アフターダーク

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評判

アフターダークの評価:

3.48/5点 レビュー 468件。 C ランク

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平均点3.48pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全108件 101〜108 6/6ページ
No.8
(2pt)

未完の短編小説?

地の文がほとんどなく、会話で展開されていくストーリーは、さらさらと読みやすく、あっという間に読み終わり、あれっ?バラバラに展開された全てのものが結びつき、ねじれながら展開していくのが村上春樹の作品と決めてかかっていたので、予兆のみで終わってしまった結末には、肩透かしを食らったような気分になりました。他の小説家が書いたものなら、合格点に面白い。でも、村上春樹に求めているものとしては・・・。読み終わってから、辻褄合わせに考えたこと。これは、夜中から朝が来るまでの7時間足らずの出来事を、ドキュメンタリー風に切り取っただけのもので、なんの結末へも向かうつもりはなかった。その後の時間については、読者がそれぞれ想像出来るようにわざと放り投げるように終わりにしたのではないかということ。それとも、現代を切り取ろうとするには、村上春樹が歳を取りすぎて、俯瞰しての視点という手法を取らざるを得なかった。はたまた、「僕」という一人称での小説は得意だが、女性の視点を描くには深みがない。苦手?重要な主人公の一人に19歳のマリを据えたことにより内容が希薄になってしまった。いずれにしても、夜中にファミレスで2時間程度を潰すにはもってこいの小説。なかなか寝付けない時、ふと夜中に目が醒めたとき、ザーザー音を立てるテレビの画面を見て、戯れに想像するような、小さな作品。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.7
(2pt)

思うこと

うーん、正直言うと厳しい作品。今までの春樹作品というと、緻密に計算された文を構築している所が好きだった。例えば、「ねじまき鳥~」では、「井戸」はフロイトのいう「イド」、(快楽主義)の暗喩であるなど・・他にも沢山あるのだが、今回はそういった緻密さは感じられなかった。「わたしたち~」のエリの部分は極論なくてもいい。会話ばかりの、シナリオ調で進む本作は25年を意識しすぎた、やっつけ仕事的にもみえなくない。村上春樹を愛するからこそ、今回の作品は残念だった。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.6
(1pt)

正直がっかりした

何ヶ月も前から予約して、待ちわびてた作品なのですが、この作品を読みながら、これ、ほんとにあの村上春樹が書いたの?って何度も表紙を見返しました。単に表現手法が今までと異なるという意味ではなくて、どうにも彼の美意識でもって精査され推敲された文章とは思えなかったからです。初期3部作のようにスタイリッシュでもなく、『ねじまき鳥』のように骨太のストーリーがあるわけでもなく、『ノルウェーの森』のようにムーディでもなく・・・そりゃ、どんな作家も変化していくのだから、昔の作品と同じような物を期待しても仕方ないのはわかってますが、レベル的にはどうしても上記のような名作と比較してしまってがっかりします。何より致命的なのは、ありとあらゆる登場人物に魅力が乏しすぎます。少なくとも、何度も何度も読み返したくなるような作品ではありませんでした。付け加えると、彼にとって実験的な位置づけであったとしても、これと同じような手法で書かれた小説は世の中にはごまんとあると思います。もっとコンパクトにして短編集の中のひとつであったなら、別の評価になったかも知れませんが。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.5
(2pt)

なんだろう、これは

 この小説を「村上春樹」の名前を伏せて読んだときに、果たして村上春樹が書いた小説だと理解できるだろうか?確かに主人公の一人高橋の台詞だけはまさに春樹らしいと言えるだろうが、それ以外の点については文体さえもが異なる、まさに「夜明け」というか変化の予兆とも言える作風。 だが、春樹の独特の童話のようなフィルターがすっぽり失われ、まるで凝った文章のミステリを読んでいる気分だった。文学作家の小説としては文章の存在感があまりに煩雑では無かろうか。元より春樹のキャラクターは現実離れした感が強いが、今作はそれすら悪い方向に働いているように感じられるし、軽薄な印象はどうしても拭えない。 ストーリーにおいても、要所要所がどうしても「仕様も無い」事ばかりでたまらないし、台詞ばかりで進み、地の文が印象に薄いのも、どうにも奇妙だ。いうなれば、戯曲を読んでいる感じであるのだけれど、地の文が嫌にしつこい感じでリズムも良くない、という事か。今後、この路線で村上春樹という小説家が進んでいくのなら、正直たまらないものはある。僕は村上春樹ファンだったからこそ、残念でならない。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.4
(1pt)

なんともいえない

昨今取り出さされる恋愛小説なんかと一線を画して浮ついた文学界に天辺から“どすん”と重りを落としてくれるんじゃないかなって思ってただけにショックが大きかった。表層的なストーリーしかまだ読み取ってはいないのからかもしれないけれど今までの本ならそれだけども満足させるだけのことはできたはずなのに。こちらは映画的な視点なんかまるで求めていないし映像化などしてはいけない価値ってあると思う。羊をめぐる冒険でいうところの鼠との会話シーンのように。文体が映像を超えるところを期待して私は本を読んでます。ことさら村上春樹に関しては。また昔の本を引っ張り出して再読する日々が続きそうです。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.3
(2pt)

混乱、こんらん、コンラン

映画の脚本のような文体。これまでにないまったく新しいストーリーの組み立て方。いわゆる「村上春樹ワールド」からの一層の遊離。だが今までの作品に共通するテーマも存在する。そういった全てを含んだ今作品。前作の「海辺のカフカ」から(いや「ねじまき鳥クロニクル」からだろうか)、村上春樹の方向性の変化が大きな話題になっていた。村上春樹自身も、自分はまだ発展途上なのだといった。しかし、彼は一体どこに向かっているのだろう?読んでいる間も読み終わった今も、私の中ではこの疑問がふくらみ続けている。まるで制御を失ったある種のエネルギー装置みたいに。今の私の気持ちを表現するとこうなる。混乱、こんらん、コンラン。私たちは考えていたよりも、もっとずっと長い目で村上春樹を見つめ続けなければいけないのかもしれない。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.2
(1pt)

アフター リーディング

感想を一言でいうと、無理をしすぎているという感じだった。村上春樹は以前『海辺のカフカ』について、「登場人物にあまりリアリティを求めすぎてはいけない。細部ではなく物語全体を見て欲しい」というようなこと語っていたことがあったが、セリフや行動などあまりにも現実の若者とかけ離れてすぎていて、自分にはこの作品に対する入り口を見つけることができなかった。そこまで現実から乖離した人物像を無理をして描いてまで訴えようとするものは一体何なのだろうか。彼がいう「ボイスの獲得」はいまだ不十分なままであるような気がする。演劇のスクリプト風の描写や第三者的な語り、硬い心理描写と柔らかい情景描写の織り交ぜなど手法には意欲的な面が見られるものの全体としては詰めが甘くまとまっていないような印象を受ける。私は思うのだが、なぜ村上春樹は等身大の自分をモチーフに描こうとしなくなったのだろうか。私は少なくとも彼が描く「50代の男の物語」が見たいと思っている。それともそこには語るべき物語はもうないのだろうか。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.1
(1pt)

次回作に期待

とても「ノルウェーの森」を書いた作者の作品とは思えない。控えめにいうならば、本作品はより難解な文学への挑戦だったのかもしれないが、だとすれば完全に失敗している。体現止めのオンパレード、視点不明な状況描写、非現実的なできごと、意味不明な行動は、作者の意図や伏線としてはある程度許容されるべきものである。しかし、それらが読者に喚起されぬ場合は、ただ単に意味不明なものとして受け取られるだろう。本書の印象は、「異教徒が見た、(キリスト教の)宗教画」のようなものである。映画「2001年宇宙の旅」のラスト、や、カフカの小説を思い出させる内容である。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366