1Q84

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1Q84の評価:

3.66/5点 レビュー 983件。 D ランク

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平均点3.66pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全716件 601〜620 31/36ページ
No.116
(4pt)

何でこんなに売れちゃうの?

みなさんがいろいろな書評を書かれていたので、自分も久しぶりに少しだけ書いてみようと
個人的には好きな作家は?と聞かれたら迷いなく「村上春樹」と答えるぐらい彼の作品をほとんど読んできたし、その作品に影響を受けてきた。
「ノルウェイの森」が売れた時も実は違和感があって、「なんでこんなに…」と。
自分だけが彼の表現する「課題」や「暗喩」や「テーマ」や「言葉」を理解出来るとはさらさら思っていないが、みんながみんな「うん、うん、そうだ、そうだ」と頷くのが想像出来なかった。
この作品も、村上さんが過去に書いた「オウム真理教」関するノンフィクションとその後の行動に伴う「倫理観」や「道徳観」について、いつもの村上風の味付けが「天吾」「青豆」「ふかえり」などの登場人物がかかえる問題点で語られて行く。
いつもの一人称ではなく三人称で…。
でも、伝わってくるのは一人称の時と同じ。
続きがあるんじゃないかと言われているが、個人的には読み終わったあとの「心の中に澱の様なものがたまった感じ」や「自分のココロの室の様なものの確かさ」を再認識させてくれたことで十分であるんじゃないかな?と。
過去の作品もほとんど読み返さないし(全集が出た時は読み直したが)、この世界で本を読むと言う行動をこれだけさせてくれることに感謝したい。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.115
(5pt)

これで終わなのか?

BOOK2読み終わりました。
作者が感じてきたであろう現代社会の矛盾、歪な社会問題をうまく表現できていると思います。
他人を愛せなければ自分を大切にはできない。愛す事もできない。
自分の心の中の善と悪の均衡を保たなければ、社会までもがおかしくなってきてしまう。
「自分自身が生きる意味」を説いてる作品だと思います。
このテーマは、世界に通じる事だと思います。
BOOK3は必ず有るでしょう
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.114
(5pt)

はじめての

初めての村上作品、初めての長編読破。戎野先生の話と、さきがけリーダーの話の内容がわからづらくて今だに理解不可能なのですが(;_;)全編とおして飽きないで読みました。好きな人に会いたくて募る想い。とても入り込みました。リトルピープルと1Q84がさなぎというキーワードでエンターテイメントな恋愛小説と理解しました。生きている間に出会えるか出会えないかの作品だと思います。これからもリピートで読みます。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.113
(5pt)

タイトル「1Q84」の種明かしと、「リトルピープル」って?

「1Q84」の種明かしをやってみました。現在、改訂版6です。よかったら見に来て下さい。
http://nakatasan.jugem.jp/?eid=743#comments 「リトルピープル」って?
「1Q84」(2巻)の第11章と第13章を読んでいると、「リトルピープル」って、ごくごく簡素な表現で・・・
続きは http://nakatasan.jugem.jp/?eid=757#comments
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.112
(5pt)

タイトル「1Q84」の種明かしと、「リトルピープル」って?

「1Q84」の種明かしをやってみました。現在、改訂版6です。よかったら見に来て下さい。
http://nakatasan.jugem.jp/?eid=743#comments「リトルピープル」って?
「1Q84」(2巻)の第11章と第13章を読んでいると、「リトルピープル」って、ごくごく簡素な表現で・・・
続きは http://nakatasan.jugem.jp/?eid=757#comments
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.111
(5pt)

リズム

BOOK1の冒頭付近は、いつものように村上春樹氏の得意の軽快な文章のリズムを感じることが出来ずに、なかなか疲れてしまうのですが、中盤に差しかかる辺りからは一気に読み進んでしまう程、のめり込んでしまいます。彼にしか表現出来ない独特の世界。いつもながら買って良かったと思わせる静かで心の奧を考えずにはいられない物語でした。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.110
(4pt)

面白いけど、ちょっと重たい印象

 カフカで新しい方向に転換したのかと思っていましたが、今作はクロニクル以前に戻ったという印象です。前半は展開の面白さに惹かれましたが、後半は内面重視でちょっと重い感じがしました。世界の終わり〜のような展開を期待していたからかもしれません。もしかしてクロニクルのように3巻目が出たりして・・・
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.109
(4pt)

音楽を聴いているように、そして流れさっていく

村上春樹の作風といえばそれまででしょうが、音楽をながらで聴いているような気分で読みました。
読んでいる最中は、読むことを止まらずにいるくらいはまりました。
でも1巻目を読み終えて、2巻目を読み始めるまで数日のブランクがあっただけで、すっかり熱が冷めてしまった感じです。
村上作品については、ストーリーがどうの、こうの、というものでもそもそもないと思いますが、最後の主人公のあれはないだろう(唐突で安易)と、結構冷めました。
映画や音楽アルバムと比べるジャンルなのかなあと思います。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.108
(5pt)

孤独な我々が紡いでいく物語

久しぶりに胃に重いものが残るでも救いのある良品だと感じている。
・・人は基本的に孤独である。
・・でも自分にとって大切な存在のために生きている。
何か強大な力で世界が変わっていっても、どうしようもない世界に
属するしかなくても、その真実はゆるがない。
我々はその世界で生きていく。
自己犠牲や孤独、世界に沸き起こっている何者かの力、弱き人の頼るもの
こういった内容から感じたメッセージは結局この2つだった。
筆者はこの25年、いろいろなものを自分の中に取り込んできた。
地震、戦争、サリン、テロ、満州、グローバリズム、音楽、マラソン、
そしてそこには必ず人の心が存在し哀しみと孤独が存在すること。
その経験は彼の中で少しづつ層を成してそして作品に表出する。
巧みな読者を引き込んむ表現を駆使し、謎かけをちらばめて。
そうした中からかつての羊やワンダーランドの時代を彷彿させる作品が
うまれてきたのは興味深い思いだ。
自分の答えは自分で見つけてね。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.107
(4pt)

おもしろいのかな・・。

「おもしろいよ〜」会社の人とかに、
どうだった? と聞かれたら、単純にそう答えると思う。

僕は大学時代に、羊をめぐる冒険あたりを初めて読んで、
春樹作品は7割くらいは読んでると思います。
たまたまオーウェルの「1984年」も、昔読んでました。

で、今回はどうか、というと、3日くらいで一気に読んだくらいなんで、
ストーリー展開はとてもおもしろいんだけど、
読んでる途中で、良くも悪くも村上春樹的だなぁ、と感じてました。
よく言えば、彼のいい味、というか、変わらない雰囲気やテーマ、
良くない解釈で言えば、ややワンパターン、ちょっとだけ飽きたかも、
という2つの印象が、自分の中でも錯綜していました。読後の今も。

なので、この作品が彼の過去の長編とくらべて、何番目に好きか、と言われると、
なかなか自分でも判断できない感じです。
おもしろいことは確かなんで、少なくとも5位以内、もしかしたら1位かも、
ぐらいの、なんとも言えない読後感です。

ただ、受け止める自分のせいなのかもしれないけど、
読後に残るものが、はっきりしないなぁ、とはちょっと思います。
読んでる最中はとてもおもしろくて、どんどん読みすすめたくなるんですが、
読後に何が残るか、というと、「おもしろかったなぁ」というイメージが大きくて、
ちょっとエンターテインメント的な要素を、強めに感じたのかもしれないです。

例えば「カラマーゾフの兄弟」のラストのエピローグを読んだ後の、
熱くて重くて強い、後にずっしりと残るような読後感が、
1度読んだ今はない、というイメージです。

もう一度読んだら、ちょっと変わるかもしれません。
なにか、あいまいな文になってしまいました。
さんざんアマゾンで買っていながら、初レビューです。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.106
(5pt)

文句なし。

全編読み終えましたが、メタファー(比喩)・社会風刺・自分伝・なにものでもないなにか、ふかえり、リトルピープル、二つの月、猫の町、30の意味するところ。
どれひとつ取って抜かすことの出来ない、すばらしい出来栄えですね。
まさに夢のような話です。
ちょっと感動しまくりました。
まだ余韻が・・・
これから何回も何回も情景描写とメタファーを、読み返してみます。
文句なしの作品の評価です。 
ある意味、頭を真っ白にして読めば、「ノルウェイの森」を超えたかもしれないですね。
とにかく満足です^^
BOOK3・BOOK4などがもし出たら、今度は予約はずさないように、すぐに予約します。(今回は本屋で買えず、オークションで落としました・・(涙)でも、嬉!
BOOK3・BOOK4が秋ごろにでも(もっと早く^^)で無いですかね〜
まだ続編を書いていないのかな?
青豆と天吾のラストからの絡みがどうなるのか、とても知りたいです。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.105
(5pt)

シュウキョウな話

シュウキョウアレルギーの日本人にとって、この本は少し不気味で奇妙な物語。
でもそれは、不気味で奇妙なおとぎ話なんかじゃない。
その世界はほんとうに存在するのだと思う。
シュウキョウ。
ぶっちゃけ、よく分からないし、考えたくもありません。
でもそれは、人間にとって切っても切り離せない永遠のテーマ。
自分には関係ないと高をくくっていれば、きっとその代償にカレラのエジキになって自分に返ってくるかもしれない。
それは、もっと身近なもので「気持ち悪い」の一言で片付けるにはあまりにも簡単すぎる。
わたしたちはシュウキョウというものが持つ力の影の部分だけでなく、その影の「裏」にもっと目を向けるべきなのかもしれない。
テレビのニュースが言っていることなんて、あんなのはただ目に見えるの皮の部分だけ。
皮の内側には実があり、そのまた奥には種がある。
そこには、人間のこころがあります。
そしてことばでは説明しきれないほどの人間の感情が良くも悪くもそこに渦巻いています。
そこを見もせずに、ただシュウキョウってものをキモイの一言で終わらせる人がいるけど、それはどうかと思う。
とにかくわたしは、村上春樹ってひとが、今この時代にこういった本を出してくれてとても嬉しい。
BOOK3を読んでみたいとは思うけど、実際書けるのかなぁ?と思う。
書けたとしても、きっとそこにはなんの答えも書いてないと思うから。
だからべつにいりません。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.104
(4pt)

村上作品が初めての人はどう思うんだろうか?

やはりというかなんというか予想通りほとんどの謎は謎のまま放置されました。
これだけ売れているということは村上作品を初めて読む人もかなりいるはずで、
その人たちがどう思うか、感じるかが非常に興味があります。
おそらくほとんどの人がBook 3が出るのだろうと思っているでしょう。
出るか出ないかは分かりませんが、村上氏の作品においてミステリー小説のように
謎が完全に解明することはほとんどありません。
結局あれは何だったんだ?と言う疑問は読後多く残るケースがほとんどです。
ねじまき鳥クロニクルは1部2部同時発売後、かなり時間をおいて3部が発刊されました。
しかしそれは謎を解決する完全版のようなものではありませんでした。
この小説においても続編が出たとしてもリトルピープルや空気さなぎについて
具体的な回答が示されるとは思えません。
それが村上氏の小説であり、世界なのだと思います。
それが嫌な人にはオススメできません。
しかしそれでも個人的にはとても面白かったとしかいいようがない。
なんとも不思議な小説です。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.103
(5pt)

ほしいです。

いまめちゃくちゃに話題の作品ですよね。これは抑えておかないといけないです
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.102
(5pt)

「1Q84」は「アンダーグラウンド」のふりをした「100%の女の子」では

あと1時間半くらいでBOOK2を読み終わります、おそらく。
レビューを全部読めていないので既出かもしれませんが、実は「1Q84」
は 「アンダーグラウンド」のふりをした「4月のある晴れた朝に100%
の 女の子に出会うことについて」(←長い、でも素敵なタイトル)では?
「アンダーグラウンド」なら☆4つなんですが、「100%の女の子」なら
☆5つです。
村上さんの物語って僕が高校生の時(白亜紀くらい前にリアルタイムで)
に 読み始めたときから、ワンパターンだと思っている。
ワンパターンだけど深い、「深い井戸」のように。
時々光線の反射が違うだけ。
基本、ア・ボーイ・ミィーツ・ア・ガール。
あと1時間半楽しんで読みます。
ひっくり返るのかもしれないけど。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.101
(4pt)

解決しないものを抱えて

それぞれの苦い生い立ちを抱えながら、小学生の時に強く手を握った青豆と天吾。青豆は天吾との20年たっても変わらない愛情を確信するまで、天吾は父との葛藤を乗り越えて青豆を探そうと決意するまで、というのが物語の主筋ですね。離れ離れの2人の愛情がクロスするあたりは胸を締め付けられる思いで読みました。
そして2人の弱い人間を取り囲む世界、新興宗教の「リーダー」、傷ついた女性たちを匿う「老婦人」、正体不明の誘惑者「牛河」、そしてもちろん少女「ふかえり」と彼女の描く「空気さなぎ」の世界、、、小説は遠く深いところまで触手を伸ばしながら、弱い人間にとっての愛情の大切さをより強く打ち出しているようです。
さまざまな謎を謎のまま投げ出しながら、この作品は終わったのか、それとも続くのか。「リトル・ピープル」との最終決戦のようなものはあるのか。最終決戦はないかもしれません。戦いはあるとしても、決着のつくものではないでしょう。リトル・ピープルと人間たちとの関係は、ある均衡を保ちながらけっして終焉することはないと思えます。そしてそれを知っている数少ない人々は「1984」ならぬ「1Q84」の、二つの月が見える世界(想像力の世界と言ってもいいかもしれない)に入り込んで、その均衡を守るために孤独な戦いを続ける。孤独なだけにより純粋な愛情に支えられながら。
酔わせられ、勇気をも与えてくれる作品です。(ぶっちゃけ、やっぱり謎を残しすぎでは、という気もして星4つ)。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.100
(4pt)

ムラカミ版『二都物語』?!

毎回、どんな小説が影響としてあるのだろう?と考えて読むのも村上作品の愉しみの一つ
さて、今回も読み進むうちに、どこかでこんな雰囲気の小説を読んだ事があるなあと。
なんだろう……あ、ディケンズの『二都物語』だ。
すると本作における二つの世界が『二都物語』のロンドンとパリに重なり、“青豆”の“天吾”への思いが二都の主人公と同化し、結果、(勝手に)ロマンチックな色合いが物語に施され、個人的には大変面白く読む事が出来ました!!
……こんな読み方も悪くないですよ、ね。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.99
(5pt)

物語は続くのだろうか?

連日メディアでは、何万部だの、と騒ぎます。
「シンフォニエッタ」のCDも売れているそうですね。
物語の端っこの、なにかほつれてつかみ取れそうなところを、私たちはつながりたがり、更なるヒントをもとめてもがいているような気がします。
ムラカミさんは珍しく(本当に珍しく)メディアに露出していますね。
そろそろ、熱に浮かされて勢いで読んだ人の「なんだこりゃ」の意見がどんどん出てくることでしょう。
牛河の名を見てニヤリとしたり、色んな物語に登場する耳のモティーフにニヤリとしたり。
今までの作品に触れてきた読者への、プレゼントがちりばめられています。
もしこの本だけを読んで「なんだこりゃ」となったなら、ぜひまずは『初期3部作』と『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を読むことをお勧めします。
それから、もう一度本書を読んでみて下さい。
読売新聞のインタビュー記事で、続編への期待に対して「ゆっくり考えていきたい」と語っておられます。
可能性はある、ということです。
そう思ってさらに読み返すと、また新しい発見と希望が見えてくる...そんな小説です。一生ものです。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.98
(5pt)

初期の春樹節復活

村上春樹を同期軸で読んできたものにとっては、非常に懐かしいテイストに仕上がっている。「羊をめぐる冒険」「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」など、謎をちりばめ伏線をいくつも張ったストーリーテレイングで、ぐいぐい引っ張っていく初期の春樹節復活と言ったところ。内容には触れないが、若い方にも、これぞ村上春樹の語り口、を体感して欲しい。まあ、しかし、今回も完結しきっていないので「ねじまき鳥」のときのように、時期をずらして「BOOK3」(完結編)を出すつもりかも。というか、完結させて欲しい。解決されていない
謎が多すぎる!
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.97
(4pt)

ハルキさんありがとう。

 今を去ること四半世紀前に、初期三部作である「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」を繰り返し読んだハルキファンです。
 その後しばらく本は買うものの読まずに放置し本棚のインテリアと化していました。
初期作品は言いたいことをギュッと凝縮して生まれた作品という印象を持っていましたが、ある時から言いたいことを引き延ばして書いているなと感じ始め、魅力を失いました。
でも、何故か今回は発売と同時に購入してワクワクしながら夜ごとページをめくりました。
そこには昔と変わらぬスタイルの文章が並んでいて懐かしささえ感じました。
特に「羊をめぐる冒険」を読んだときと同じような気持ちになりました。
主人公とそれを取り巻く人たちに共通するのは「孤独」「自己完結」。
幸せとは言えない家庭を背負って幼少時を生きてきた人間はある限定した範囲内での幸せしか享受できず、次世代に幸せを渡すことは出来ない。どこでそれに妥協するか手探りする人生。
昔から彼の小説はこの空気が通奏低音となっています。
主人公が袂を分かって久しい年老いた父親と会話する場面があります。
「僕は自分を愛せない。他人を愛せないから自分を愛せない。」
いやいやハルキさん、それは逆ですよ。
「自分が愛されてこなかったから自分を愛せない、だから他人も愛せない。」
のです。
彼の小説が万人受けしてたくさん売れるのは不思議です。
今となってはノーベル賞候補にもなるくらいだから、世界中の人たちに受け入れられていることになりますね。
前述したように孤独を背負って生きていく人々が世界中にたくさんいることの証明かもしれません。
ハルキさんは一流のストーリー・テラーです。
山下達郎が「40歳過ぎた人たちが聞けるポップスを造りたい。」と言ったように、
ハルキさんは「40歳過ぎた人たちが夢中になれる物語を書きたい」のでしょう。
実際この小説も、体の衰えを感じ、性行為にも少し距離を置いて見ることが出来るようになる40歳代で初めて良さがわかると思います。
エネルギーに満ちあふれた20歳代の若者が読んでも今ひとつピンと来ないのではないでしょうか。
私にとっては望外のうれしい贈り物でした。ハルキさん、ありがとう。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230