1Q84

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1Q84の評価:

3.66/5点 レビュー 983件。 D ランク

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平均点3.66pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全716件 621〜640 32/36ページ
No.96
(4pt)

読むに値する

現時点でこの第一巻の三分の二まで読み進みました。
すっかりと軌道に乗って、次の展開が待ち遠しくなっています。
ばらばらのパズルが一部分だけ、組み合わさってきました。
文章は過去の春樹氏のものと比べればやはり枯れています。
以前のような活き活きとした躍動感は後退していますが、
だからといって劣化している訳ではなく、
華やかさが消えただけで筆力は健在です。
プロットは「世界の終わり」や「カフカ」を読んだ人達にはお馴染みのものです。
もちろん盛り込まれている内容に二番煎じはありません。
舞台を20年以上前の1984年にして、作者自身の60年代記憶も交えながらも、
最近の出来事が色濃く反映されていると思います。
星は4つにしておきます。
これから先の読後感で、5つにも3つにもなるでしょう。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.95
(5pt)

面白い

 読み手にとっていろんな読み方のできる小説である。近過去小説ならではの読み方のできる小説である。その方面の人にとってはNHK受信料回収テクニック本として重宝されるだらうし、古典音楽渉猟家にとっては、いまや稀有なるレア・ミュージックのデータ・ベース本としても利用されるだらう。はたまた大日本帝国傀儡国家たる満州国建国の経緯を知りたいアマチュア歴史家にとっても、それなりの情報は得られるやもしれぬ。恋愛小説として読む輩もいるだらう、ポルノ小説として読む輩もいるだらう、月旅行を計画しているヴェンチャー経営者にとっては月着陸船(lunar-module)の設計構造に重要な意思決定を迫られるやもしれぬ。月の横に新たな月が・・・・・。
しかし・・・・・
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.94
(5pt)

ねじまき鳥クロニクルの続き?

ねじまき鳥クロニクルに出てくる牛河という男が、また出てきた。1Q84の世界は、井戸から通り抜けてからの世界なのか。クミコとトオルは、この1Q84でまた一緒に暮らせるのか。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.93
(5pt)

物語の展開はスピードを速め、悲壮感とともにクライマックスを迎える!

2巻に入ってギアチェンジにより物語のテンポが速まったように思いました。最初の方に描かれる青豆の使命感と悲壮感、すべてを捨てて命をかけて困難に飛び込むところに魅入られました。
物語はエンディングに向けて、「宗教」の本質について、善と悪のバランスについて、歴史を書き換えるということについて、純愛について、これまで1巻でちらばっていたモチーフが集約され再提示されてきて、必死に字を追いながらついていきました。
読み終えて、やはり、これも文中にある言葉ですが、数時間に渡って読者をここまで読ませる筆者の能力は際立っていると思いました。
Book3が続編として出るのであればうれしいですが、今回のようにすべてが説明されていないままで終了するのもよいと思います。本文中の「物語の森では明確な解答が与えられることはない、問題を置き換えて解答のあり方が物語的に示唆される」というくだりがとても印象に残っています。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.92
(4pt)

多様な登場人物に語らせる村上春樹の新世界?

村上春樹の小説のスタイルとして僕が印象に残っていたのは、主人公がずっと物語を独唱し続けて、「やれやれ」とかいいながら現実の問題を解決していく展開だ。
それが今回は多様な登場人物がそれぞれの意見を述べ合う、これまでとは異なるスタイルになっているように思えた。主人公レベルの青豆や天吾はもちろん、タマル、老婦人、ふかえり、あゆみ、牛河、宗教団体のリーダーなど、それぞれがそれぞれの立場で意見を言い合う。劇場の舞台でこれらの登場人物が半円を組んで意見を言い合っているような印象を受けた。
このスタイルをとっているがゆえに、文学、宗教、性、暴力、歴史、資本主義など様々なテーマを本書のなかにつっこめたのではないかと思う。
「カラマーゾフの兄弟」の名前が本書の中でもでてくるが、ちくま古典新訳文庫で新訳された亀山郁夫が解説されたように「カラマーゾフの兄弟」のポリフォニー(いろいろな登場人物が議論しあう)のスタイルがこの1Q84に転生しているよう。
いつもの村上氏の本と同様、すばらしい語り口に魅了され、一気のBook2まで読み終えた。これだけ多くの大テーマに触れつつ、物語として一貫していて、またBook3とかがでてくるかもしれないのだけれども、ひとまずエンディングを迎えることができる構想力と文章力には、最もノーベル文学賞に近い人といわれるだけのスキルの高みを感じた。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.91
(4pt)

ホッカルさんのIQも84である(;'Д`)ハアハア

(;'Д`)ハアハア  IQというのはインテリジェント・クオリティの略で、日本語では知能指数と呼ばれているモノである。
分かりやすく言うなら『超人強度』であり、それがそのまま『強さ』と結びつくわけではないように、知能の高さとイコールであるわけではないのだが、頭の回転の速さ(基礎学力を含めて)をも測定できる試験である。
言い訳が許されるのであれば、知能テストの過去問を勉強していなかったため
赤点(IQ84)だったのだ。
過去問で傾向と対策を掴んで、何度か模試を受ける研鑽を積んでいれば170以上は余裕だらう(頭の回転の速いヤツが、その場で閃く程度の事くらいちゃんと勉強していれば対応可能だろう。まったくコレは不名誉極まりない事で、今さらもう一度受け直しても
実年齢で割ったりするというワケの分からん計算で測定されるため絶対に低くなる。
子供の頃でないとダメらしい おいらもどこかの漫画やアニメのキャラみたいに
高い知能指数を誇ってみたいもんだ)
そんなおいらが本屋に入ってみると、IQ84というタイトルが目に飛び込んできた。
IQ84とは・・・おいらの知能指数ではないか?
IQ84はIQ75以下が知的障害者であるため、池沼に毛が生えたような存在である。
軽度の知的障害者と言っても差し支えない
故にこの本に書いてある主人公の知性がおいらより明らかに劣っているならば
おいらの本当の知能指数は84ではないという事の証明にもなる。
それを期待して読んでみたらIQ84とは思えない程、しっかりした文章で書かれていた。
池沼の分際で生意気だと思いながらも読んでいったのに、知能指数について触れているシーンが一つも無かったのが印象的だった。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.90
(4pt)

意図しない岐路に立たされる青豆〜入り口、出口、迷宮のメタファー

冒頭の奇妙なアトモスフィアに覆われたシーン。現実と非現実の境界がゆっくりと溶け出す。どこか普通でないタクシー運転手。勇壮かつ荘厳なヤナーチェックの協奏曲。そして首都高速道路の非常階段は青豆にとって後々忘れられない重要な符牒となる。
やがて彼女は知ることになるだろう・・・・入り口はあっても、決して出口はないということに。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.89
(4pt)

読み手が作る小説

今作は、小説とは何か?という問い自体を含んだ作品で、つまりはメタ小説としての色合いがとても強い作品でした。そうしたところはやはりちょっと抜きん出ています。
多くの翻訳を通して、繰り返し読みかえされる美的リズムやテンポを持った文体を多く学んだ、と筆者はどこかで述べていましたが、特に前半のハードボイルドタッチの描写に良く現れています。一方後半は心地よい耳障りをあえて抑え、しつこいぐらいの攻めの文体となります。
大きなテーマは、世界と個人、システムと卵の殻、個と個の触れ合いによるぬくもりのある交流、善悪を越えた物語の力。モチーフは、宗教、性、初恋、親子、友情。
ストーリーは礼儀として省略。
モチーフやストーリーにしか関心を示さない読者には、ちょっとわかりにくい小説かもしれませんが、ちゃんとエンターテイメントにもなっています。
それでも、私には最近の村上春樹氏は文中で少々言いたいことを言ってしまい過ぎなきらいがある様に思えるのですが、それを差し引いても、小説でしか味わえない何ともいえない感覚の世界に読者を引き込みます。
ハッピーエンドとか勧善懲悪とかいうタイプの物語ではないので、読了後、納得するとかしないとかではないです。
私は先ほど読了しましたが、心地良い余韻に浸っています。
イメージの連鎖、受け取る側が作る小説です。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.88
(4pt)

まさに総合小説!

初日本屋で偶然、平積みされているのを見かけ、勢いで12とも購入…(高いのよね、新刊) 三日で読む予定が意外に時間かかった!あらゆる面で手強い。 リアルとシュールのカオスはまさに村上ワールド。 恋愛であり、ファンタジーであり、ハードボイルドの要素あり、純文学の様であり、おまけに官能的でもあり…といった、まさに総合小説と言っても過言ではないと…!? キャラが素敵でした。特にゲイのタマル!カッコイイ♪ 後半はちょっと胸やけ状態になったので☆一つ減らしました。 読み終えた日の夜に、リトルピープルと緑の月が夢に出ました(笑) 続編はないと思います。てか、完結であってほしい。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.87
(5pt)

あの「図書館のすぐれちゃん」もイチオシ本!

過去を振り返り、新しき世界を切り開く姿勢は評価できる。温故知新ということで人によって評価が分かれるかも知らないが、私はイチオシしたい!
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.86
(4pt)

注意して

所々 太字フォントが出てきます。ページをめくるとどうしてもそこに目が行って途中の文章を読まずにそこを読んでしまうかもしれません。そんな読み方したら面白いわけないですよね?ページをめくって濃く見える行が視界に入ったら目で追う前に左手で覆い隠したほうが良いですよ。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.85
(5pt)

『現実』のあやうさと、信じるということの本質を抉る

オウム真理教の信者が「サリン事件」を起こしたのが1995年。
村上春樹は「アンダーグラウンド」で被害者・もしくは事件に居合わせた人にインタビューし、
その後「約束された場所で」で信者にもインタビューをした。
あの事件に肉薄した村上春樹が、宗教をテーマに小説を書いたと聞いて、
どんな作品だろう、と、とても興味を持っていた。
事件から10年以上の月日を置いて書かれたからか、もしくは村上春樹だからか、
この作品には、オウム真理教を下敷きにしたと思われるカルト宗教は出てくるものの、
宗教に対する短絡的な決め付けは、慎重に排除されているように思う。
ただ、著者は問いかけるのだ。
今、あなたが見ている『現実』は本物か?
目に見えている、手に触れることができる、実証することができる、
ただそれだけのことで、それが「本当のことだ」と、「本当に」言えるのか?
何を信じるか。
そして、どう生きると決めるのか。
われわれが生きる世界を形作るのは、実はその2点のみなのだ、と、
著者は訴えているように思えてならない。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.84
(5pt)

切ないファンタジーでした

ただいま読了しました。切ないファンタジーでした。
これは恋愛の説話です。相聞の空間を創出して読者の恋心を伝えようとしています。
「古事記」の世界を現実のものと喝破した本居宣長ならこれは「もののあはれ」を描いたものだそこに物語というものが持つ真実がある、といったかもしれません(カズオ・イシグロも村上春樹にもののあわれを読み解いています)。そう考えなければ、どうして念じただけで置時計が持ち上がるなどという、スプーン曲げなみの稚拙な作文を真顔で読ませられるのか。あの記述など、現代人の通常の感覚では荒唐無稽以外のなにものでもなく、時間をかけて読んでいるこっちが恥ずかしくなるような記述です。この小説はあの部分も含めて至る所で破綻しているのです。
でもその読み方は正しいでしょうか。たぶんそうではないんです。あれこそが、この物語を信じて愛した者の試金石なのです。あれが物語の愛すべき真実なのです。
素直に、私は読んでよかったとおもいました。これは近代的な小説というよりも、説話というべき世界、あるいは世界全体を相聞を響かせることのみを目的として創造し直した歌人の世界です。
そして、村上春樹が著名な作家であることはそれはそれとして現代にあってもこういうことを伝えようとする愚直ともいうべき書き手がいる、ということに感銘しました。
読了するとわかるのですが、それぞれの要素の重みが物理的な紙面の量と関連しないのです。重要そうに見えているもの、例えば宗教団体や殺人、文学賞の裏面などは重要ではなく、単に登場人物に極端な舞台を与えているだけです。極論するとストーリーも関係ありません。
「相聞のみを響かせる」ための世界、その世界を小説という形式を用いて表現したという点で、多分稀有で現状において最も成功している2冊ということになります。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.83
(5pt)

一言では到底語れない

 発売されて、「品切れ」や「社会現象」等々と、社会現象化しつつあるのではないか?という世論の中、実は読者自身がその「社会現象」を引き起こしているということに気づいていないのではないでしょうか。
 
 あまり賛同できない「オカルト宗教」「DV」『愛』という一括りで語られる書評は信用しないほうがいいのでは・・・
この作品が供給不足になっている現象こそ、著書の危惧する「システム」なるものにコミットメントしてしまっているのでは・・・
 この作品で村上春樹氏が表現したかったことを、現実がトレース(よくないほうに)してしまったいるように感じます。
 本当に「一般論ではどこにも行け」ませんね。
続編を期待しています。(けじめとして)
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.82
(5pt)

とても面白かった

村上春樹氏は熱心にオウム事件の取材や
オウム信者へのインタビューとかやってましたけど
この作品がそれらの集大成なんじゃないかなと思います。
この作品には
宗教の本質であったり、文学のオリジナリティなど
結構きわどいところまで書かれていますので
セカチューみたいな劣化村上春樹を書いてた作家さんとか
創○学会みたいなカルト宗教の方達は
この本が売れると困ることになるかもしれないですね。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.81
(5pt)

村上春樹が売れるわけ

今や驚異的な売り上げをみせている1Q84。
なぜこんなに村上春樹が読まれているのだろうか?
現代の社会情勢から人々は何を考え購入するのか?
売れる背景にはマスコミの力が最たるものだと思うが、
それ以上に村上春樹というネームバリューだろう。
ただ一言・・・面白かった!!これからどうなるのか
もっともっと読みたくなる作品でした。
来年公開の「ノルウェイの森」の映画も楽しみです。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.80
(5pt)

こんなに売れるのは不思議だ・・・・

村上春樹の作品は中学時代にノルウェイの森を読んで以来、
ほぼ全て読んできた。
ベストセラー作家であり、ノーベル賞候補に名が挙がる現代最高の作家の一人であろう。
しかし個人的な意見ではあるが、彼の小説はあまり万人向けとは言えないと思う。
ミステリー小説のように起承転結はあまりなく、謎は謎のまま放置されるケースも多い。
また本作のリトルピープルやかつての羊男、または空から魚が降ってきたり、
とにかく非現実的なこと、超常現象的なことが必ずといっていいほど盛り込まれている。
極めて不自然で非現実的なことが。
それでありながら文体はいささか比喩がオシャレすぎるきらいはあるが、
リアリティーがあり、生活感があり、存在感がある。
また彼が意図的に用いる芸術や文学、音楽などの表現も一般的な日本人には
なじみにくいものが多いように思う。
多くの読者は村上氏の美しい文体に魅せられるのだろうか?
ちょっと過激で奔放な性描写に惹かれるのだろうか?
物語に非現実性と文体のリアリティーのギャップを愉しむのだろうか?
解説本を読むと驚くほど出てくる謎かけを探すのだろうか?
それともただ流行っているから興味がわくのだろうか?
個人的には大好きな作家だし、本作もとりあえずBook 1は面白かった。
しかしこれほど売れるのは不思議だなあ・・・・・
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.79
(4pt)

BOOK2で完結?

感想を言えば、おもしろい作品だとは思うのだが?やはり最後は不完全燃焼に終わっている。
BOOK3・4が出ることに期待したい。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.78
(5pt)

ひとりぼっちが二人

NHK集金に日曜日毎に付き合わされた少年が30を迎える前夜にこれまでにない世界に巻き込まれ、自身を省みる物語。BOOK2を読了した直後は、月が2つになり、リトルピープルがざわざわする、パラレルワールドぶりに、クラクラしてしまっていたけど、BOOK1を改めてみかえすと要は、ひとりぼっちの二人が、それぞれいかにひとりぼっちか、ということを丁寧に描いている。現代小説ならば、孤独な人間は劇的装置によって、新しい自分を発見し、これまでなかった他者との関わりを築いていくもんかな、と思うが、ここでは逆に自分だけの王国を築いてしまう。性的な暴力や、集団の恐ろしさや下卑た人間や、集金父やボディーガードタマル世代(つまり親世代)が抱えた戦争と貧乏、だらけの世界で自分がひとりぼっちなことを認識して、削ぎ落としていくとどうなるのか、ひとりぼっちの二人は好きな人に会いたくなる、そんな単純なことを描いてる、だからとても良い話と思う。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.77
(5pt)

SFのオールド・ファンにお勧め

本作品、SF作品として読むのも面白いと思います(ただし、40歳以上のSFオールド・ファン向け)。
タイトルは、ジョージ・オーウェルの『1984年』を意識したものなので、P.K.ディックの『高い
城の男』などを思い出して、一種の歴史改編SFとして読んでみるというのはどうでしょうか。
そういう読みかたに見合うような記述も、そこかしこに散りばめられています。これまでの村上春樹小説
にはなかった種類の描写です。
「これじゃ、サイエンス・フィクションになってしまう、と青豆は思った。」(ブック1、195頁)
「青豆はそのあとたまたま『渚にて』という映画をテレビの深夜放送で見た。一九六〇年前後につく
られたアメリカ映画だ」(ブック1、233頁)
「昔、テレビで古いSF映画を見たことがあった。タイトルは忘れた。」(ブック2、422頁)
「あの『ミクロの決死圏』の科学者みたいに―そうだ、『ミクロの決死圏』というのが映画のタイトル
だった。映画のタイトルを思い出せたおかげで、青空はいくらか気持ちを立て直すことができた。」
(ブック2、437頁)
「青豆はそのあとたまたま『渚にて』という映画をテレビの深夜放送で見た。一九六〇年前後につく
られたアメリカ映画だ」(ブック1、233頁)
などです。ちょっと無理めですが、ベストセラーのSFなんて、もう見聞しなくなって久しい現象です
から、そんな風に引き付けて読んでみるのも、趣き深く感じられます。
そういえば、レムの『ソラリス』のようにも読めます。本当ですよ。お試しください。
(あとから気づいたのですが、首都高をタルコフスキーの「ソラリス」のように読むのもよい感じです)
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222