アフターダーク

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評判

アフターダークの評価:

3.48/5点 レビュー 468件。 C ランク

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平均点3.48pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全287件 221〜240 12/15ページ
No.67
(5pt)

もう一度読み直すつもりです。

 村上氏の作品は良くも悪くも「社会」全体からはやや断絶した「個」の内部にとどまる傾向があったが、本作品は「神の子どもたちはみな踊る」同様、「社会」の一部としての「個」をテーマとしているようだ。 全文現在形の文体も、まさに今、我々の生活と同時進行でこの話が進んでいるのだ、という臨場感が「生放送」的な感覚を与え、今までの村上作品よりもより現実味を帯びて読み手に迫ってくる。またテレビカメラ的(神にも近い者なのか?)な視点や、現代日本の固有名詞(スガシカオやサザンまで!)が生で表現される点からも、村上氏が現代の日本をしっかりと踏みしめて作品を書いているのがしっかりと見て取れる。 「海辺のカフカ」は「個」を中心とした今までの村上作品の集大成的な印象を受けたが、「アンダーグラウンド」「神の…」の系譜をたどる本作品からは、現実社会を直視した村上氏の新しい流れを感じる。 加えて今までよりも幾分読みやすい文体は若い読者にこそ読んで欲しいという村上氏のメッセージも感じ取ることができる。 しかし安易な表現の中にも、今まで同様、「個」を深く掘り下げた表現は多い。エリや白川の心の深淵などは、もっと読み込む必要がある。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.66
(4pt)

つながりたいんだ

  みんな だれかと つながっていたい 心の奥底では つながることを 希求している つながりかたの あり方は  時には 暴力的なこともあるのだが
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.65
(4pt)

おもしろかった

最後のエリとマリのシーンに行くずっと前から、なぜか弟のことを思い出していました。(といっても弟はまだ生きてるのですが)私も弟ももうおっさんなのですが、昔は家が狭かったので小学校まで一緒の布団でねていまして、そのころを思い出させる小説でした。村上氏が何を意図してこの作品を書いたのかはわかりませんでしたがまあ彼の意図がわかるときの方が私には少ないので気にはしていません。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.64
(5pt)

マリ、19歳。

マリ、を羨ましく思った。マリ、は自分と似ていると思った。マリ、が子供のように思えた。マリ、を大人に感じた。たった一晩。人の思いはくるくる変わる。それで、いいんだって思えた…そんな本。何かが吹っ切れた気がする、そんな読後。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.63
(5pt)

新境地が見えた

ねじまき鳥以降の村上作品は、作者の混乱と試行錯誤の連続だったと思います。しかし彼の作品には常に小説に対する「誠意」が感じられます。それが同時代の作家の中でも「村上春樹」という存在が、好き嫌いを別にして独特の特異なポジションを獲得した要因だと思います。アフターダークでもその「誠意」を感じる事ができ、一文、一文を噛み締めるように気持ちよく読む事が出来ました。確かに、以前のような流れる文体ではないかもしれませんが、確実に「味のある」作風へと変貌した事は確かだと思います。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.62
(5pt)

村上春樹の「夜明け前」

『世界の終わり……』や『羊をめぐる冒険』など、かつての「村上春樹」を愛読した人なら、この作品に対して違和感を覚えるだろう。「あの村上春樹は、どこへ行ったの?」と。でも、この作品はまぐれもなく、村上春樹の作品だ。体言止めや「~いる。~いる。」といった文章が続くと、普通は悪文になるのだけれど、にもかかわらず悪文にならず、むしろ名文となっているところは、やはり村上春樹ゆえだろう。正直言って、昔から村上春樹が好きだった私には、この作品、あまり面白くなかった。それでも星5つつけたのは、いままで停滞がちだった村上春樹(『神の子どもたちはみな踊る』『海辺のカフカ』)が、新たな方向へと歩み出しそうな雰囲気を、この作品から感じたから。 しかし、あとどのくらい待てば、夜が明けるのだろう。 それまで待ちきれない春樹ファンも、いままでアンチ春樹だった人も、読んでみてください。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.61
(4pt)

無題

今までと文章の感じが違ったけど、やはり村上春樹の作品だなぁと。とりあえず、長さが足りない。長ければいいってわけじゃないけど。あまりにも、さっぱりと終わってしまって、残念です。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.60
(4pt)

久々に村上春樹を堪能

 「風の歌を聴け」以来の村上ファンであったが、ここ数年、というよりここ十年ほど「?」状態が続き、前作「海辺のカフカ」に至っては「。」村上春樹、終わったなとご冥福を祈りたい気分であった。 しかしこれは良かった。正直ほっとした。ご冥福を祈りながらも諦め切れずにハードカバーを買って裏切られずに済んだ。 久しぶりに村上春樹らしいはずし方。 ある都会の一晩を「視点」が描写する。2ヶ月間眠ったままの美しい姉エリを持つ風変わりな少女マリが、深夜のファミレスで姉の同級生の男の子高橋と偶然会う。そこからちょっとずつぎしぎしと物語が進んでいく。マリはラブホテルで起こった暴行事件に関わる事になったり、その後ふたたび合流する高橋と話しをしていくうちに自分の中で何かが動いていく。 ストーリーをうまく説明しづらいのはこの作家を知っている人ならわかってくれるでしょう。でもこの作家はストーリーを楽しむのではなく独特の世界と言葉で魅せてくれます。今回一番のヒットは「裁判所はシネマ・コンプレックスに似ている」ってセリフ。笑えた。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.59
(4pt)

再びの、始まり

村上さんが書きたかったものは、「悪」の世界なんだな、という思いが強くなった。『海辺のカフカ』ウェブサイトのスペシャルインタヴューで村上さんはこう言っている。「僕がこの先小説の中で書いていきたいと思うのは、やはり悪についてですね」と。僕は『海辺のカフカ』の「ジョニー・ウォーカー」や、それ以前の『ねじまき鳥クロニクル』の「皮剥ぎボリス」の役回りを読んでいて、それを強く感じていた。おそらく次回作も、という思いはあった。確かに今回の『アフターダーク』も中国人娼婦を殴る話になっているし。でも、ただ悪の描写で終わるのではなく、それを裁くシステムとしての裁判、あるいはそのシステムを生み出す背景のことに話が進んでいた(高橋が言う「タコ」のことなど)。要するに、悪は存在する、誰の心にも、ということ。ただし、それを悪とみなすのは社会システムである……それからどうなるか、なのだけれど。うーん、まだ咀嚼できていない。村上さんは『海辺のカフカ』ウェブサイトのスペシャルインタヴューで、最終的に書きたいと思っているものは「総合小説」だと言っている。「総合小説」とはドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』みたいな小説だと例示しているが、「様々な人が出てきて、それぞれの物語を持ち寄り、それが複合的に絡み合って発熱し、新しい価値が生まれる。読者はそれを同時的に目撃することができる」と説明している。『アフターダーク』ではまさにそれをやろうとしている。しかし、「総合小説」としてのスタイルを見せるために、わざわざ神の視座(みたいなもの)を持ち出すのはちょっと不恰好なようにも思うが。「マリ&高橋、カオル他」の世界と「白川の世界」が接点を持ち、「白川の世界」が「マリの世界」にSFチックにつながり、エリはマリの元に戻る。前述した、抽象的な非現実の世界が現実世界につながっているのも形式上の「総合」なのかも知れない。夜には非現実の世界がぽっかりと口をあけているようだ。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.58
(4pt)

トリヴィア

高橋が「最後のほうはよく見なかった」って言って『ある愛の詩』のでたらめな結末を教えたのは、某有名小説(映画化、ドラマ化、漫画化されてる)へのあてこすりのようにも思えた。雪投げのバックにフランシス・レイの感傷的な音楽が流れたのは、日本のTV局が放映の時「演出」と称して勝手にやったことだ。(『昼顔』に音楽付けたことさえある)『ファイブスポット・アフターダーク』を知ってる今どき女の子に驚く前に、ジミ・ヘンドリックスやピート・タウンゼントがステージで電気ギターを壊すことが共通認識になる今どきの若者たちって…映画化するならデヴィッド・リンチ監督にお願いしたい。(浅井エリの部屋のTVが点くシーンなんかぴったりだ)
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.57
(4pt)

暗闇の後は何?

いつもの通り、2話が平行して進む村上ワールド。いったいこれが何時つながっていくのだろうか?深夜のでニーズから始まる音楽と本、そこに偶然ではなく必然と現れる男、ラブホテルで繰り広げられる男と女のストーリー、そこに現代を巡る悲惨なストーリーが、ようやく2話がその接点を結ぼうとするときページが終わりを告げる。はやく続編を・・・
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.56
(4pt)

“僕”から“君たち”へ

長編小説と言うには食い足りない、というのが率直な感想です。『海辺のカフカ』の後だけに余計そう感じるのかも知れません。しかし、村上氏のメッセージとしては、『海辺のカフカ』を継承し、更に別の視点からアプローチしたものである、と私は受け取りました。それは、若くして人生に行き惑っている人達の苦しみを汲み取り、静かに、しかし力強く励まそうとすることではないでしょうか。主人公のマリ・姉のエリ・そして高橋くんも、成長する過程で、家族に束縛され、あるいは裏切られてきた若者たちです。同じような苦しみ・生きづらさを抱えている若い人達に、是非読んで欲しい。全体を俯瞰するような斬新な文体も、とても魅力的です。少なくとも私は、マリの流した涙に深い共感を覚えました。村上春樹のこれからを、私は期待を持って見守っています。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.55
(5pt)

すばらしいと思いました。

「現実と、想像力による世界の、交錯」(「かべぬけ」のような。)とでもいうような、村上諸作品の特徴的体験そのものを、より正確で具体的な言葉を使って緻密に分析し、掘り下げ、再構成した(しようとした)作品ではないか、と思いました。いわゆる「かべぬけ」のような意識体験そのものを、よりリアルに読者に提示して、追体験させるには、どうすればいいのかな?という問いがまずあって、それにたいする答えが、このナラティブだったのかな、と。村上春樹さんにとっては、この作品で描かれた、空間的、時間的あり方は、私たちが実際に生活している世界のあり方として、本当にリアルに実感されているものなのだと思います。すごく濃密な読書体験でした。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.54
(4pt)

読書の秋

もともとこの作家には物語の筋なんか期待していなくて、語り口というか、物語の周りのセンスのいい描写を読みたくて楽しみにしているのだが、今回はただの散文を読んでるみたいで、(いつものように)筋もなければ、心地よい余韻もない。深みもなければ、迫力もない。という、ないないずくし。サスペンス作家のような巧妙な伏線や結末を期待できないこの作家には、ブツッとストーリーが切れるが、それによって得れる絶妙な読後の余韻があったのだが、それは今回はない。全てが肩すかし。でも、読んでて「やっぱり村上春樹の小説だ」と思ってしまった。これが彼の魅力と人気だ。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.53
(4pt)

真夜中の香り

一夜のお話。夜の香りがします。登場人物が、入れ替わり立ち代り場所を変えて登場しますが、皆一人一人それぞれ生きて独立した存在となっており読後もふと彼らを思い出します。夜のお話というのもあるのですが、やはりテーマが『闇』なんでしょうか、深く重いものを感じます。ラストは今まで春樹作品に無かった新しさを感じました。また新しい村上春樹の作品が読みたいと思いました。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.52
(4pt)

文章○ ストーリー×

ひきこませる文章でした。が、ストーリーはちょっと読者無視。読んだあとに、期待はずれでザンネンの気分だったのですが、読書後3日ほど夢に小説のシーンがでてきます。精神的に深くささるテーマだったのでしょうか?個人的に「風の歌を聴け」が好きなので、このテは好きでした。ネズミと彼がダブりました。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.51
(5pt)

ストーリーテーラーとしての作品

村上春樹が新たな境地を模索している。そう思わせる作品だ。きわめて純粋な観察者としての視点を通して、客体化された物語を語り手として書き進めている。主体的でないその文体は、多くの村上ファンを失望させているのかもしれないし、これまでの村上作品とは比べ物にならないほど、物語の細部が、何も解決されていない。これまでの村上作品では、さまざまな物語中のナゾが、見事に融和して解決され、それが読者にとっては爽快な読後感となっていたことであろう。あるいは「何も解決されていない」状況を残すことで、かえって作品を忘れがたいものとしている作品もあった。このアフターダークでは、そのような作品とはなっていないので、これまでの村上ファンには物足りないであろう。あるいは、断片的なスケッチのようなものかもしれない。画家が、精密なスケッチを繰り返し、そのパーツを組み合わせて大作を書き上げるように、純粋な観察者として状況を精密にスケッチをし、さまざまな状況を組み合わせて、より大きな物語が出来上がるのかもしれない。そのための試みならば、大いに歓迎したいものである。もちろん、私にとってはこのアフターダークだけでも、ひとつの物語として、十分なものである。上に書いたようなこれまでの村上作品から予測するものとは異なったものだが、すべてを書き尽くすよりもより多くのものを、読後に残している。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.50
(4pt)

温かく、痛みを持ってひそやかに

短いのであっという間に読めた1冊今、現在の日本の都会に生きている人々をの一晩を 温かく痛みを持ってひそやかに切り取った小品。読んだあと 自分の生活や日々通り過ぎる街を思い出して確認しました。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.49
(4pt)

フツーに読めるステキな夜話

やさしく、ステキなお話だと思いました。評価の高い初期の作品には今ひとつ世界観がなじめなかった私には、こういった小説が合っているようです。あのころの話はなかなかフツーには読めないです。「アフターダーク」は静かな夜を過ごす優しい人々の話です。私は心がぽっと温かくなりました。ところで、カオルさんが今ひとつイメージわかなかったんですが、今朝、アジャコングさんをテレビで見て「これや!」と思いました。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.48
(4pt)

物語の一日性

読み出してみて思う事は、「夜の都市」を主人公に想定しているのではないか?という事だ。冒頭の数行は、都市に生物的な形容を与えているし、何より「私たちの視点」が浮動性を持っているからだ(特に1章から2章への間は、会話の量からして、相当の時間が経過しているのにもかかわらず、「時計」は一分しか進まない。視点は同時に二つの場所に存在している。)。登場人物は入れ替わり立ち替わり現れ、それぞれのエピソードを展開し、また、それぞれのエピソードに干渉している。また、「時計」は、物語が一日(一晩?)という短い期間である事を印象づけている(この作品が物足りないと思われる方が居るならば、それは、作品のコンセプトが「一晩」という所にあるからだ。あまりに多くのものを詰め込み、多くの結論を出してしまうと、それはそれで違和感が生じる。)。文章に関して言えば、ストーリーの中心には形而上的な描写があるが(主に浅井エリに関する章)、基本的には紛れもないリアリズムだと思う。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366