水の時計

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評判

水の時計の評価:

3.93/5点 レビュー 29件。 B ランク

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平均点3.93pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全24件 21〜24 2/2ページ
No.4
(5pt)

生きること、死ぬこと

第22回横溝正史ミステリ大賞受賞作。脳死と診断されながらも、月のでる夜に限りって言葉を話すことのできる少女、葉月。生きることも死ぬこともできない、残酷かつ哀しい運命に囚われた葉月が望んだのは、自らの臓器を移植を必要としている人々に分け与えるということであった。それが実現されたとき、葉月は安らかな死をむかえられるのか…。生と死の狭間を克明に描いた、物語です。脳死を使ってこんな物語を描けるとは…とその題材に驚きました。
水の時計 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 水の時計 (角川文庫)より
4048793012
No.3
(4pt)

モチーフは「幸福な王子」。テーマは臓器移植

モチーフは「幸福な王子」。テーマは臓器移植。透明感あふれる筆致で生と死の狭間を描いた、ファンタジックな寓話ミステリ。第22回横溝正史ミステリ大賞受賞作。脳死と診断されながら、月明かりの夜だけは特殊な装置を使って話をすることのできる少女・葉月。生きることも死ぬこともできない葉月が望んだのは、自分の臓器を、移植を必要としている人々に分け与えること―。葉月の臓器の運び屋に選ばれたのは、暴走族・ルートゼロの幹部、高村昴。葉月がたったひとつ望んだこと。それは、臓器移植先を昴に選んでもらうこと。臓器移植を望む人、必要とする人はたくさんいるが、その中から昴は何故その人を選んだのか?各ケースごとの人間模様を丁寧に描いている。ラストは、キレイに冒頭とリンクし、ひとつの美しい物語を形成する。あまりにキレイで、あまりに美しくまとまってしまったせいで、なんとなくこぢんまりとしてしまったのが反対に残念な気がしてしまうほど。
水の時計 Amazon書評・レビュー: 水の時計より
4048733826
No.2
(5pt)

オスカー・ワイルドの幸福の王子が好きな人はぜひ

幸福の王子の役割を果たすのは、交通事故で脳死状態に陥った少女。特殊な装置によってある時間帯だけ彼女の心のうちを言葉にすることにできる。生前ドナーカードを用意していなかったが、彼女は自分の体の一部一部を移植できる人に与えたいと強く願う。その願いを託された少年は希望をかなえてあげるが、、それは生きているのに精神病のレッテルを貼られた自分の兄と脳は死んでいるのに器具によって生きている少女をいったい生きているのか死んでいるのかと同一視する気持ちからだろうか。後半少年と少女の過去のつながりも明らかになりとにかく最後まで一気に読んでしまった。テンポもよく◎
水の時計 Amazon書評・レビュー: 水の時計より
4048733826
No.1
(4pt)

みどころのある新人

オスカー・ワイルドの「幸福な王子」を下敷きにしている、というだけで、なかなかみどころのある作家だと思う。臓器移植についての問題提起も含みつつ、ミステリーとしても上出来。主人公が、本当は勉強もできる孤児の暴走族、というのが嘘っぽいし、ところどころ「デビュー作」っぽい青さがあるけど、面白かった。頭が良さそうな作家なので、今後こぢんまりまとまらないで欲しいですね。
水の時計 Amazon書評・レビュー: 水の時計より
4048733826