アフターダーク

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評判

アフターダークの評価:

3.48/5点 レビュー 468件。 C ランク

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平均点3.48pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全287件 181〜200 10/15ページ
No.107
(4pt)

光が射す予兆。

所謂「村上春樹」ではない。だからこそこの時期、海辺のカフカが醒めやらぬこの時期にこそっと出してきたんだろう。ムリに読まなくともいいょって意味も少し含めての意図だろう。私は好きだ。この作品では『結局なにも解決しない』のだけれど、きっとこの先、世界に光は射すのだろう。静かな、しかし確かな予兆を感じることが出来た。もうそれだけでこの作品の意味はあるのだろうと思う。混沌とした世界の幕開けとなった21世紀に力を与えてくれる一作。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.106
(4pt)

超お薦めの村上ワールド

深夜から明け方にかけての男女4人のコラボレーション。まさにMURAKAMI WORLDですね。読みやすくて、奥が深いです。前回の「海辺のカフカ」から内容がさらに洗練されて新たな世界が展開されました。感無量です。村上春樹のファンは必読!村上春樹がはじめての方も納得の一冊です。深夜零時少し前、村上ワールドの幕が開く。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.105
(4pt)

三日月が

どうしても気になってしまう。三日月である。終盤、夜明けの時間帯になって、読み進むのに何か違和感を感じた。よく読み直したら、三日月が登場しているのである。しかも西の空に。三日月は太陽のすぐあとに昇ったり沈んだりするから三日月の形をしているのであって、夜明けの西の空にあることはあり得ない。太陽が沈んだ後に昇ってくるはずの満月が、日が暮れてすぐに西の空にあることがあり得ないのと同じように。もちろん小説だから何があってもいいし、この物語でも非現実的なことは起きている。でもこのシーンは一番遠い視点から、客観的、俯瞰的に普通の世界を眺めているはずだ。それに西の空の三日月のイメージは(もちろんその時は空が暗いのだが)これから夜が深まっていく感覚を呼び起こし、夜が明けて新しい日が始まる再生感と生理的にそぐわない。著者はわざとそう書いているのだろうか。一番離れて見ても非現実的な世界を描いたのだと、示唆しているのだろうか。いやそれでは、読者は「私たち」の側に留まってしまい、向こうの見られている世界の住人のひとりになりえない。語られた物語を、自分の物語にすることができない。それでいいのだろうか。気になる。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.104
(4pt)

解決の兆し

高校生のとき、「ねじまき鳥クロニクル」の1、2部を読み始めたら、止まらなくなり、風邪を引いたことにして、学校をサボってまで読んで以来、けっこう、村上春樹好き。でも、今回のは、「ねじまき鳥クロニクル」の2部があまりにも、「えっ!続きどうなるのさー!きになる~!」くらいに、放り出されてしまった感じ。現実的に、一晩夜が明けただけでは、解決できない問題はたくさんあり、一晩で解決できるような問題と言うのは、たいした問題ではないのかもしれない。徐々にではあるが解決の兆しを垣間見ることができたところで満足すべきなのだろうか?
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.103
(4pt)

村上ワールドの進化

「風の歌を聴け」から何冊もの村上春樹の作品を読んできた。しかし、この作品は他の作品とは一味違ったものを感じた。それは、一貫して客観的、俯瞰的な視点からストーリーが展開されていかれること。また、文章が細かく句点で区切られていること。結末をぼかした様に読者に想像させるようにしていることだ。このような、変化を進化と読んでいいの分からないが、村上氏の意図的な新境地開拓のような気がしてならない。だが、村上氏の節操も随所に見られる。大都会の真夜中に動く登場人物、過去を背負って逃げる人、眠れない人などの孤独感、その孤独感の埋め合わせる描写、ミステリアスな展開、時間的または空間的な非現実な世界がそうだ。これからの村上ワールドも必読だと思う。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.102
(4pt)

心の夜明け

夜の11時56分から、翌朝の6時50分過ぎまでの物語。19歳の女の子マリと、その姉エリと、それを取り巻く人々のそれぞれの「夜」が3人称のユニークな視点で語られる。物語りも終盤にさしかかり、やがて朝の光が街を静かに包む頃。読者は自らの中にある、やわらかな優しさと出会うはず。そして、自分を取り囲むすべてのものに感謝をしたくなる。静謐な光が心の中にスッーと舞い降りてくるような、そんなちょっといい話。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.101
(4pt)

やっと結びついた

やっと結びついた結びつくまで長かった厳しい評価の多いこの作品ですが私は好きです村上春樹の文章はこちらに細部まで想像させてくれますだから村上春樹が好きですでも。。最後まで読んじゃえば全てのことに一貫性みたいのも見えてくるけど、普通にはじめて読むとわけわかんないえ?なんでいきなりこんなシーンなの?ってかんじこれは繰り返し読んでゆっくりと理解してゆきたいと思いますでも、もしもこの続きがあるのなら読みたいんですエリはマリのぬくもりで起きたのかエリの心は癒されたのかマリと高橋の文通の内容北京から帰ったらどうなるのかすっきりとしない終わり方なんですでもやっぱ好きです
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.100
(4pt)

ねむろう

大部分の人間は夜、眠る。記憶を再構成するために。この小説でエリ一人を除いて登場人物は皆、夜、眠らずに過ごしている。マリ、高橋、カオリ、コオロギ、彼らは自分たちの重々しい記憶を語る。その夜、二人は偶然出会ったにも拘らず、出会ったからこそ。コオロギが語る「思い出しなさい」というアドバイスに私は心を打たれた。動揺したと言っていいほどだ。まだ、読み終えてすぐということもあってか、この小説の色んなことが分からない。だから、ともかく今は眠ろう。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.99
(4pt)

深淵なる闇のなかで人は・・・

夜更けから暁にかけての短時間に、これだけ静謐でありながら躍動感を持った物語を書けるものかと嘆賞した。時間軸に沿って物語りは進み、それを見つめる第3者の目線も描かれるが、それは人物を冷静に客観視する。また、時折みせる人物の交差は、同一線上に存在しながらもそれぞれが孤立した「個」であることを逆説的に強調しているかのようだ。登場人物の色分けも技巧的で、時として会話に遊び心も垣間見えるし、印象にも残る強い魅力を持っている。物語後半にかけて主人公の独白にも似た告白を受けとめる女性には、すでに世界を達観したような強さを感じた。執筆活動25年で節目の年というが、今後の活動への期待を考えると、本書もただ一点の通過点に過ぎないだろう。カーヴァーやアーヴィング作品の翻訳、地下鉄サリン事件のルポタージュと活躍のフィールドを常に模索する村上氏への期待は、本書により一段と高まった。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.98
(5pt)

どうだっていいじゃないですか

ついつい口出ししたくなる。そんな、でしゃばりな女です。構成がどーたらとか、文体がどーのとか、どうでもよくないですか?みなさんは何のために小説を読むのでしょう?いっぱしの評論家気取りはやめて、純粋に文学を楽しみ、それをきっかけに内省してみてはどうですか?私はみなさんが一読者として感じたことを知りたかったな。私にとって「アフターダーク」は、内省を促し、これからを前向きに生きて行く決意をする、とてもいいきっかけになりました。それは、この物語に描かれている今の時代の悩める人々が発するメッセージの一つ一つが、現代の悩める一人類である私の心にしみわたり、そして自分の心に消化されたことで、得られたものがあったからです。つまり、村上さんが上手に話を書いてくださったから、その話が禅問答のように私に問いかけ、その意味をとことん考え抜いた私はそこから生きて行くための教訓を得られた、というわけなんです。えーん、私生い立ちゆえにあんまり日本語上手じゃないんで、あんまり言いたいことが伝わらなかったんですけど・・・とにかく、今暗闇を生きているような思いをしている人は特に、希望を見出せる一冊ですよ。ラストがいまいちだと思った人も、もう一回読んで、あとちょっぴり問いと答えを考えてみてくださいね。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.97
(5pt)

なんともいえないけど・・・

今までの小説とはまた違った形の小説でした。ストーリーを説明しろといわれると、正直無理ですね。普通本の読みはじめで考える「この本はどんな話なんだろう」という思いが最後のページまで続きました。でも決しておもしろくないわけではなく、私は結構惹き込まれました。人物が魅力的なんです、ひとりひとりが。全体的に読みやすかったです。飽きてつまったりすることなくさらさらっと読めると思います。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.96
(5pt)

解明されない謎、変化について

ストーリー重視の方は肩透かしを食らうかもしれません。でも私にとってはこれで完璧、と思えました。真夜中の東京の細かい小道具もいちいちワクワクしたし、バリエーションに富んだキャラもいいし、謎が謎のまま終わるところもとてもいい。正に、それぞ現実。作品が「変わった」と感じる方も多いようですが、文体を変えるのは今に始まったことではないし、何よりそれこそが村上春樹の真骨頂ではないでしょうか。もし彼の作品がいつも似た色調であれば私はここまで惹かれないと思います。今後もどんどん変わって驚くような作品を見せて欲しいと思います。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.95
(4pt)

おかえりなさい。

この本の帯に書いてある「風の歌を聴け」から25年・・・というのをみて・・・ふむふむと思いました。たしかに「風の歌を聴け」に似ていると思いました。 「そんなつもりで書いたのではない」という意見あるでしょう(その帯を書いたどなたかが)。ふむふむ。そうだろうな・・・「全然文体も感じも違う」。ふむふむ。確かにそうですね。 でも確かにそう感じたのです。あの作品の持つ、いい意味での独りよがりな点、そしてそれがいやみじゃないスペースで作品のすみずみまで配置されていて・・・そしてあの作品は朝をえがいて終わっていました。 一時の悩める中年路線やストイックな論調・・(決してそれを批判しているわけではないのですが僕の不健康な性質にはあいませんでした)それを越えて戻ってきたように感じてしまったのです。 まだ続くかもしれない作品・・・けれども続かなくても余韻がよくて悪くない感じ。読後に、やっぱりこう思ってしまったのです。「おかえりなさい」
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.94
(4pt)

非言語化の試み

確かに変わった。村上春樹が好きなアメリカ小説みたいな感じ。こういう「ジャズ」もたまにはいい。ある視線による忠実な映像化による伝達は、まるでソクーロフやタルコフスキーの映画、もしくはアラーキーの写真集を見ている感覚に近い。逆説的な言い方をすると、言語を用いながら、非言語化の表現を試みたのではないか。エクリチュールがもたらす左脳から左脳への論理伝達ではなく、イマージュがもたらす右脳から右脳への抽象伝達。孤独と空虚、死を前にしてなお無力な現代人の苦しみ、か。解けないパズルみたいでワクワクする……そんな自分もまた逃れたい退屈をもてあます一個の空虚であることを知る。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.93
(4pt)

都会の片隅の…

新聞の見出しや、評論を読んだだけではイマイチよくわからなかったんですが、読んで見ると面白かったです。独特の寂しさや、不安な雰囲気が作品全体を包み、都会の片隅のおとぎ話を聞いているみたいでした。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.92
(4pt)

一種の都市論

『スプートニクの恋人』のような「あちら側の世界」がテーマになっている。我々が俯瞰して見ている出来事は「こちら側の世界」なのだけれど、あるいは「あちら側」なのでは?と思いたくなるような、不安定感や曖昧さが巧みに表現されている。ただ『海辺のカフカ』のような作品の後で、少し物足りなさが残るのは否めない。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.91
(4pt)

「語り口」で語る問題作

デヴィッド・フィンチャーばりのカメラワークを思わせる文体にまずびっくり。馴染みのない文体はぎこちなく細切れのエピソードを繋いで行くが、エピソード自体は今までの村上春樹らしく魅力的な会話と文章で成り立っている。全体のトーンは「神の子供達はみな踊る」に近い。同じように現実の社会に対するコミットメントと圧倒的な暴力の匂いがある。しかし、読了した後の気分は短編集とは対照的に明るく、救いがあるように感じられた。小説の内容は現代都市のスケッチのようなものである。それはそこに生活する人間の姿を通して語られ、時にその内面にまで踏み込むものになっている。特徴的なカメラ目線で客観的に語られるスケッチは幾重にも重ねられ、最終的にある世界観を浮かび上がらせている。それは小説の冒頭で描写される得体の知れない生き物としての「都市」であり、高橋の話に出て来る深海の巨大なタコのような「社会」の姿である。これまで綿谷ノボルやジョニー・ウォーカーという形で繰り返し語られてきたものが、今回はキャラクターではなく小説全体で語られる概念として提示されている。当然のごとく物語には起承転結も勧善懲悪もない。読者サービスという点からは物足りないかもしれないが、自分としては結構面白く読むことが出来た。「語り口」で語る氏の面目躍如とでも言うべき問題作である。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.90
(4pt)

眠りの死と眠れぬ生。

主人公姉妹は「眠り」を通じて何を示しているのか。眠りの姉は「死」を眠れぬ妹は「生」を映し出しているようにみえる。それは村上氏の「ノルウェイの森」を彷彿とさせることでしょう。直子の「死」、緑の「生」。直子は緑の茂る森で「死に」緑は生きている。「アフターダーク」では暗闇の中に同じく目を凝らして見える人間のもつ「生」と「死」が隠されているように感じます。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.89
(5pt)

読後感が優しい良作

私は、村上作品を読むのは、これが初めてですが、凄くいい作品だと思いました。文章表現の美しさもさる事ながら、人に対する視線の優しさがいいと思いました。エリの部屋での視点の置き方も面白いとおもったし、今後をただ予感させるだけのような終わり方も余韻があってよかったと思うけどなあ…。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.88
(5pt)

淡々とした物語

ぐっと引き込まれて読みました。ストーリーとか題材がどうのとか、そういうものが気にならないくらい読み始めて、ぱっと物語の世界に読者を引き込む力は健在だしそれについてはますます強くなっている感じを受けました。ストーリー性のある話が好きな人には「何じゃこりゃあ!」的な印象を残すかもしれませんが物語の空気そのものを楽しみたいという人にはオススメです。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366