砦なき者

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砦なき者の評価:

3.91/5点 レビュー 23件。 B ランク

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平均点3.91pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全46件 21〜40 2/3ページ
No.26
(5pt)

「破線のマリス」を上回る

設定は「破線のマリス」を踏襲している。しかし、構成はひとひねりしてあってドラマチックさはそれを上回る。はじめの2章はそれぞれが単独の短編としても成り立つ出来で、それぞれの章の終わりに本題の伏線がはられていて、ただのサスペンスではないことを予感させる。テレビというメディアに潜む危険性が示されてている。フィクションとして片付けられないリアルさを感じるのは、筆者がテレビ界を知り尽くした者だからだろう。「破線のマリス」とともにメディアに携わる人には是非読んで欲しい。
砦なき者 Amazon書評・レビュー: 砦なき者より
4062111365
No.25
(5pt)

「破線のマリス」を上回る

設定は「破線のマリス」を踏襲している。しかし、構成はひとひねりしてあってドラマチックさはそれを上回る。はじめの2章はそれぞれが単独の短編としても成り立つ出来で、それぞれの章の終わりに本題の伏線がはられていて、ただのサスペンスではないことを予感させる。テレビというメディアに潜む危険性が示されてている。フィクションとして片付けられないリアルさを感じるのは、筆者がテレビ界を知り尽くした者だからだろう。「破線のマリス」とともにメディアに携わる人には是非読んで欲しい。
砦なき者 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 砦なき者 (講談社文庫)より
406273964X
No.24
(4pt)

報道局としての倫理や報道のあり方にリアリティがあった

マスコミを糾弾することによって成り上がった男と、マスコミとしての使命とプライドをもった男たちの戦いは読み応えがあった。また、報道局としての倫理や報道のあり方など、細かい部分も描かれていたためリアリティがあった。
砦なき者 Amazon書評・レビュー: 砦なき者より
4062111365
No.23
(4pt)

報道局としての倫理や報道のあり方にリアリティがあった

マスコミを糾弾することによって成り上がった男と、マスコミとしての使命とプライドをもった男たちの戦いは読み応えがあった。また、報道局としての倫理や報道のあり方など、細かい部分も描かれていたためリアリティがあった。
砦なき者 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 砦なき者 (講談社文庫)より
406273964X
No.22
(5pt)

主従関係がいつの間にか逆転している点がスリリングな傑作

 最初は連作短編に面白い間奏が入っているなと思っていたが、後半ではその間奏が逆転して主旋律になっていくという構成だ。それに気づいたときに、まず「やられたなぁ〜」と言う感じだった。
 ストーリーは「破線のマリス」と同じテレビ局で、登場人物たちはそれを過去の事実として受け止めている。しかし、独立して読んでも特に支障はない。前作ではテレビの番組作りのプロセスが中心となっていて、そこがもの珍しかった。前作のテーマがマスコミの内部での操作が及ぼす影響の怖さとすれば、本作品はマスコミを外部から攪乱、利用することの可能性という怖さがテーマと言えようか。取材する側がされる側に翻弄される様が面白い。
 取材するテレビ局側の人間が「砦に守られている」という表現が出てきてタイトルにつながるわけだが、企業の中にいると気づかないうちに企業の論理や制約の中で行動することで外部から見るとそれが「あたかも砦に守られているようだ」という意味だ。しかし戦いは企業や組織同士から、組織と個人の戦い方へと様相を変えていく。そんなとき個人が使えるのはゲリラ戦的な戦術だ。しかしいつの間にか砦から離れた組織の人間の方がゲリラ的に活動するようになるなど、ここでも主従の関係がいつの間にか逆転している。このような立場の入れ替えが本作をよりスリリングにしている。
 そして全体から感じるのは、マスコミの一員である著者の「マスコミの責任」に対する想いだ。これはこの作家の根幹にいつも感じられる。
砦なき者 Amazon書評・レビュー: 砦なき者より
4062111365
No.21
(5pt)

主従関係がいつの間にか逆転している点がスリリングな傑作

 最初は連作短編に面白い間奏が入っているなと思っていたが、後半ではその間奏が逆転して主旋律になっていくという構成だ。それに気づいたときに、まず「やられたなぁ〜」と言う感じだった。
 ストーリーは「破線のマリス」と同じテレビ局で、登場人物たちはそれを過去の事実として受け止めている。しかし、独立して読んでも特に支障はない。前作ではテレビの番組作りのプロセスが中心となっていて、そこがもの珍しかった。前作のテーマがマスコミの内部での操作が及ぼす影響の怖さとすれば、本作品はマスコミを外部から攪乱、利用することの可能性という怖さがテーマと言えようか。取材する側がされる側に翻弄される様が面白い。
 取材するテレビ局側の人間が「砦に守られている」という表現が出てきてタイトルにつながるわけだが、企業の中にいると気づかないうちに企業の論理や制約の中で行動することで外部から見るとそれが「あたかも砦に守られているようだ」という意味だ。しかし戦いは企業や組織同士から、組織と個人の戦い方へと様相を変えていく。そんなとき個人が使えるのはゲリラ戦的な戦術だ。しかしいつの間にか砦から離れた組織の人間の方がゲリラ的に活動するようになるなど、ここでも主従の関係がいつの間にか逆転している。このような立場の入れ替えが本作をよりスリリングにしている。
 そして全体から感じるのは、マスコミの一員である著者の「マスコミの責任」に対する想いだ。これはこの作家の根幹にいつも感じられる。
砦なき者 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 砦なき者 (講談社文庫)より
406273964X
No.20
(4pt)

マスメディアに関わる人に是非読んで欲しい

以前のTVドラマが深く印象に残ったので、改めて読み
直しました。
八尋がカリスマ化していく過程には多少無理がある面も
否めませんが、それを補って余りある迫力が感じられる
作品だと思います。
また、主人公やその部下達の報道にかける意気込みやプ
ライドは、低俗なバラエティばかりの今の日本のマスコ
ミ(特にテレビ)関係者には是非見習ってもらいたいと
感じさせるものでした。
砦なき者 Amazon書評・レビュー: 砦なき者より
4062111365
No.19
(4pt)

マスメディアに関わる人に是非読んで欲しい

以前のTVドラマが深く印象に残ったので、改めて読み
直しました。
八尋がカリスマ化していく過程には多少無理がある面も
否めませんが、それを補って余りある迫力が感じられる
作品だと思います。
また、主人公やその部下達の報道にかける意気込みやプ
ライドは、低俗なバラエティばかりの今の日本のマスコ
ミ(特にテレビ)関係者には是非見習ってもらいたいと
感じさせるものでした。
砦なき者 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 砦なき者 (講談社文庫)より
406273964X
No.18
(5pt)

テレビ界の人間だからこそ

テレビドラマの脚本家、野沢尚ならではの作品。

報道や取材に関する描写が丁寧で細かい。

そしてそこで起こる人間関係の力学に始まり、

報道被害、そしてテレビが作り出す「カリスマ」の姿が、

克明に描き出される。

「破線のマリス」の延長線上にあるこの作品は、

テレビを含むメディアの恐ろしさを自覚した

一人のテレビマンからの警鐘と言えるだろう。

つくづく、惜しい作家を亡くしたものである。
砦なき者 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 砦なき者 (講談社文庫)より
406273964X
No.17
(5pt)

テレビ界の人間だからこそ

テレビドラマの脚本家、野沢尚ならではの作品。

報道や取材に関する描写が丁寧で細かい。

そしてそこで起こる人間関係の力学に始まり、

報道被害、そしてテレビが作り出す「カリスマ」の姿が、

克明に描き出される。

「破線のマリス」の延長線上にあるこの作品は、

テレビを含むメディアの恐ろしさを自覚した

一人のテレビマンからの警鐘と言えるだろう。

つくづく、惜しい作家を亡くしたものである。
砦なき者 Amazon書評・レビュー: 砦なき者より
4062111365
No.16
(4pt)

報道のありかたを追求する意欲作

■砦なき者 野沢尚 講談社文庫この作品は、4つの短編で構成されている。しかし、それぞれが互いに関連性を持つため、連作と言っていいだろう。舞台は、これより先に発表された「破線のマリス」と同じテレビ局で、報道の有用性と放送被害とのあいだのジレンマを取り上げるモチーフも一緒だ。著者も脚本家というテレビ側にいる人間のひとりとして、またひとりの小説家として、連綿とつづくであろうこのテーマをより深く掘り下げてみたかったのだろう。最終的に、サスペンス色を濃くしたため、物語が過大になってしまった感があるが、報道に携わる者の気概を示すところへは到達している。前述したが、この作品は「破線のマリス」の延長上にある。この作品をより愉しむためにも、そちらを先に読むことをおすすめする。また、この作品は、2004年に映像化された。
砦なき者 Amazon書評・レビュー: 砦なき者より
4062111365
No.15
(4pt)

報道のありかたを追求する意欲作

■砦なき者 野沢尚 講談社文庫この作品は、4つの短編で構成されている。しかし、それぞれが互いに関連性を持つため、連作と言っていいだろう。舞台は、これより先に発表された「破線のマリス」と同じテレビ局で、報道の有用性と放送被害とのあいだのジレンマを取り上げるモチーフも一緒だ。著者も脚本家というテレビ側にいる人間のひとりとして、またひとりの小説家として、連綿とつづくであろうこのテーマをより深く掘り下げてみたかったのだろう。最終的に、サスペンス色を濃くしたため、物語が過大になってしまった感があるが、報道に携わる者の気概を示すところへは到達している。前述したが、この作品は「破線のマリス」の延長上にある。この作品をより愉しむためにも、そちらを先に読むことをおすすめする。また、この作品は、2004年に映像化された。
砦なき者 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 砦なき者 (講談社文庫)より
406273964X
No.14
(4pt)

メディアの持つ危険性

テレビというメディアが、八尋のような邪悪な怪物を作り出し育ててしまった。彼はメディアを利用し、自分自身をカリスマ的存在にしてしまう。彼を敬い慕う若者たち。それは一種の洗脳のようで、読み手をぞっとさせる。テレビが映し出すのはあくまでも表面的なものだ。内部にどんなものを抱えていようとも決してさらすことは出来ない。視聴者はある一面だけを見て、それがすべてと思い込んでしまう。悪意があれば、テレビを通して視聴者をだますことさえ出来る。架空の話だと思いながらも、読んでいて恐怖を感じる。こういうことが現実に起こりうる可能性があると、心のどこかで思っているからに違いない。メディアの持つ危険性を見事に描ききった作品だと思う。
砦なき者 Amazon書評・レビュー: 砦なき者より
4062111365
No.13
(4pt)

メディアの持つ危険性

テレビというメディアが、八尋のような邪悪な怪物を作り出し育ててしまった。彼はメディアを利用し、自分自身をカリスマ的存在にしてしまう。彼を敬い慕う若者たち。それは一種の洗脳のようで、読み手をぞっとさせる。テレビが映し出すのはあくまでも表面的なものだ。内部にどんなものを抱えていようとも決してさらすことは出来ない。視聴者はある一面だけを見て、それがすべてと思い込んでしまう。悪意があれば、テレビを通して視聴者をだますことさえ出来る。架空の話だと思いながらも、読んでいて恐怖を感じる。こういうことが現実に起こりうる可能性があると、心のどこかで思っているからに違いない。メディアの持つ危険性を見事に描ききった作品だと思う。
砦なき者 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 砦なき者 (講談社文庫)より
406273964X
No.12
(3pt)

マスコミを知った著者の視点

私が、著者の作品を読むのは『深紅』に続いて2作目なのだが、共通するのは心理描写の巧さだ。マスコミが人間、事件などを「祭り」に仕立てあげて行く様子。それを逆手にとってのし上がって行く八尋樹一郎。その悪意に気づいて行動をする長坂と赤松。マスコミ業界に携わって、よくその体質を知っている著者が、その巧みな心理描写を生かしきったからこその作品だと思う。終盤の心理戦には、鬼気迫るものがあった。が、一方で、その重要人物である八尋がカリスマとなっていく過程がどうしても説明不足な印象が残った。カリスマにのし上がる過程が説明不足なだけに、それを信奉する若者達の行動・心理も理解が難しく、リアリティに欠けてしまっている感がある。その辺りがもう一歩。
砦なき者 Amazon書評・レビュー: 砦なき者より
4062111365
No.11
(3pt)

マスコミを知った著者の視点

私が、著者の作品を読むのは『深紅』に続いて2作目なのだが、共通するのは心理描写の巧さだ。マスコミが人間、事件などを「祭り」に仕立てあげて行く様子。それを逆手にとってのし上がって行く八尋樹一郎。その悪意に気づいて行動をする長坂と赤松。マスコミ業界に携わって、よくその体質を知っている著者が、その巧みな心理描写を生かしきったからこその作品だと思う。終盤の心理戦には、鬼気迫るものがあった。が、一方で、その重要人物である八尋がカリスマとなっていく過程がどうしても説明不足な印象が残った。カリスマにのし上がる過程が説明不足なだけに、それを信奉する若者達の行動・心理も理解が難しく、リアリティに欠けてしまっている感がある。その辺りがもう一歩。
砦なき者 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 砦なき者 (講談社文庫)より
406273964X
No.10
(4pt)

眼に見えないものは恐ろしい。

ドラマ化をきっかけに手に取りました。
スリリングな内容、展開に一気に読み進みました。
パソコン、携帯メールなど若者の間で必需品のツールを巧みに使う手腕には、さすがという感じです。
が、そのツールが、ここまで若者を先導するものだろうかと疑問も持ちました。マスコミ、特にテレビから伝わるものには、すぐに頷く傾向は確かにあります。鵜呑みにしてはいけないということを伝えたかったと思うのですが、一方で、メールという目に見えない手段で繋がることの恐ろしさも感じました。
砦なき者 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 砦なき者 (講談社文庫)より
406273964X
No.9
(4pt)

眼に見えないものは恐ろしい。

ドラマ化をきっかけに手に取りました。
スリリングな内容、展開に一気に読み進みました。
パソコン、携帯メールなど若者の間で必需品のツールを巧みに使う手腕には、さすがという感じです。
が、そのツールが、ここまで若者を先導するものだろうかと疑問も持ちました。マスコミ、特にテレビから伝わるものには、すぐに頷く傾向は確かにあります。鵜呑みにしてはいけないということを伝えたかったと思うのですが、一方で、メールという目に見えない手段で繋がることの恐ろしさも感じました。
砦なき者 Amazon書評・レビュー: 砦なき者より
4062111365
No.8
(3pt)

テレビマンならではの視点で…。

~脚本家、野沢尚の話題作です。今春ドラマ化されました。テレビマンとして、業界の内側を見てきた野沢氏の鋭い視点にはドキリとさせられます。ストーリーは、報道に携わるテレビマンと一視聴者の女性の電話ではじまります。報道という大義に振り回され、なんでもカメラにおさめ片っ端から情報として垂れ流す。そんな報道のありかたに鋭い切り口で~~挑んだ作品に仕上がっています。そして一人の少女の自殺。メディアの体質を利用しようとする陰謀。その存在に気付いたときから戦いが始まります。エンディングにむけて衝撃的な展開になっていきます。そして予期せぬ結末にびっくりです。~
砦なき者 Amazon書評・レビュー: 砦なき者より
4062111365
No.7
(3pt)

テレビマンならではの視点で…。

~脚本家、野沢尚の話題作です。今春ドラマ化されました。テレビマンとして、業界の内側を見てきた野沢氏の鋭い視点にはドキリとさせられます。ストーリーは、報道に携わるテレビマンと一視聴者の女性の電話ではじまります。報道という大義に振り回され、なんでもカメラにおさめ片っ端から情報として垂れ流す。そんな報道のありかたに鋭い切り口で~~挑んだ作品に仕上がっています。そして一人の少女の自殺。メディアの体質を利用しようとする陰謀。その存在に気付いたときから戦いが始まります。エンディングにむけて衝撃的な展開になっていきます。そして予期せぬ結末にびっくりです。~
砦なき者 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 砦なき者 (講談社文庫)より
406273964X