1Q84

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1Q84の評価:

3.66/5点 レビュー 983件。 D ランク

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平均点3.66pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全716件 301〜320 16/36ページ
No.416
(4pt)

BOOK4が待ち遠しい!

伏線は充分に張りめぐらされた。青豆と天吾のラブストーリーの影にひっそりと、しかし強烈な存在感を持って寄り添ってきたもうひとつの物語が、最終巻で一気に解き明かされることを期待したい。これこそ村上春樹が長年に渡って描こうと試みてきた悪なるもの、歪んだもの、暴力、そしてその救済についての物語だと思うから。
リトルピープルのはやし声に、村上春樹の圧倒的な天賦の才を感じた。次巻が待ち遠しい!
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
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No.415
(4pt)

移動する足場

同じ足場で、必死でもがいている感が否めません。
「彼女」(今までの村上さんの作品の中の典型的な女性)の「無」を追いかけるのを止めたと思ったら、怒りを溜め込んだ女性が出てきてしまいました。
その怒りと、展開されるラブストーリーが私の中では全く融和してくれません。
4巻が出るのであれば多分、特に青豆は大きく足場を「移動」する必要があるように思えます。
作者自身が、「私」という存在から一旦完璧に離れて(=ある意味死んで)、また再生すれば、足場がまったく変わるのかもしれません。
ドストエフスキーは、それを獄中で体験したはずです。それは「苦難という祝福」でした。(「呪い」と言ったほうが村上さんらしいでょうか。)
呪いが真実の祝福になる場面を読みたいです。カラマーゾフの兄弟の続きを読みたいように・・・。
「私という存在の無力さを感じたあとに出てくる」「足場を全く異にした再生の物語」を、心待ちにしています。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.414
(5pt)

肉体と銃

 これだけの大長編小説を、これだけの人に読ませる。
 それだけで、村上春樹を評価する理由になり得ると思う。
 というわけで。
 初めて村上春樹の小説を読んだ。いくつか抱いた感覚や想像。ごちゃごちゃ。
●「肉体」とか「身体」というものが生々しく描写されているのは、すごいことだと思う。
 精神を書くのは簡単だけど、肉体とか肉声とか、生でしかないものはなかなか書けない。
 生きているものを、そのままに書くのは、難しいはず。
 村上春樹は「小説の書ける小林秀雄」なのかもしれない。
●たぶん、アメリカ人が読んだら銃を持つことが違法なことだとは思わないはず。
 というか、そもそも「法を守ること」と「法に守られること」が相反するものなのだ。きっと。
 《法によって裁けない絶対的な悪を裁く》というのは、西部劇的(ダーティーハリー的)な展開。
 つまり、法は私たちを守るためにあるけれど、そのために私たちが守られない事態も生じさせるのだ。
 だから、自分の身体を守るのは自分である。その意識は昔のアメリカ映画に強くある。
 (現在のハリウッド的展開だと、必ず悪は世間に裁かれるものだ)
 青豆やタマルが執拗に悪を追いかけるのも、自分の身体しかないからだ。
 日本人は、自分の身体を守るのは社会だと思っている人が多いのかも。
●これが「近過去小説」と呼ばれる意味を理解できる人はそんなにいないだろう。
 小説から経験を共感できる読み手はそんなに多くない。
 それと、小説に人の経験を記録することのできる小説家はそんなにいない。
 天吾には、その能力がある。
●母と子、というモチーフは、この作品に予め与えられた主題の一つだろう。
 なぜ作者が用いるのかはよくわからない。
 青豆と天吾の恋よりは、母と子の愛の方が重視されているような気がするのは、気のせいか?
 異郷で男女が出会うのは古代神話ではよく使われる設定だし、
 異郷に紛れ込んでしまった人が異類に出会うのも神話ではよく使われる設定だ。
 二人の恋は予め定められていたのなら、それをわざわざ主題にするか…?
●青豆がもといた世界は、それは普通の世界なのか。
 なぜ、スーツを着て戻っていくのか。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.413
(4pt)

面白かったです

1、2巻を読んだ方は、絶対読んだ方がいいと思います。ある程度疑問は解決されるうえに、ほぼ期待は裏切らない結末なのではと思います。急展開にややついていけないところもありましたが。
私個人的には、3巻ですっきりという感じでした。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.412
(5pt)

オーウェルを越えた?

先日、ジョージオーウェルの原作を漫画化した
「COMIC1984」という本(PHP研究所)を読み感動しました。
原作は読みづらかったので漫画で読んでよかったです。
それから「1Q84」に入ったので、作者がオーウェル世界を
踏まえて書いていることがよく分かって
物語の面白みをよりよく感じることができました。
これまで、春樹さんの小説は、途中まで興味深く書かれているのに
結論になると、ポイッと似たような結末に甘んじてしまうことが
多いように思いましたが、今回は最後まで
安易な自分と戦い抜いて、緊張感のあるストーリーに
なっているなと思いました。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.411
(4pt)

読むのが止められない。でも読み終わるのがもったいない(ネタバレ含む)

久しぶりに村上春樹の小説を読みました。幸い3巻揃えて読み始めたので最後まで一気読みできましたが、とても読み心地が良くて途中で止められませんでした。。3巻目はエンディングが気になって、でも読み終わるのが惜しくて複雑な気持ちでした。村上春樹のファンとまでは行きませんが作者の文章の雰囲気が好きで読み続けてきました。でもこの本ほど読み終わって欲求不満を感じたのは初めてでした。ミステリーではないので全ての謎が解明される必要は無いという方もいますが、あまりにも途中で切れた糸が多すぎて残念です。あと最後のハッピーエンドも肩透かしのような感じでした。あの青豆の予知夢は何だったんでしょう。読んでるときは夢中で読まされてましたが、読み終わってみると合いたかった二人が無事合えてよかったねという御伽噺系ラブサスペンスと言った感じです。それ以外は枝葉??だったんでしょうか。これなら2巻目で終わったほうが良かったと思いました。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.410
(5pt)

よくわからなかった人は、エルサレムの演説と合わせて読んでみよう

物語によって生み出される現実、善とも悪ともつかない(限られた人間だけが聞ける)声、そして似ているけれど少しずつ異なる、人々を囲むフレーム(システムと言ってもいいかも)。
それらから感じ取れたのは、現実世界に対する著者の強い憤りと困惑だったのだが、それは、エルサレムでの著者の演説に引きずられすぎているからなのだろうか。
ただ、文学的素養が乏しく1Q84を読んでもよくわからない自分のような人間には、エルサレムでの演説に込められた思いを投射することが本書の理解には近道のような気がするし、それから導き出される帰結も大きくはずれていないと思う(思いたい)。
もっとも、著者は自分の絶望を読者に押し付けるためにこの長編をものしたのではないだろう。
一筋の希望のように語られる、青豆の痛々しいほどに強い生への決意こそ、この長編の核なのではないかと思った。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.409
(5pt)

命懸けだと思う

エルサレムでのスピーチで、私は単純に村上春樹の「命懸け」に感動したが、「1Q84」の一見商業主義のエンターテイメントともとれる読み易さの中にも、やはり「命懸け」を感じる。「デタッチメント」「コミットメント」という村上春樹のキーワードが、物語の中に格子模様のように織り込まれていて、緊張と静寂、乾燥と潤い、緩と急の不思議なリズムを醸し出している。主人公の二人と共に、魂の孤独と、相手を求める切なさを感じ、願いが叶い再会できた時の恍惚感に浸った。牛河と共に、死の恐怖に対面し苦痛を最大限リアルに想像できた。常の世界では目に見えない、森羅万象の絡繰りのほんの一かけを見せてくれながら、その奥に拡がるもっと不可思議な世界さえも想像させてくれる。小説の魅力を堪能できた。これからの物語の展開がどうであれ、二人が再会できたことで、すべては祝福されているように思う。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.408
(4pt)

お待ちかねでした!!続き読みたい!!!はやく(笑)

book2の結末に簡単に騙されて、青豆がホントに死んじゃった!!!って、ショックを受けた割に、ありがちにやっぱり死んでないよ---ん☆ってくだりに、嬉しいながらも☆4つ

作家さんって赤裸々だなぁと思いながら読んだ。
思考とか嗜好とか自分の片りんを切り売りしていくことを厭わないって言うのが、この人の本が沢山の人に読まれるゆえんなのかな。
登場人物のお話ではあるけど、この3では作者の存在がものすごく私の目の前に、いつも、あった。

あとは、タマルの活躍ぶりに驚き、牛河の殺される時の状況に暫くとらわれて苦しかった。

よかったね、青豆。私の中では身長たりてないけどふかっちゃんが演じてくれてます。

で?次はなに?1Q85になっちゃうの?どこの世界にいっちゃったの????

青豆、天吾、牛河、タマル、老婦人、NHK、安達他ナース、リトルピープルと空気さなぎと牛河、ちいさなもの、ふかえり、ポニーテールと坊主頭、天吾の父と謎の母、さきがけ、
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.407
(4pt)

うわぁ、ワールドさく裂でどんどんハマっていっちゃうぅぅ★村上ワールド好きならね。ミー

その世界観から抜け出せなくなってしまい、もったいないながら一気に読み進め、最後を迎えてしまった。
説明しなければわからないなら、説明しても理解できるはずがない、、、。
そういうわけで、今回も文章の中ではいくつもの結果が読み手に任されて春樹の文章は終わる。
1が終わるころから、覚悟をしつつ読み進めていたし、それこそこの人の世界だけど、久々だったし、どうしても誰かと謎を解き明かしたくなる気持ちになってしまう。
でも、きっと謎かけではない。
そこに、ちゃんと、おのおのの区切りがあればいいんだと思う。
青豆。天吾。ふかえり。老婦人。ガードマン。ホウレンソウが好きなドイツシャパード。リーダー。ふかえりの保護者。その娘。年上の人妻の彼女。最初にでてきたタクシーの運転手。空気さなぎ。めくらの羊。あゆみ。環。警察官。さきがけ。あけぼの。リトルピープル。二つの月。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.406
(4pt)

卓越した文章力

book1、2にも感じたことだが村上春樹の魅力はもしかしたら文章の上手さに尽きるのではないか?!
ストーリーには意外性はなく1、2で提示された問題は予想通りに解決されていく。
しかし読まずにはいられない。
小説の中の世界が早く何とかしないと自分の中で変容してしまいそうな強迫観念にとらわれる。
読後はただ虚しさだけが残った・・・というのは言い過ぎだろうか?
book4はこの虚しさを解決してくれるのだろうか??
貶しながら無視しきれない何かがこの作者の中にあると思わせるのがまたこの卓越した文章力のなせる技なのかも・・
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.405
(4pt)

再生

村上氏の小説はミステリーではない。
よって謎は謎のまま放置されるし、登場人物達の結末も1人1人に用意されているわけではない。
しかし今回は今までの氏の作品以上に尻切れ感を感じた。
つまらなかった訳では決してないが。
もちろん青豆と天悟の再会を持って物語が終わるのは分かるが、
さきがけ、ふかえりという2つ大きな存在が放置されすぎのような気がした。
同時に主人公2人がともに、1Q84年で様々な物事を経て精神的に再生し、未来に向け前向きに結んである。
これは氏の今までの小説にはあまり無かったことで、未来に向けた希望を感じた。
それを考えると「さきがけ」や「ふかえり」やその他の物事に関しては
この物語の中で語られるべきことではないのかも知れない。
勝手にBOOK3で完結するものと思い込んでの感想だが、ひょっとしたらまだ続くのだろうか?
どちらにしてももう一度最初から読み直してみる必要がありそうだ。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.404
(4pt)

2010

第1章は牛河で始まったBook3。入り混んで牛河を中心に読んでいたような気がした。時にタマル中心にも読んでいたが、そのタマルの手に寄って葬られた(完璧に)後は、読んでいてぐったり疲れてしまった。
知りすぎた結末ですが・・・しかし葬る必要があったのかなかったのか・・・。
村上春樹さん、ぜひBook4を読ませてください。村上さんの文章がとても好きです。こうなんというか濡れたような乾いたような闇のような、または美味しそうな。美味しそうでは、同じようにサンドウィッチを食べドーナツを食べ、ジン・アンド・トニックをすすり、ナッツ食べる(笑)。
青豆雅美、緒方静恵という名前だったんだ。村上さんのネーミング付けはどんなイメージでするんだろう。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.403
(5pt)

今の日本人に必要な精神論

「面白かった」と断言できます。
ただ、売れているからではなく、
エンターテイメントとしてだけでなく、
生きるために必要な信条について考えさせられる本です。
この本は今の日本人に欠けている精神論を
強く語っているのではないでしょうか?
混沌とした時代を生き抜くためには、
精神的な支え(宗教であることもある)が必要であり、
それをどのように持つべきか?
持っていないものはどのように生きるべきか?
登場人物に自分を重ねながら考えることができました。
Book1&2をさらに読み返し、再度Book3を読んでみると、
本当に本当に面白い本でした。
浅く読むだけでは見えてこない、
読み落としていた村上春樹さんの伝えたかったことがよく分かります。
分厚く、長いストーリーですが、繰り返し読むことをお薦めします。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.402
(5pt)

新作が出るたびに読んでしまう作家

ノンフィクションや翻訳以外は、新作が出ると必ず読んでいます。
今回の「1Q84」も、一気に読んでしまいました。
初期〜中期(?)の村上春樹は、失われたもの・失っていくものについて、
欠けたままの人間の描写を淡々と・・・というイメージでした。
でも作を重ねるごとに、希望や、動いていくというイメージが強くなった気がします。
今までの小説と一番違うな〜と感じたのは、
登場人物が自分を受け入れていることでしょうか。
葛藤というのは、過去ではなく未来に向けてする、というような・・・。
求めるものがはっきりしていて、それを手に入れるために動く。
「1Q84」は、物事を受動的ではなく、
能動的に受け入れていて、そのおかげでどんどん読めたと思います。
謎のワードはてんこ盛りですが、希望通りの結果がはっきり書かれていたので
読み終えた感想は「よかった」です!
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.401
(5pt)

まだ読んではない

1.2.もまだ、、、やっとこの前「アフターダーク」を読み終えたばかり。なぜか先買いしてしまう。つい買ってしまう。「買っとかなければ!」と思ってしまう。別にファンというワケでもないのに。なぜだろう? そういう人多いのかな、このバカ売れは。きっとそうに違いない。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.400
(5pt)

よいです

BOOK1&2を読んで、村上春樹ワールドは堪能したものの、
なんともまあ中途半端におわったものだなあ、と思っていました。
満足したけど読んだらすぐ忘れてしまいそうな。
でも、BOOK3を読んだら1Q84という物語の評価がぐいっと変わりました。
青豆という今までにない強い女性が中心にきていることで、
今までの「受け身なぼく」の話から、ぐぐっと脱皮したように感じます。
自分の意志で、主体的に運命を変えようと行動する彼女が、
無機質だった世界感を少しこっちの世界、私たちのほうへ、
ひっぱってくれたような・・・。
もちろん話は相変わらず現実離れしてるし、謎もいっぱい放置されたままなんですが、
何かを変えていこうとするパワーを感じました。
これって今までの彼の本には感じなかったことです。
とってもよかったです。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.399
(4pt)

まだもやもやしてます^^;

結論からいうと、もやもや、いまだ解消されず。。
BOOK1、2の謎が謎を呼ぶといった展開で、未解決のままだった謎が、
いよいよ、解決されてもやもやが解消されることを期待してましたが、
すっきりしてません。
確かに面白く読ませていただき、一応、これで完結をしたのかな、とは
思うのですが、なんだか、はぐらかされたような気分です。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.398
(5pt)

これで終りと思ったら

読み終えたのは、BOOK 3が出ることが発表される前でした。
BOOK 2を読み終えた後、「村上春樹の他の作品より文章は読みやすいけど、相変わらず終わり方が村上春樹っぽい」と思っていました。
自分の中ではこれで完結していたつもりだったのですが、その後BOOK 3が発売されることとなりました。
総じて、村上春樹ファンには楽しめる作品であることには間違いありません。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.397
(5pt)

新しい1984年へ二人で

勇気のでる感動的なフィナレーレにして,新しい旅立ちのオープニングでおわる1Q84年。
主人公の青豆と天吾が,磁石に引き寄せられるようにして再会をはたすまでの,手に汗にぎるスリリングにしてアクロバティックな展開に,ページをめくる手が震えてしまいました。
まるでマリア様の処女懐胎を思わせる青豆の懐妊と,天吾の父親の物言わぬ死は,1Q84年の世界からの脱出にして,かつてとは違う新しい1984年への旅立ちをお膳立てする格好の演出のように見える。彼らはその生と死から勇気を貰い,たとえどんな1984年であろうとも,二人いや三人で支え合いながら生き抜いていく力を手にしていく。
不安はあるだろう。しかし,彼らが1Q84年で体験したことは,決して無駄ではなかった。この物語を読んで,じわじわと染みいるような勇気を身体全身で感じるのは,青豆と天吾が苦難の末に新しい1984年にたどり着いたからだろうか。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257