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はつえ さんのレビュー一覧

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レビュー数10

全10件 1~10 1/1ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.10: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

鬼の哭く里の感想

閉鎖的な旧態然とした村でのよそ者排除の構造と、コロナ禍初期の感染者忌避の心理を上手くリンクさせ、陰謀論やSNSでの誹謗中傷、デマ拡散の様子などを絡め、人間社会の負の側面を興味深く描いています。
でも、最終章が…あまりよろしくなく、ラストの展開も私には受け難いものでした。
私感ですが、中山七里氏の作品にはこのような感想を抱くことがよくあります。物語は面白い、なのに最後の謎明かしや意表を突こうとするどんでん返しが残念な作品、今回もそんな印象です。
そうは言っても、読み物としては楽しませていただきました。
麻宮&吹邑が裕也に語る言葉、思慮深さの欠ける人間の心理など興味深く一気読みしました。
鬼の哭く里
中山七里鬼の哭く里 についてのレビュー
No.9: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

嗤う淑女 二人の感想

中山氏が生み出したサイコパス総出演ですね。ファンなら「カエル男」「御子柴礼司」シリーズはお読みになってるかと思いますが、未読ならぜひ。これは陰謀でしょうか。
中山氏の描くサイコパスは魅力的ですね。「猟奇殺人者を肯定してはいけない、いけない」と言い聞かせながらも、何だか愛おしく感じてしまいます。
作品の出来は…微妙ですが、ファンならでのお愉しみと次作への期待を膨らませて下さったので、この評価点です。
嗤う淑女 二人
中山七里嗤う淑女 二人 についてのレビュー
No.8: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

死と砂時計の感想

アラブのとある小国での物語です。読みやすい文体なのですが固有名詞が覚えづらく、残念ながら物語に没入出来ずに終わってしまいました。最終章のみ、生死と砂時計の砂の表現が哲学的で興味をひかれたものの、狙ったラストで一気に醒めてしまうという、ちょっと残念な結果に。醒めたのは私だけかもしれませんが…。
そうはいっても、架空の国の不可思議な物語…お好きな方にはおもしろいかもしれません。
死と砂時計 (創元推理文庫)
鳥飼否宇死と砂時計 についてのレビュー
No.7:
(5pt)

ぬるくゆるやかに流れる黒い川の感想

「~ヘイト」っていうの、最近のよく耳にしますね。得体の知れないものへの怒りや苛立ちのぶつけ先が欲しいのですね。社会の歪みの中でどうやって自己を肯定し生きていくか、難しい世の中になって来ている気がします。。
特にオススメではありませんが、私にとっては、知らなかった負の歴史について目を向ける機会を与えていただいた作品でもありました。
ぬるくゆるやかに流れる黒い川 (双葉文庫)
櫛木理宇ぬるくゆるやかに流れる黒い川 についてのレビュー
No.6:
(5pt)

しゃぼん玉の感想

厳しい境遇で育った危うい若ものの心理が表現せれている作品ではありますが、少し期待はずれでした。さらに予定調和のエンディングで興ざめ…。しゃぼん玉が簡単に風船になれるのか。イヤミス好きのコメントです。
しゃぼん玉 (新潮文庫)
乃南アサしゃぼん玉 についてのレビュー
No.5:
(5pt)

マリアビートルの感想

嫌悪感MAXでせっかくの面白処もわらえなかった。年取ったってことかな…。
マリアビートル (角川文庫)
伊坂幸太郎マリアビートル についてのレビュー
No.4:
(5pt)

朽ちないサクラの感想

柚月氏の作品は面白いもの否のものの差が激しいですね。私にはこれは後者です。ストーリーもラストの展開も超優等生の主人公もダメでした。謎は途中でバレバレ、最後の主人公の意気込みもなんだか虚しい…。
若い時によんでたら、きっと違った感想もったかもしれませんが。
朽ちないサクラ (徳間文庫)
柚月裕子朽ちないサクラ についてのレビュー
No.3:
(5pt)

消失グラデーションの感想

今時の若ものの感覚が理解不能なため、どんでん返しの謎ときにうすうす気づいても、全く夢中になれずに終わりました。そもそも私がスポーツ自体に興味がないのも一因だと思います。
多様性を否定はしていませんが、このような事情を抱えて生きているひとはがここまで普通にいるのでしょうか?
高校生の世界感をうけいれるには年を取り過ぎたようです。
消失グラデーション (角川文庫)
長沢樹消失グラデーション についてのレビュー
No.2:
(5pt)

凶鳥の如き忌むものの感想

どなたかの感想でこの作品は少しバカミスっぽいのでは?というのがありましたが、同調するところもありました。
しかし、考えてみれば…このシリーズの世界感では受け入れられないことはありません。
内容は前作に比べて解りやすく、刀城言耶の怪奇譚を楽しませていただきました。
凶鳥の如き忌むもの (講談社文庫)
三津田信三凶鳥の如き忌むもの についてのレビュー
No.1:
(5pt)

臨床真理の感想

ひと言て表すと雑な作品…という感想です。
ひとつめは、図書館で借りたんですが、初版本だつたのでしょうか誤字や間違い多数でした。次に精神病と障害の症状がごちゃ混ぜ、理解されていない、作品中の人物はそれぞれの分野でのプロなの?っといったところ。三つ目はラスト…普通の女性がこんな状態に追い詰められ、こんなことできるわけはない、まともな精神状態で生きてはいけない…。
柚月さんの作品好きですし、イヤミスっぽいのも含めて評価してきたけど、この作品はダメでした。
臨床真理 (角川文庫)
柚月裕子臨床真理 についてのレビュー