元推理文庫)
鳥飼否宇死と砂時計 についてのレビュー
No.3:
(5pt)

歪んだ創世記の感想

TVゲーム世代であれば、冒頭の5ページを読んだ時点で一つの真相を思い浮かべることができると思います。
もちろん本作ではそこからさらに一ひねり加えた第二の真相が提示されるのですが、結局その第二の真相も「奇想」というよりは「コ想(コロンブスの卵的発想)」であって、正直いまいちと感じました。

コ想は「一見しょうもないけど、よくよく考えたら思いつくことが難しい」発想であって、その評価ポイントは「思いつくことが難しい」点なんですよね。
実際に第一の真相は容易に見抜けたものの第二の真相に思い至らなかったので、本作を「コロンブスの卵だね」と評価することはできるんですが、やはり「第一の真相から派生しただけでしょうもなく見える」第二の真相は、物語としての面白さや謎解きの快感からは程遠いものと思います。
歪んだ創世記 (講談社ノベルス)
積木鏡介歪んだ創世記 についてのレビュー
No.2:
(5pt)

見晴らしのいい密室の感想

短編集でジャンル的にはミステリ、ホラー、SFとバラエティに富んでいますが、どの作品も思考実験的な会話劇という形式なので統一感はあります。

ミステリに絞って評価すると、超限探偵Σの短編はネタとして嫌いではないですが、やはり別作品集に収録の「更新世の殺人」がとあるミステリ分野において白眉であるのと比較すると、真相の物足りなさは否めません。
そして惜しいと思ったのが「探偵助手」。
トリック、というか作中の仕掛け自体はとても斬新でユニークなもので、これを別の形で利用すれば個人的傑作になったかもしれないのに、最初からみえみえの真相の暴露になっているだけなのが非常に残念です。

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見晴らしのいい密室
小林泰三見晴らしのいい密室 についてのレビュー
No.1:
(5pt)

Rommyの感想

そのネタ一本で来られましても、というのが正直な感想。
もちろん、あるミステリ的な目的を達するための手段としてそのネタを使ったというのは分かるんですが・・・

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新装版 ROMMY 越境者の夢 (講談社文庫)
歌野晶午Rommy についてのレビュー