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ブランク
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ブランクの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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変な作品です。 秋葉原で行われたミニコンサートの最中、一人の観客の体がいびつな姿勢で揺れだすと髪の毛が真っ白になり、最後に頭部が爆発して砕け散るという怪事件が発生します。 これを皮切りに、各地で同様の怪死事件が次々と起き、その謎に超能力探偵が挑む、というミステリ・タッチのホラー長篇なのですが…… 事件の内容は残酷かつ深刻なのに、それを軽い筆致で、ユーモラスに描いているため、まるで恐くありません。 登場人物も変です。火付盗賊改の子孫で予知と霊視の能力を持つ私立探偵、なぜか猫語を話す妹、天才将棋少年、人類滅亡を目論むマッド・サイエンティストなど、とにかく普通じゃありません。 黒猫モンドの描写や猫がらみの表現がやたらと多いのも、ここまで来ると病気です。「猫嫌いは読むな!」と言わんばかりに、あっちのページもこっちのページも、そこらじゅう猫だらけになっています。 そして最も変な点は、やはり、いわば何でもありの作品世界に唐突に「読者への挑戦状」が挿入されるところでしょう。ウイルス原因説を、そんな「ウイルスがこの地球上に存在するなんて、常識では考えられない」という理由で否定しておいて、これほど荒唐無稽な「犯人」を提示する無神経ぶりには感服しました。 とにかく、突っ込みどころの豊富な小説で、それを作品の魅力として楽しめる、そんな豊かな心を持った人にお薦めします。 | ||||
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