風の歌を聴け

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風の歌を聴けの評価:

4.07/5点 レビュー 370件。 C ランク

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平均点4.07pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全131件 101〜120 6/7ページ
No.31
(3pt)

村上春樹さんを知るために読みました

1Q84, ノルウェイの森、海辺のカフカと読んできて、楽しかったので、読みました。すばらしい作品を書く村上春樹さんのデビュー作ってどんなの?という気持ちです。その後の作品につながる材料や雰囲気を感じました。その意味で興味深かったです。しかし、それだけでした。私には、この作品単独での楽しさや面白さは分かりませんでした。他の作品も読んでみます。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4061317776
No.30
(3pt)

村上春樹さんを知るために読みました

1Q84, ノルウェイの森、海辺のカフカと読んできて、楽しかったので、読みました。すばらしい作品を書く村上春樹さんのデビュー作ってどんなの?という気持ちです。その後の作品につながる材料や雰囲気を感じました。その意味で興味深かったです。しかし、それだけでした。私には、この作品単独での楽しさや面白さは分かりませんでした。他の作品も読んでみます。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.29
(3pt)

鬱になります

村上春樹の文の特徴である、「軽さの中の奥深さ」「読みやすいけど読みにくい」たくさんの解釈ができて一回読んでも彼の文章は理解できない。そんな謎を解きながら読んでいく。また、主人公「僕」の他人を気にせずに自由気ままな生活を送るところに憧れを感じてしまう。村上春樹氏の本は好きで何冊か持っています。しかし、最近、彼の本を何度も読み返せば読み返すほど鬱状態になります話の展開の暗さ、出会う人との不遇などこの本を読んでいるとどこか孤独感に苛まれます。
風の歌を聴け Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴けより
4061163671
No.28
(3pt)

鬱になります

村上春樹の文の特徴である、「軽さの中の奥深さ」「読みやすいけど読みにくい」たくさんの解釈ができて一回読んでも彼の文章は理解できない。そんな謎を解きながら読んでいく。また、主人公「僕」の他人を気にせずに自由気ままな生活を送るところに憧れを感じてしまう。村上春樹氏の本は好きで何冊か持っています。しかし、最近、彼の本を何度も読み返せば読み返すほど鬱状態になります話の展開の暗さ、出会う人との不遇などこの本を読んでいるとどこか孤独感に苛まれます。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4061317776
No.27
(3pt)

鬱になります

村上春樹の文の特徴である、「軽さの中の奥深さ」「読みやすいけど読みにくい」
たくさんの解釈ができて一回読んでも彼の文章は理解できない。そんな謎を解きながら読んでいく。
また、主人公「僕」の他人を気にせずに自由気ままな生活を送るところに憧れを感じてしまう。
村上春樹氏の本は好きで何冊か持っています。
しかし、最近、彼の本を何度も読み返せば読み返すほど鬱状態になります
話の展開の暗さ、出会う人との不遇などこの本を読んでいるとどこか孤独感に苛まれます。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.26
(3pt)

啓発的で軽快な青春小説

ある大学生のひと夏を、リリカルかつ感情超越的な筆致で描いた中編小説。
最初に読んだときはよく理解できなかったが、その後読み返してみると、なかなか興味深い内容だった。
登場人物がみな腹話術の人形のような感じで、根っこのところでは作者の人格を反映したり、哲学を代弁しているように思われる。
筋書き自体にそれほどのインパクトはないが、一般に否定的に捉えられがちな自己への愛情を、ある点で肯定的かつ美学的に表現しているところに新鮮味が感じられる。
根源的な自己愛を見極め、自己欺瞞を断ち切るということを一つのテーマとして受け取ることも可能と思う(それを単なる甘えでしかないと切り捨てることも可能だが)。
後年の作品と比較すると文体の客観性がいささか希薄と言えなくもないが(ワープロではなく手書きということもあろうか)、瑞々しい感性を言葉に繋ぎ止めるセンスには卓越したものがある。
万人に受け入れられる作品とは思わないが、作者が満を持してこの小説を書き上げ、発表したことは、世界の読書家にとってささやかな収穫であった。
風の歌を聴け Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴けより
4061163671
No.25
(3pt)

啓発的で軽快な青春小説

ある大学生のひと夏を、リリカルかつ感情超越的な筆致で描いた中編小説。
最初に読んだときはよく理解できなかったが、その後読み返してみると、なかなか興味深い内容だった。
登場人物がみな腹話術の人形のような感じで、根っこのところでは作者の人格を反映したり、哲学を代弁しているように思われる。
筋書き自体にそれほどのインパクトはないが、一般に否定的に捉えられがちな自己への愛情を、ある点で肯定的かつ美学的に表現しているところに新鮮味が感じられる。
根源的な自己愛を見極め、自己欺瞞を断ち切るということを一つのテーマとして受け取ることも可能と思う(それを単なる甘えでしかないと切り捨てることも可能だが)。
後年の作品と比較すると文体の客観性がいささか希薄と言えなくもないが(ワープロではなく手書きということもあろうか)、瑞々しい感性を言葉に繋ぎ止めるセンスには卓越したものがある。
万人に受け入れられる作品とは思わないが、作者が満を持してこの小説を書き上げ、発表したことは、世界の読書家にとってささやかな収穫であった。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4061317776
No.24
(3pt)

啓発的で軽快な青春小説

ある大学生のひと夏を、リリカルかつ感情超越的な筆致で描いた中編小説。
最初に読んだときはよく理解できなかったが、その後読み返してみると、なかなか興味深い内容だった。
登場人物がみな腹話術の人形のような感じで、根っこのところでは作者の人格を反映したり、哲学を代弁しているように思われる。
筋書き自体にそれほどのインパクトはないが、一般に否定的に捉えられがちな自己への愛情を、ある点で肯定的かつ美学的に表現しているところに新鮮味が感じられる。
根源的な自己愛を見極め、自己欺瞞を断ち切るということを一つのテーマとして受け取ることも可能と思う(それを単なる甘えでしかないと切り捨てることも可能だが)。
後年の作品と比較すると文体の客観性がいささか希薄と言えなくもないが(ワープロではなく手書きということもあろうか)、瑞々しい感性を言葉に繋ぎ止めるセンスには卓越したものがある。
万人に受け入れられる作品とは思わないが、作者が満を持してこの小説を書き上げ、発表したことは、世界の読書家にとってささやかな収穫であった。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.23
(3pt)

やっぱりビールだろ

この本を初めて読んだのは高校生だったと思う。
この本を読んで、ビールを飲みながらサンドウィッチを食べるのがとても格好いいことだと思ったのだった。
そして、そんなことはとっくに忘れていたけど、今でもビールを飲みながらサンドウィッチを食べることが格好良いことだと思っている私がいる。
25年前の刷り込み。
これといってドラマティックなストーリーが展開するわけでもなく、心震わせるエピソードが語られるわけではない。
それなのに、彼の癖のある独特な文体がひきつけて離さなかった。
それは今でも変わらない。
地元に帰った大学生のひと夏の思い出。
鼠とボクとジェイズバー。
夏にはやっぱりビールだろ。
そう思う。
風の歌を聴け Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴けより
4061163671
No.22
(3pt)

やっぱりビールだろ

この本を初めて読んだのは高校生だったと思う。
この本を読んで、ビールを飲みながらサンドウィッチを食べるのがとても格好いいことだと思ったのだった。
そして、そんなことはとっくに忘れていたけど、今でもビールを飲みながらサンドウィッチを食べることが格好良いことだと思っている私がいる。
25年前の刷り込み。
これといってドラマティックなストーリーが展開するわけでもなく、心震わせるエピソードが語られるわけではない。
それなのに、彼の癖のある独特な文体がひきつけて離さなかった。
それは今でも変わらない。
地元に帰った大学生のひと夏の思い出。
鼠とボクとジェイズバー。
夏にはやっぱりビールだろ。
そう思う。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4061317776
No.21
(3pt)

やっぱりビールだろ

この本を初めて読んだのは高校生だったと思う。
この本を読んで、ビールを飲みながらサンドウィッチを食べるのがとても格好いいことだと思ったのだった。
そして、そんなことはとっくに忘れていたけど、今でもビールを飲みながらサンドウィッチを食べることが格好良いことだと思っている私がいる。
25年前の刷り込み。
これといってドラマティックなストーリーが展開するわけでもなく、心震わせるエピソードが語られるわけではない。
それなのに、彼の癖のある独特な文体がひきつけて離さなかった。
それは今でも変わらない。
地元に帰った大学生のひと夏の思い出。
鼠とボクとジェイズバー。
夏にはやっぱりビールだろ。
そう思う。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.20
(3pt)

いいとは思う

 この作品は、文体がとても読みやすいです。
文学的な表現も、ありふれたものではなく、斬新さを感じます。
それに妙な物語のつながりがないことから、
これはノンフィクションか?とつい騙されそうになりました。
 しかし深いものを求めている方には、あまりお勧めできません。
物語として軽く、味わいが少なすぎます。
風の歌を聴け Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴けより
4061163671
No.19
(3pt)

いいとは思う

 この作品は、文体がとても読みやすいです。
文学的な表現も、ありふれたものではなく、斬新さを感じます。
それに妙な物語のつながりがないことから、
これはノンフィクションか?とつい騙されそうになりました。
 しかし深いものを求めている方には、あまりお勧めできません。
物語として軽く、味わいが少なすぎます。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4061317776
No.18
(3pt)

いいとは思う

 この作品は、文体がとても読みやすいです。
文学的な表現も、ありふれたものではなく、斬新さを感じます。
それに妙な物語のつながりがないことから、
これはノンフィクションか?とつい騙されそうになりました。
 しかし深いものを求めている方には、あまりお勧めできません。
物語として軽く、味わいが少なすぎます。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.17
(3pt)

空の宝石箱

キラキラと輝く宝石箱のような作品です。
こんなにも素敵な文章って読んだこと無いと思わせるような。
とにかくその眩しさに触れるだけでも読む価値はあると思います。
でも中には何も入っていない宝石箱だと思います。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.16
(3pt)

村上春樹の技術について

 デビュー作ということもあり、文章はまだまだ下手っぴな部分も多いが、この直後にやってくる80年代
的Coolness&Popnessの先駆的意匠というアプローチから読めば、実はかなり前衛的な純文学だったと言え
るかもしれない。内容自体はどうでも言いっちゃどうでも良く、読んでいて小っ恥かしくなる──二十歳そ
こらでそんなこと言う奴いるかよ的な──場面も多く、個人的には好きな作品とは言えないまでも、結局、
村上春樹の村上春樹たる最も偉大で稀有な資質とは、テキストを上滑りながら読んでも読者を作品の本質と
いうか内奥にまで接近させる技術にあるのだと思った。
 他の純文学作家の場合、大前提として読者は、そのテキストと極めて近い距離から半ば文学的格闘を通じ
てその作品を読む必然に駆られる。つまり、適当に上滑りつつ読みなぞっていても作品世界の内奥に没頭す
ることができないのが他の純文学ほとんど全てに通じる最低条件だったりするのだが、村上春樹には、特に
深い入りすることもなく表面を適当になぞっているだけでも作品の深い部分にまで読者を引きずり込む魔力
がある。その魔力自体は必ずしも芸術的価値のある構造的特質というわけではないものの、それでも、興味
のない読者までをも作品のボトムスに引きずり込む作力だけは評価していい。(アンチにまで何かを奮い立
たせる作家はそう多くないだろう。)
 とはいえ、作品の内容をあれこれ議論する程度の世界観でもないだろうというのが率直な感想。つうか、
ほとんど内容とか細部を、もうほとんど忘れてる。謎めいた女の登場人物がややショッキングな打ち明け話
をするという必殺技はカポーティーの『草の竪琴』からの飛び切りのインスパイアだったのか、その後の彼
の作品でも必ず登場するお決まりのプロット(筋運び)である。そう考えると、登場人物にほとんど真相を
語らせることなく作品に衝撃の結末を用意してしまうレイモンド・カーヴァーに、彼が自分とは正反対の
ハードボイルド観を見出して大きな衝撃を受けたであろうことも素直に納得できる。
 ちなみに、「完璧な文章」は必ず存在します。ただ、我々がそれを遂に見る事がないというだけのことで
す。完璧を目指して絶望するのと、完璧の不在を拠り所に最初からに絶望を回避するのとは、全く意味が違
うばかりでなく、いちいちそんな言葉を有り難がっていること自体が一つの大いなる絶望を招くということ
に早く気づいた方が、方向感覚を剥奪された真っ暗闇の海上から微かな岸辺の灯を見つける日もそう遠くは
ないってもんだろう。
風の歌を聴け Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴けより
4061163671
No.15
(3pt)

村上春樹の技術について

 デビュー作ということもあり、文章はまだまだ下手っぴな部分も多いが、この直後にやってくる80年代
的Coolness&Popnessの先駆的意匠というアプローチから読めば、実はかなり前衛的な純文学だったと言え
るかもしれない。内容自体はどうでも言いっちゃどうでも良く、読んでいて小っ恥かしくなる──二十歳そ
こらでそんなこと言う奴いるかよ的な──場面も多く、個人的には好きな作品とは言えないまでも、結局、
村上春樹の村上春樹たる最も偉大で稀有な資質とは、テキストを上滑りながら読んでも読者を作品の本質と
いうか内奥にまで接近させる技術にあるのだと思った。
 他の純文学作家の場合、大前提として読者は、そのテキストと極めて近い距離から半ば文学的格闘を通じ
てその作品を読む必然に駆られる。つまり、適当に上滑りつつ読みなぞっていても作品世界の内奥に没頭す
ることができないのが他の純文学ほとんど全てに通じる最低条件だったりするのだが、村上春樹には、特に
深い入りすることもなく表面を適当になぞっているだけでも作品の深い部分にまで読者を引きずり込む魔力
がある。その魔力自体は必ずしも芸術的価値のある構造的特質というわけではないものの、それでも、興味
のない読者までをも作品のボトムスに引きずり込む作力だけは評価していい。(アンチにまで何かを奮い立
たせる作家はそう多くないだろう。)
 とはいえ、作品の内容をあれこれ議論する程度の世界観でもないだろうというのが率直な感想。つうか、
ほとんど内容とか細部を、もうほとんど忘れてる。謎めいた女の登場人物がややショッキングな打ち明け話
をするという必殺技はカポーティーの『草の竪琴』からの飛び切りのインスパイアだったのか、その後の彼
の作品でも必ず登場するお決まりのプロット(筋運び)である。そう考えると、登場人物にほとんど真相を
語らせることなく作品に衝撃の結末を用意してしまうレイモンド・カーヴァーに、彼が自分とは正反対の
ハードボイルド観を見出して大きな衝撃を受けたであろうことも素直に納得できる。
 ちなみに、「完璧な文章」は必ず存在します。ただ、我々がそれを遂に見る事がないというだけのことで
す。完璧を目指して絶望するのと、完璧の不在を拠り所に最初からに絶望を回避するのとは、全く意味が違
うばかりでなく、いちいちそんな言葉を有り難がっていること自体が一つの大いなる絶望を招くということ
に早く気づいた方が、方向感覚を剥奪された真っ暗闇の海上から微かな岸辺の灯を見つける日もそう遠くは
ないってもんだろう。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4061317776
No.14
(3pt)

村上春樹の技術について

 デビュー作ということもあり、文章はまだまだ下手っぴな部分も多いが、この直後にやってくる80年代的
Coolness&Popnessの先駆的意匠というアプローチから読めば、実はかなり前衛的な純文学だったと言える
かもしれない。内容自体はどうでも言いっちゃどうでも良く、読んでいて小っ恥かしくなる──二十歳そこ
らでそんなこと言う奴いるかよ的な──場面も多く、個人的には好きな作品とは言えないまでも、結局、
村上春樹の村上春樹たる最も偉大で稀有な資質とは、テキストを上滑りながら読んでも読者を作品の本質
というか内奥にまで接近させる技術にあるのだと思った。
 他の純文学作家の場合、大前提として読者は、そのテキストと極めて近い距離から半ば文学的格闘を通じ
てその作品を読む必然に駆られる。つまり、適当に上滑りつつ読みなぞっていても作品世界の内奥に没頭す
ることができないのが他の純文学ほとんど全てに通じる最低条件だったりするのだが、村上春樹には、特に
深い入りすることもなく表面を適当になぞっているだけでも作品の深い部分にまで読者を引きずり込む魔力
がある。その魔力自体は必ずしも芸術的価値のある構造的特質というわけではないものの、それでも、興味
のない読者までをも作品のボトムスに引きずり込む作力だけは評価していい。(アンチにまで何かを奮い立
たせる作家はそう多くないだろう。)
 とはいえ、作品の内容をあれこれ議論する程度の世界観でもないだろうというのが率直な感想。つうか、
ほとんど内容とか細部を、もうほとんど忘れてる。謎めいた女の登場人物がややショッキングな打ち明け話
をするという必殺技はカポーティーの『草の竪琴』からの飛び切りのインスパイアだったのか、その後の彼
の作品でも必ず登場するお決まりのプロット(筋運び)である。そう考えると、登場人物にほとんど真相を
語らせることなく作品に衝撃の結末を用意してしまうレイモンド・カーヴァーに、彼が自分とは正反対の
ハードボイルド観を見出して大きな衝撃を受けたであろうことも素直に納得できる。
 ちなみに、「完璧な文章」は必ず存在します。ただ、我々がそれを遂に見る事がないというだけのことで
す。完璧を目指して絶望するのと、完璧の不在を拠り所に最初からに絶望を回避するのとは、全く意味が違
うばかりでなく、いちいちそんな言葉を有り難がっていること自体が一つの大いなる絶望を招くということ
に早く気づいた方が、方向感覚を剥奪された真っ暗闇の海上から微かな岸辺の灯を見つける日もそう遠くは
ないってもんだろう。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.13
(3pt)

巧みに作り込まれた作品

私は本を読む時、どうしても、はっとするような思想に出会いたい、
と思ってしまう。
そういうスタンスの読者にとっては、気分の良くない作品だ。
結局、主人公の僕、の物憂さの原因の一つは、きっと、
恋人が自殺したこととか、なのだろうとわかる。
その事を書く時、読者を引き込もうとする為に、ぽそっ、と書き、また、さっ、と
場面転換し、忘れた頃に、また、ぱっ、と出す。
自殺とか、そういう重い話を、そうやって、物語を引っ張るための、
小道具にしている感じがして、嫌なのだ。
ああ、そうか、「僕」はその事件がネックになっているのだな、
という共感は持てるかもしれない。
しかし、人間関係そのもの、とか、死、そのものについて、
何かを語っている小説を読みたい、と願うものにとっては、
本当に、空疎な作品に思えてしまう。
もっとも、作者は、青春期の、そういう死とか人生に対して、
受け身にならざるを得ない若者の姿を書きたかったのかもしれない。
そういう点が、若い読者をひきつけるだろう。
「嘘」ということも、この作品の重要なモチーフである。
何だか、この作品自体が、巧妙な嘘に満ちているような気もする。
ハートフィールドのこともそうだし、ラジオ投稿の難病少女の手紙も、
作者は、読者を騙して笑っていたりして・・・。
トリッキーな作品ではある。
風の歌を聴け Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴けより
4061163671
No.12
(3pt)

巧みに作り込まれた作品

私は本を読む時、どうしても、はっとするような思想に出会いたい、
と思ってしまう。
そういうスタンスの読者にとっては、気分の良くない作品だ。
結局、主人公の僕、の物憂さの原因の一つは、きっと、
恋人が自殺したこととか、なのだろうとわかる。
その事を書く時、読者を引き込もうとする為に、ぽそっ、と書き、また、さっ、と
場面転換し、忘れた頃に、また、ぱっ、と出す。
自殺とか、そういう重い話を、そうやって、物語を引っ張るための、
小道具にしている感じがして、嫌なのだ。
ああ、そうか、「僕」はその事件がネックになっているのだな、
という共感は持てるかもしれない。
しかし、人間関係そのもの、とか、死、そのものについて、
何かを語っている小説を読みたい、と願うものにとっては、
本当に、空疎な作品に思えてしまう。
もっとも、作者は、青春期の、そういう死とか人生に対して、
受け身にならざるを得ない若者の姿を書きたかったのかもしれない。
そういう点が、若い読者をひきつけるだろう。
「嘘」ということも、この作品の重要なモチーフである。
何だか、この作品自体が、巧妙な嘘に満ちているような気もする。
ハートフィールドのこともそうだし、ラジオ投稿の難病少女の手紙も、
作者は、読者を騙して笑っていたりして・・・。
トリッキーな作品ではある。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4061317776