1973年のピンボール

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評判

1973年のピンボールの評価:

3.84/5点 レビュー 137件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.84pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全144件 21〜40 2/8ページ
No.124
(4pt)

「羊」シリーズの中ではこの作品が比較的好き

1973年9月から11月にかけての、今ほどやかましくはなかっただろう街の空気、秋の澄んだ空気を感じることができる。
 11月という月が個人的に一番好きだから余計にこの作品が好きなのかもしれない。
 11月のほかほかと暖かい陽だまりのような「僕」のささやかながら穏やかな生活とは反対に、「鼠」の毎日は11月の木枯らしのごとくぴりぴりとして冷ややかである。それがほかでもない「鼠」自身の弱さから来るものであることが余計に切ない。
 小さいけれど自分らしい仕事を見つけて、自分だけの小さいけれど確かな世界を築き上げつつある「僕」と、何かをやってやろうと思いながら、そしてそれ相応の能力もありながら、それを具体化する術がないばかりに結局何もできずに、自分の弱さの中に沈みこんでいく「鼠」の違いはどんどん大きくなっていき、「羊をめぐる冒険」の悲劇へとつながっていく。
1973年のピンボール Amazon書評・レビュー: 1973年のピンボールより
4061168622
No.123
(4pt)

自分で行動することで、開放される

物事には入口と出口がある。
「明けない夜はない」ではないけれど、心が何かに囚われているならば、行動するしかない。
出口は勝手に近づいてくれない。
そんなことを教わりました。

この物語では、
街を出ること・ピンボールの"彼女"に会いに行くことが、鼠・僕のそれぞれの出口になっているのかなと。
1973年のピンボール (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 1973年のピンボール (講談社文庫)より
4062749114
No.122
(4pt)

自分で行動することで、開放される

物事には入口と出口がある。
「明けない夜はない」ではないけれど、心が何かに囚われているならば、行動するしかない。
出口は勝手に近づいてくれない。
そんなことを教わりました。

この物語では、
街を出ること・ピンボールの"彼女"に会いに行くことが、鼠・僕のそれぞれの出口になっているのかなと。
1973年のピンボール Amazon書評・レビュー: 1973年のピンボールより
4061168622
No.121
(5pt)

抜け出そうとして抜け出せない/抜け出したくない

10代の頃リアルタイムで読み、何回か読み返しているので、今、本作について書くのはレビューなどではなく、ただの思いになってしまうけれど。
改めて、2つの物語の重なり合い、探し物系サスペンス風展開、裏/表・陰/陽などのスタイルはここから始まったんだなあと思う。

「僕」の全て諦めてしまったかのような(、そして爺臭い)明るさと、鼠の何かに縋りつくような(、そして夢見るような)暗さ。
どちらがどちらというわけでもなく、どちらもどちらということでもなく。
抜け出そうとして抜け出せない/抜け出したくない、そんなあの頃の感覚をふたつに分けてからひとつに混ぜようと思ったら、こういう形で表すしかなかったのかな。

養鶏場のシーンは何度読んでもドキドキする。
リアルタイムで本を読むということはあまりしないので、時代と自分ということを考えてしまう数少ない作品。
1973年のピンボール (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 1973年のピンボール (講談社文庫)より
4062749114
No.120
(5pt)

抜け出そうとして抜け出せない/抜け出したくない

10代の頃リアルタイムで読み、何回か読み返しているので、今、本作について書くのはレビューなどではなく、ただの思いになってしまうけれど。
改めて、2つの物語の重なり合い、探し物系サスペンス風展開、裏/表・陰/陽などのスタイルはここから始まったんだなあと思う。

「僕」の全て諦めてしまったかのような(、そして爺臭い)明るさと、鼠の何かに縋りつくような(、そして夢見るような)暗さ。
どちらがどちらというわけでもなく、どちらもどちらということでもなく。
抜け出そうとして抜け出せない/抜け出したくない、そんなあの頃の感覚をふたつに分けてからひとつに混ぜようと思ったら、こういう形で表すしかなかったのかな。

養鶏場のシーンは何度読んでもドキドキする。
リアルタイムで本を読むということはあまりしないので、時代と自分ということを考えてしまう数少ない作品。
1973年のピンボール Amazon書評・レビュー: 1973年のピンボールより
4061168622
No.119
(4pt)

プロローグが至高

鼠3部作の中間、橋渡し的存在の本作。
『風の歌を聴け』のような斬新さはないし、『羊をめぐる冒険』のようなわかりやすい面白さもない。
その上村上作品の中でも特に抽象的だし、降り続く雨のような鬱々さが漂っている。直子の挿話という『ノルウェイの森』の布石や、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』の並行した二つの物語という手法の実験的習作として楽しむという見方はできる。
でも物語としては影も薄いし、あまり内容も頭には残っていない。

ただ、見知らぬ土地の話から始まり、ピンボールの解説で終わるプロローグだけは大好きで、ここだけ、何度でも読み返している。
あ、でも「双子」は村上作品の中でも屈指の人気ヒロインだよね。
1973年のピンボール (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 1973年のピンボール (講談社文庫)より
4062749114
No.118
(4pt)

プロローグが至高

鼠3部作の中間、橋渡し的存在の本作。
『風の歌を聴け』のような斬新さはないし、『羊をめぐる冒険』のようなわかりやすい面白さもない。
その上村上作品の中でも特に抽象的だし、降り続く雨のような鬱々さが漂っている。直子の挿話という『ノルウェイの森』の布石や、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』の並行した二つの物語という手法の実験的習作として楽しむという見方はできる。
でも物語としては影も薄いし、あまり内容も頭には残っていない。

ただ、見知らぬ土地の話から始まり、ピンボールの解説で終わるプロローグだけは大好きで、ここだけ、何度でも読み返している。
あ、でも「双子」は村上作品の中でも屈指の人気ヒロインだよね。
1973年のピンボール Amazon書評・レビュー: 1973年のピンボールより
4061168622
No.117
(4pt)

文章自体を楽しめる小説

村上春樹さんの作品はこの本で4作目です。
あまり小説を読んでいる方では無いのですが、独特の世界観は村上春樹の作品にしか出せないように感じる。
僕と鼠の視点で交互に物語は進んでいくのだが、双子、女の子など名前を持たない登場人物がほとんどで、自由に人物を想像出来る。
物語自体が非常に面白いかと言うとそうでは無いのだが、文章や一つ一つの会話が面白いので読み進めるのは楽しかった。
「あなたは20歳の頃何をしてたの?」
「女の子に夢中だったよ。」
「彼女とはどうなったの?」
「別れたね。」
「幸せだった?」
「遠くから見れば。」
こんな感じのアメリカンジョークのような会話がいくつも散りばめられており、それだけで楽しくなってくる。
何度か読み返せば物語自体ももっと深く楽しめるのかもしれないが、1回読んだだけの自分には物語の意味はあまり分からず、単純に文章を楽しみながら読み終えました。

誰もにオススメかというとそうでは無いのかもしれないが、個人的にはまた読み返したい小説でした。
1973年のピンボール (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 1973年のピンボール (講談社文庫)より
4062749114
No.116
(4pt)

文章自体を楽しめる小説

村上春樹さんの作品はこの本で4作目です。
あまり小説を読んでいる方では無いのですが、独特の世界観は村上春樹の作品にしか出せないように感じる。
僕と鼠の視点で交互に物語は進んでいくのだが、双子、女の子など名前を持たない登場人物がほとんどで、自由に人物を想像出来る。
物語自体が非常に面白いかと言うとそうでは無いのだが、文章や一つ一つの会話が面白いので読み進めるのは楽しかった。
「あなたは20歳の頃何をしてたの?」
「女の子に夢中だったよ。」
「彼女とはどうなったの?」
「別れたね。」
「幸せだった?」
「遠くから見れば。」
こんな感じのアメリカンジョークのような会話がいくつも散りばめられており、それだけで楽しくなってくる。
何度か読み返せば物語自体ももっと深く楽しめるのかもしれないが、1回読んだだけの自分には物語の意味はあまり分からず、単純に文章を楽しみながら読み終えました。

誰もにオススメかというとそうでは無いのかもしれないが、個人的にはまた読み返したい小説でした。
1973年のピンボール Amazon書評・レビュー: 1973年のピンボールより
4061168622
No.115
(5pt)

この本により村上春樹がすきになった

友達の紹介で初めて村上春樹の本をよむことになりますが,最初はぴんと来なかったけど,だんだん読むうちにとても気に入りました.特に,第7章,主人公が熱で出社した日の描写に自分の一人生活が重なってきました.一人暮らしの方にお勧めします.
1973年のピンボール (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 1973年のピンボール (講談社文庫)より
4062749114
No.114
(5pt)

この本により村上春樹がすきになった

友達の紹介で初めて村上春樹の本をよむことになりますが,最初はぴんと来なかったけど,だんだん読むうちにとても気に入りました.特に,第7章,主人公が熱で出社した日の描写に自分の一人生活が重なってきました.一人暮らしの方にお勧めします.
1973年のピンボール Amazon書評・レビュー: 1973年のピンボールより
4061168622
No.113
(5pt)

これで村上春樹がすきになった

友達の紹介で初めて村上春樹の本をよむことになりますが,最初はぴんと来なかったけど,だんだん読むうちにとても気に入りました.特に,第7章,主人公が熱で出社した日の描写に自分の一人生活が重なってきました.一人暮らしの方にお勧めします.
1973年のピンボール (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 1973年のピンボール (講談社文庫)より
4062749114
No.112
(5pt)

これで村上春樹がすきになった

友達の紹介で初めて村上春樹の本をよむことになりますが,最初はぴんと来なかったけど,だんだん読むうちにとても気に入りました.特に,第7章,主人公が熱で出社した日の描写に自分の一人生活が重なってきました.一人暮らしの方にお勧めします.
1973年のピンボール Amazon書評・レビュー: 1973年のピンボールより
4061168622
No.111
(5pt)

青年期の憂鬱

鼠と僕のパートが交互に進んでいく構成。僕のパートはまずまずだが鼠パートが秀逸。アドレサンス特有の将来への不安、喪失感、虚無感。私自身も大学不登校を経験した事があるので酷く共感を覚えた。悩みが尽きない若者世代は一度読んでみて欲しい。自分自身を客観視する事が出来るかもしれない。
1973年のピンボール (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 1973年のピンボール (講談社文庫)より
4062749114
No.110
(5pt)

青年期の憂鬱

鼠と僕のパートが交互に進んでいく構成。僕のパートはまずまずだが鼠パートが秀逸。アドレサンス特有の将来への不安、喪失感、虚無感。私自身も大学不登校を経験した事があるので酷く共感を覚えた。悩みが尽きない若者世代は一度読んでみて欲しい。自分自身を客観視する事が出来るかもしれない。
1973年のピンボール Amazon書評・レビュー: 1973年のピンボールより
4061168622
No.109
(5pt)

初期3部作は本当にすばらしい

初期3部作は本当にすばらしいと思う。
批評家たちは、デタッチメントを強調するけど、そしてそれはかつてのバブル期の消費される時代へのアンチテーゼなのだろうけど、そんな小難しいことを抜きにしても、単純に物語として面白い。
何も入っていないような気がして、しかし見えないように大切なものが詰まっている、そんな感じがする。
しかし、村上春樹文学の普遍性(脱・土着性)はどのように生み出されるのだろうか、いつも不思議だ。
1973年のピンボール (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 1973年のピンボール (講談社文庫)より
4062749114
No.108
(5pt)

初期3部作は本当にすばらしい

初期3部作は本当にすばらしいと思う。
批評家たちは、デタッチメントを強調するけど、そしてそれはかつてのバブル期の消費される時代へのアンチテーゼなのだろうけど、そんな小難しいことを抜きにしても、単純に物語として面白い。
何も入っていないような気がして、しかし見えないように大切なものが詰まっている、そんな感じがする。
しかし、村上春樹文学の普遍性(脱・土着性)はどのように生み出されるのだろうか、いつも不思議だ。
1973年のピンボール Amazon書評・レビュー: 1973年のピンボールより
4061168622
No.107
(5pt)

初期作品ならではの、ちょっとスカした味わい

「ダンス・ダンス・ダンス」までを含めたの4部作の中で次作への橋渡し的な存在であるが、独立して好きな作品だ。平易な文章なので読みやすさはあるけれども、表現や比喩が独特なので人によってはもどかしく、何を言いたいのか分からずにあっさりと読み通してそのまま終わってしまうかもしれない。そういう意味ではわりとリスクの高い文体の作家なのだと今更ながら気づく。読み方にはコツも何もない思うが、個人的には受け身で読むというより、この小説の「僕」のように、何か大きな喪失感に襲われたときの、自分の無意識の精神(頭脳)による作用や対応、あるいはどういった精神の対処で月日をやり過ごし、乗り越えたかなど、過去の自分の経験を映像化して重ねて読むと面白いのではないかと思う。喪失感と格闘しているときの自分の精神構造を目の当たりにしているように思えた。そして「僕」が過去の象徴であるピンボール「スペースシップ」と対面するまでの過程で出てくる「配電盤」や「双子の姉妹」が何のことなのか分かるようでシンパシーを感じた。確かに頭も良く、いつも冷静でスカした「僕」だが、決して特別な人間ではなく、大きな喪失感に襲われれば大して自分たちと変わらず、精神や頭脳の働きはかなり近いのだという発見が嬉しかった。そういった意味では親しみやすく、全体的に重々しさもないが、短い小説のわりにはとても現実的で切実なことが表現されていて、たまに無性に再読したくなる小説である。
1973年のピンボール (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 1973年のピンボール (講談社文庫)より
4062749114
No.106
(5pt)

初期作品ならではの、ちょっとスカした味わい

「ダンス・ダンス・ダンス」までを含めたの4部作の中で次作への橋渡し的な存在であるが、独立して好きな作品だ。平易な文章なので読みやすさはあるけれども、表現や比喩が独特なので人によってはもどかしく、何を言いたいのか分からずにあっさりと読み通してそのまま終わってしまうかもしれない。そういう意味ではわりとリスクの高い文体の作家なのだと今更ながら気づく。読み方にはコツも何もない思うが、個人的には受け身で読むというより、この小説の「僕」のように、何か大きな喪失感に襲われたときの、自分の無意識の精神(頭脳)による作用や対応、あるいはどういった精神の対処で月日をやり過ごし、乗り越えたかなど、過去の自分の経験を映像化して重ねて読むと面白いのではないかと思う。喪失感と格闘しているときの自分の精神構造を目の当たりにしているように思えた。そして「僕」が過去の象徴であるピンボール「スペースシップ」と対面するまでの過程で出てくる「配電盤」や「双子の姉妹」が何のことなのか分かるようでシンパシーを感じた。確かに頭も良く、いつも冷静でスカした「僕」だが、決して特別な人間ではなく、大きな喪失感に襲われれば大して自分たちと変わらず、精神や頭脳の働きはかなり近いのだという発見が嬉しかった。そういった意味では親しみやすく、全体的に重々しさもないが、短い小説のわりにはとても現実的で切実なことが表現されていて、たまに無性に再読したくなる小説である。
1973年のピンボール Amazon書評・レビュー: 1973年のピンボールより
4061168622
No.105
(4pt)

ピンボールの魔術師を彷彿

3フリッパーのスターシップでベストスコアを叩き出すシーンは、ザ・フーのロジャー・ダルトリー演じるトミー少年がピンボールの魔術師としてピンボールに打ち込むシーン(エルトンジョンカバー「ピンボールの魔術師」のMVの中)、目がイってしまっているシーンを彷彿とさせます。
スターシップとの邂逅シーンも圧巻です。
ただし、村上春樹初心者は別のモノから読み始めるべきですし、3部作の2作目に当たるので、まずは1作目の風の歌を読んだ方が良いでしょう。
1973年のピンボール (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 1973年のピンボール (講談社文庫)より
4062749114