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永遠の0



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【この小説が収録されている参考書籍】
永遠の0 (ゼロ)
永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0の評価: 3.96/5点 レビュー 2076件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.96pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1513件 441~460 23/76ページ
No.1073:
(5pt)

史実をつなぎ合わせて、現代の人に読んでもらう

元軍人から話を聞き、宮部と言う架空の人物に迫る形式で
物語は進んで行きます。
戦争に詳しい方には、物足りないだとか、有名なエピソードばかり…と、なるようですが
特攻は、テロとは違うというくだりや、使われた機体がゼロ戦だけではないなど
自分にように、全くの戦争無知には、大変参考になりました。

確かに、参考文献を見ると、有名な本ばかりですが
アレ全部読んで、要約したんだ…と、思えば、戦争入門書として
いいと思うのですが。

戦争を知らない世代が読む物として、ちょっと物足りないのは
特定の固有名詞や、作戦の名前にルビがない事。
詳しい方には、戦艦の名前なんざ常識でしょうが、素人向けに長たらしい漢字の固有名詞は
ちょっと読む手が、止まってしまう。
本のつくりで、仕方ないとは思いますが、
全部とは言いませんが、一定の間隔でつけて頂けると、
すんなり読めるのではないでしょうか。
老人たちの語りの中に、さりげなく、当時の戦況などがちりばめられているのは
分かりやすくて良かったです。

評価は分かれると思いますが
最後の方で、おじいさんとおばあさんのエピソードが描かれます。
自分は、この作者のこういう“王道なノンフィクション”部分が大好きです。
年上の女性に憧れを抱くとか、結婚に思い悩む女性とか、あのオッサン(失礼)が
作ったお話だと思うと…。
何より、宮部のキャラクターにも好感が持てました。
語りの中で、ちょこちょこっとしか出てこないので、どんな人だったのか
知りたくなり、どんどん読み進めてしまう。

あと、、レビューで気になったのですが
「そんなはずないです」の趣旨をかいてある方は、戦争に行ったんですかね。
もう、戦後70年をむかえようとしている現在、我々の多くは
実際の話を読んだり、聞いたりして、類推するしかないんですよね。
それを、風化させないために、この本はいいとっかかりになっていると思います。
物語としては、成功しているんじゃないかと。
他にも、壬生義士伝の名前があがっていましたが、
強いのに好戦的でないのは、キャラクターとして結構な王道なのでは。

宮部の人物像を探りながら、戦争とはこういう物だったんだ
自分のじいさんは、どうだったんだろう。今度調べてみようかな
…と、思うだけではだめですかね。
期待を裏切らないラストで、
読んで良かったと思える作品でした。
永遠の0 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:永遠の0 (講談社文庫)より
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No.1072:
(5pt)

特攻隊の事情

無謀な戦争における優秀な特攻隊員の数奇な運命を語る。
計算尽くされたストーリーのもとで、運命、愛情、正義がバランスよく語られている。
最後にサプライズでしめて、涙を誘う。
永遠の0 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:永遠の0 (講談社文庫)より
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No.1071:
(4pt)

これは小説なのだろうか?

気に入ったのは気に入った。再読よりは量を読みたい自分だが、出来る限り早い時期に読み返したいと思う。
しかしこれは小説なのだろうか?

物語は雑誌のライターをしている姉に依頼され、死んだ祖父の事を知っている太平洋戦争に兵隊として参加した人々を訪ね歩き、祖父の事を聞くと言う内容。
しかし575頁に及ぶほとんどは、尋ねた兵士から語られる戦争秘話。元兵隊の口から語られるその内容は非常に詳しく、小説と言うよりは、百田史観とでも言うべき主義が見え隠れする内容。それ故か、非常に良い話しのオンパレードなのに、読中・読後に一切涙腺がゆるまなかった。

レビューを書くに当たって、涙腺が緩まなかった理由を考えたが、その一番の理由は、プロットが月並みと言う点。出てくる人物のプロフィールが類型的過ぎて、余りにも酷い。ライターをやっている姉貴と目標を失った弟。祖父の事を毛嫌いする人を最初に出して衝撃を与えたかと思えば、段々と中間的な見方をする人を登場させ、最後には命の恩人とまで言う人を登場させる。

つまり、一つの小説として考えると星一つの評価で十分。しかし読み物として捉えると、概ね自分の太平洋戦争に対する認識に近く、太平洋戦争に対する百田史観にも概ね賛同出来るので、星四つ。

ところでレビューと言うのはあくまでも自分が読んだ感想だけで良いと思うが、本書はさすがに人気作でレビュー数も多く、自分の評価とは逆の星一つの評価を幾つか見たが、珍しく星一つの理由に納得出来るものが多かった。
どうも、自分が星四つとした大部分は、他の方の著書からの焼き直しによるものらしい。
しかしそれでも、戦地での実際の状況などを入門書の更にまとめとして読むには良いと感じる。ベストセラーとして手にとって、太平洋戦争の教科書では習わない部分を知るには良いと思う。余りにも日本人は太平洋戦争に無関心過ぎる。多少なりとも感心を持つ為の作品として、良書と思う。
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No.1070:
(5pt)

これは良い

映画化による話題と前大戦をテーマにしているにも関わらず評判が良いようなので購入しました。

娯楽作品のようでありながら、百田氏の考える必要な前大戦の知識と反省点、そして問いかけがちりばめられています。大戦で亡くなった祖父を追う過程がまるで推理小説ようであり、全く苦にすることなく一気に読破できます。作品の構成はかなり秀逸なのではないでしょうか。百田氏の主張に関しても、一部で囁かれるような特攻や軍部の賞賛などは決してなく、むしろかなり否定的に描かれていますが、当時の兵士を貶めることもなく現代日本人が共感できる等身大の祖父たちが描かれています。

まあどこかで聞いたことがあるような話が多いですが、現代日本人に問いかけができ、なおかつ非常に読みやすく書かれたこのような作品は必要だと感じ、☆5つです。全国民必読だと思います
永遠の0 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:永遠の0 (講談社文庫)より
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No.1069:
(4pt)

素晴らしい内容なれど、視点は現代的。

複数の登場人物が出てきますが、文章は各人の一人称ですので、非常に読みやすいです。
戦争、なかんずく特攻を扱った本は、そのテーマの故に肩肘張った内容のものがほとんどで、戦争や特攻に興味を持ち始めた若い人などに薦めるべき本が少ない事が悩みの種でした。
「永遠の0」はその点で読みやすさ、また特攻のみではなく太平洋戦争全般の戦局や問題にも触れており、入門書として薦めるのに十分な内容を持っていると思います。

本作の戦闘描写などに対して、幾人かのレビュアーが先人の書いた戦記の焼き直しという評を述べておられますが、完全なフィクションならばともかく、現実にあった戦争と兵器を主軸に描いた作品では、それは致し方の無いことだと思います。
兵器の扱い方や戦局など、実際にあったことに作者のオリジナリティーを持ち込まれては現実の歴史と乖離してしまいますし、第一それを言ったら戦国時代や幕末など、当時を知る人が皆無の時代を扱った作品など成立しなくなってしまいますから。

不満な点をあげるとしたら、物語が王道すぎてひねりが無いこと。それと、その物語が完全に現代の人間の視点のみで書かれていることの2点が気になりました。
特に後者は際立っていて、主人公や若い世代だけならばともかく、青春を戦争に費やした世代の独白においても、日本観や天皇観、軍隊に対する見方が戦後のそれであり、中にはそういう人物もいて良いとは思いますが、全てが同じような考えで固められていて、多少鼻白んでしまいました。
おそらく作者の物の見方の表れなのでしょうが、これは小説であり論文やドキュメントではないのですから、キャラクターにはストーリーの中で生きている一個の人間として、それぞれの意志を持った血の通った人間として描いてもらいたかったなぁと残念に思った次第です。

それでも、上記のような欠点を補ってあまりある魅力がこの作品にはあります。読んでみて損は無いと言えます。
当時の日本がいかに困難な局面にあったか、祖国の危機に若者達が、どれ程懸命に立ち向かい大切な人を守ろうとしたか。
考えるきっかけを与えてくれる書だと、私は思います。
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No.1068:
(5pt)

愛する人への究極の情、国を動かす人の資質の大切さを知る本だ

影法師に次ぎよんだほんでした。
これが人間の持つ本質、主人公と国をつかさどる人たちの、「マキャベリとソロモン」の対比した思いをもちました。
残された人生を「誠意を尽くして生きていく」と思いを強くさせられる今日この頃です。
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No.1067:
(4pt)

特攻に感動するって……

感動したというレビューが多いので、あえてこの一文を。

 この作品は特攻隊員らの戦中・戦後を描く。現代の青年が、生き残って人生の終末を迎えつつある元零戦搭乗員たちを訪ね、話を聞きながら真相・深層をとらえていくという筋は、読者の共感を誘う。多くの情報を調べて構成しており、現代人の戦争への思いを深めてくれる、読むべき一冊だと思う。

 しかし、特攻を通じて日本軍将兵の死を理解することには、針小棒大の危うさがある。藤原彰の研究『餓死した英霊たち』によれば、第二次世界大戦での戦死者230万人のうち、実に140万人(60%)もが餓死・戦病死であった。対して、爆装した零戦その他の特攻兵器による戦死者は4400人(0.2%)にとどまる。500人に1人なのだ。この作品が描いている、操縦技術を尽くして戦闘機を駆る主人公の姿は、ごく少数のエリートのものであった。戦死者の半ば以上が、残酷な表現だが、飢え病気にかかって死ぬという、野垂れ死にとしかいいようのない死を迎えていたのだ。

 かつては大岡昇平や山本七平、近くは古処誠二らによって、飢餓の戦場での悲劇が語られていた。しかし最近は、特攻や硫黄島など「名誉の戦場」が思い入れを込めて語られることが多いように思う。

 この作品の欠点としてあげつらう気持ちはまったくない。もちろん、数が少ないから特攻隊員の思いには価値がないと考えているわけでもない。言いたいのは、あの戦争を、特攻を視点にして理解してしまいがちな私たちの意識だ。中世の『平家物語』のような、戦士たちの愛と滅びの美学として鑑賞するには、第二次世界大戦は新しすぎる。死者たちの物語は、無数の、無名の死を含めたかたちで記憶されなければならないだろう。そのような作品との出会いを求めている自分に気づくきっかけになったという意味で、この作品と作者に感謝している。
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No.1066:
(5pt)

色々な見方

先日同僚に紹介されて読みました。

元々、戦史には興味が有り、それなりに理解しているつもりです。
なので、この作品の戦史についてどうのこうの言うつもりは有りません。

ですが、
序盤で「特攻はテロリスト」と言った表現の所で、
極めて冒涜的表現だと思いこの本を投げ捨てようと思いましが
何故その様な表現が用いられたのかが知りたく読み進めました。
結局、テロリズムに関して確信的な事は語られていませんでした。
このストーリーにテロリズムを用いる必要な無かったと思います。

コノ本で感じた事は、ある出来事(宮部 久蔵の行動)に対し、
考え方や捉え方は様々である。
物事はもっと深く多面的に見なければ成らない。
そう感じました。

この所、心のない人達(サイコパシー)の本ばかり読んでいたので
サイコパシーと真逆にある、「良心の究極系」と感じました。

戦争を題材にした物は往々にしてヒューマンドラマで有りますが
「人の心の所在」「誠実さ」を再認識出来る良い内容だと思います。
永遠の0 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:永遠の0 (講談社文庫)より
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No.1065:
(5pt)

危なかった。

メッチャ泣いて鼻が詰まって息が出来なくなって死ぬトコだった。
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No.1064:
(4pt)

読後に想うこと。「安易な気持で靖国参拝をするべきではない!」

ゼロ戦は、その卓越した戦闘能力と飛行性が他国の戦闘機の追随を許さない半面、その機をを操縦するパイロットの人命尊重には大いなる疑問符を残す戦闘機であった事実を、著者は、その設計者から製造過程までの当時の日本人の持つ職人としての類まれなる技術力に敬意を表しながらも、人知の手に負えない「代物」であった側面に警鐘を鳴らしている。現代社会に換言すれば、「原発」問題に共通する部分がある。飛躍的な技術の進歩に伴う、人道的な大きな代償。いつの時代もその責任を先送りする。特攻で散った名もなき尊い命。今この時点でも、命を賭して不休で福島の現場で働く方々。真に責任を問われるべき者たちは、いつの時代も高みの見物である。この作品に流れる根底のテーマがそこにあると思う。もし、今後機会があったとしても、私自身、決して、安易な気持で靖国参拝はできない。
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No.1063:
(5pt)

良かったです。

とても読みやすく、隙間を見つけて2日ほどで読破できました。宮部という架空の存在に導かれ、戦闘機乗りの視点から
見た太平洋戦争を旅する事ができました。
日本の軍隊組織の意思決定における弱点、人的資源の軽視、売り上げの為暴走するマスメディアの恐ろしさなど、太平洋戦争
を取り上げる上で書いて欲しい事がしっかり書いてあるので読んでいて嬉しかったです。
ミッドウェーでの飛龍の行動など、正しい判断をした悲劇の人達も描いてあるのが琴線に触れます。
当たり前ですが、戦争賛美の本などではありません。愚かな兵器を乗せた中攻(一式陸攻)が火を噴きバタバタと堕ちていく光景を想像しただけで嗚咽しそうになります。
半官半民の職場で仕事をした経験もありますが、組織の意思決定が戦前から全く変わっていないのではないのかと危惧を
抱いた事を思い出しました。単なる戦争小説で止まらないのが、この本の魅力だと感じました。
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No.1062:
(5pt)

宮部久蔵! 永遠に生き続ける理想像

宮部久蔵!
物語の中の人物だが、私の中の、男の理想像として、永遠に生き続けることだろう。
戦場という異常な状態の中で、家族のために生き抜こうという、健全な精神を失わなかった人物。
しかし、その人物が、なぜ、最後に特攻を志願し、殉じていったのか。

その極限的な精神の葛藤が、百田氏の筆で、見事なまでに描かれている。
身近にいた戦友らに、話を聴きこんでいくほどに、まるで彫刻刀で彫り出していくように、人物像を浮かび上がらせていく手法は、非常に素晴らしいと感じた。
『海賊とよばれた男』の出光佐三といい、百田氏は実に魅力的な「男」を描くと感嘆している。

この直前に、浅田次郎氏の『壬生義士伝』を読んでのレビューでも触れたが、本書は、『壬生義士伝』のオマージュだという。
オマージュとは、「尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事」だそうだ。
百田氏が、浅田次郎氏を尊敬していることを知り、とてもうれしく思う。
そして、本書は、オマージュとして、見事に成功した傑作なのだと感じている。

両作品とも、超名作であり、『壬生義士伝』の吉村貫一郎も、宮部久蔵と並んで、忘れ得ぬ人物である。
いずれも、類まれな感動本として、強くお勧めしたい。
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No.1061:
(5pt)

最高評価を出してなお、言っておきたいこと

「死にたくない。家族のためにも・・・」と思っている自衛隊員はいないはずだ。「死にたくはない。しかし家族のためにも、おれは国家のために命を捨てる」と考えているものがほとんどではないか?・・・いや、そうでなくては軍隊など運営できない。この本は、自衛隊にとって忌むべき書である。
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No.1060:
(5pt)

号泣ののち、清々しい感動がありました

あざといところもあるのかもしれません。
文章も上手ではないし、わざとらしく冗漫なところもある。
人物もできすぎで、物語もご都合主義。
戦闘シーンも、参考資料からの引用で組み立てているのかもしれない。

でも、晴れ晴れとした感動を与えてくれる作品です。
技巧を凝らしていようと、作者の方は
描こうとしている対象に、まっすぐな思いを抱いておられるんだと感じました。

本を閉じて、表紙を眺めて、静かな空に涙が出ました。
あの宮部さんが特攻兵として、海に接するようにしてひたすら飛んだ空を描いたのでしょうか。
ものすごい形相で、でも、曇りなく澄み切った表情で飛んでいたに違いありません。
彼の慎重さ、粘り強さ、テクニック、集中力、計画性、勇気、持ち得る力の全てを注ぎ込んだ最後の飛行。
しばらく表紙を眺めて、改めて、いろいろな感動がぶり返しました。

タイトルは、ゼロファイターの思いの、夫婦の愛の、終わりと永遠を意味するのでしょうか。

本当に素晴らしい作品です。
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No.1059:
(5pt)

おもしろかったよ

まだ読んでない人、なんで読まないの?
戦争って何?日本人って何?
そういうことを考えるきっかけに成り得るエンタテインメントですね。
貴重な本です。
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No.1058:
(4pt)

評判が良すぎて・・

内容や文章は大変おもしろく、一日で読み終えました。
しかし、300万部超の評価は???のような気がいたしました。
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No.1057:
(5pt)

子どもが出来たら読んでほしい。

私は4歳の子供がいます。子供が出来て初めて、自分の命より大事な物があるという事が理解できました。

でも、宮部の気持ちはわかるところとわからないところがあります。腑に落ちない点はあります。
宮部は、不時着しろ、とも言っていました。私はそこの段階です。私ならそうして逃げる。子供と妻の為に。

宮部が最後にこの結末を選んだ理由。全部わかる事はそれこそ現在に生きる私には無理な話でしょうが、いずれそれがわかる日が来るかもしれません。
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No.1056:
(5pt)

初めて百田作品を読み虜になりました。

この本がきっかけで今日で3冊を読みまた新たに購入するつもりです。
次は「海賊と呼ばれた男」本屋大賞とのことで期待しております。
永遠の0 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:永遠の0 (講談社文庫)より
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No.1055:
(5pt)

良い本に出会えました。是非多くの人に読んで欲しい本です。

作品のテーマは現代にも通じる家族愛です。愛する人を幸せにしたいという想いです。映画も見ましたが、いい出来だったと思います。第二次世界大戦の概要は知っていましたが、ゼロ戦の戦いや優秀な戦闘機乗りが辿った軌跡などは知らず、ところどころWikipediaで検索しながら読み進めました。戦争や戦記について造詣が深くない方が読まれる本としては適書だと思います。読んでみて、売れている理由が分かった様に思います。
永遠の0 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:永遠の0 (講談社文庫)より
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No.1054:
(4pt)

戦争の遂行の仕方への怒りに・・・

映画を見た感想。
作者は特攻を肯定したいのか、否定したいのか。断定はできないが、恐らく前者だと思う。特攻の肯定とは、命を犠牲にしたことを無駄にしたくないということである。特攻の慰霊、鎮魂のために書かれ、製作された小説、映画だと思われる。もしそうならば、この作品は成功している。しかし観客、読者は、この作品が戦前の日本軍の戦争遂行の仕方への怒りに満ちていることに、どれだけ気づいているだろうか。
宮部の戦友の一人は叫ぶ。「九割方死ぬという作戦なら、喜んで死地に旅立とう。しかし特攻は、作戦の成功すなわち死。こんなものは作戦じゃない!!こんなことをしていたらこの国は滅びる!!」
この言葉の意味を本当に理解した観客、読者はどれだけいたのだろうか。特攻を肯定すればするほど、特攻をさせた者達の思考の貧しさが露になってくるのである。あくまで推測だが、恐らく作者は、書いていて身を引き裂かれる思いだったのではないだろうか。戦略とは、生きる意思から生まれてくるものである。国民に徹底的に死ぬことを教えた国家に勝つための戦略は立てられない。

文庫版の解説と、アマゾンのレビューを少し読んだが、以上のような観点で論じたものはなかった。もしこのように考えて読み、また見たのなら、これ程のヒットはしていないと思うのだが。
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