殺人鬼

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評判

殺人鬼の評価:

4.31/5点 レビュー 16件。 C ランク

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平均点4.31pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全32件 21〜32 2/2ページ
No.12
(3pt)

ネタバラシの横行する悲しさ

もはや古典の域に達する横溝正史とはいえ、心無いレビューが多いです。
ミステリーなのですから、ネタバラシはいけないと思います。
私が予備知識無きに「百日紅の下にて」を読んだ時の感動はかなり心地よいものでした。
「源氏物語」的な構想も旧横溝ワールドの耽美さを感じさせ、それと戦後の焼け跡の描写が重なって見事な一品です。
氏の短編中では一番の傑作なのではありますまいか。

表題作の「殺人鬼」は横溝正史が戦後本格推理小説を立て続けに発表していた時期の作品です。
とはいえトリック小説というよりも、氏の語り口のうまさで見せてしまった作品です。
この小説の中に描かれている題材の一つ一つが後にさまざまの作品に生かされていますので、苗床みたいな作品だったと言えるかもしれません。
殺人鬼 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 殺人鬼 (角川文庫)より
4043555040
No.11
(5pt)

本のタイトルは「百日紅の下にて」の方がよい

横溝正史の作品の有名作をほとんど読み終わった後、行き着いた。

傑作といわれる作品から読んでいくわけだから、どうしても読み進めるにしたがって質が低下してくる。そして長編で読む作品がなくなった時、短編に入って行った。

できの悪い長編よりも、短編の方がおもしろい。特に「百日紅の下にて」は傑作。何年かに一度読み直すんだけど、ストーリーを忘れていて、その都度、「やられた~」。

長編って一度読んでしまうと忘れるのって不可能だけど、短編って、けっこうストーリーを忘れちゃう。犯人すら忘れてしまうことが多くて、何年に一回か読み直すたびに楽しめる。

「百日紅の下にて」はラスト数行の余韻もいい。「悪魔の手毬唄」の余韻と双璧。
殺人鬼 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 殺人鬼 (角川文庫)より
4043555040
No.10
(5pt)

本のタイトルは「百日紅の下にて」の方がよい

横溝正史の作品の有名作をほとんど読み終わった後、行き着いた。

傑作といわれる作品から読んでいくわけだから、どうしても読み進めるにしたがって質が低下してくる。そして長編で読む作品がなくなった時、短編に入って行った。

できの悪い長編よりも、短編の方がおもしろい。特に「百日紅の下にて」は傑作。何年かに一度読み直すんだけど、ストーリーを忘れていて、その都度、「やられた~」。

長編って一度読んでしまうと忘れるのって不可能だけど、短編って、けっこうストーリーを忘れちゃう。犯人すら忘れてしまうことが多くて、何年に一回か読み直すたびに楽しめる。

「百日紅の下にて」はラスト数行の余韻もいい。「悪魔の手毬唄」の余韻と双璧。
殺人鬼 (角川文庫 緑 304-42) Amazon書評・レビュー: 殺人鬼 (角川文庫 緑 304-42)より
4041304423
No.9
(5pt)

本のタイトルは「百日紅の下にて」の方がよい

横溝正史の作品の有名作をほとんど読み終わった後、行き着いた。

傑作といわれる作品から読んでいくわけだから、どうしても読み進めるにしたがって質が低下してくる。そして長編で読む作品がなくなった時、短編に入って行った。

できの悪い長編よりも、短編の方がおもしろい。特に「百日紅の下にて」は傑作。何年かに一度読み直すんだけど、ストーリーを忘れていて、その都度、「やられた~」。

長編って一度読んでしまうと忘れるのって不可能だけど、短編って、けっこうストーリーを忘れちゃう。犯人すら忘れてしまうことが多くて、何年に一回か読み直すたびに楽しめる。

「百日紅の下にて」はラスト数行の余韻もいい。「悪魔の手毬唄」の余韻と双璧。
殺人鬼 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 殺人鬼 (角川文庫)より
4043555040
No.8
(5pt)

本のタイトルは「百日紅の下にて」の方がよい

横溝正史の作品の有名作をほとんど読み終わった後、行き着いた。

傑作といわれる作品から読んでいくわけだから、どうしても読み進めるにしたがって質が低下してくる。そして長編で読む作品がなくなった時、短編に入って行った。

できの悪い長編よりも、短編の方がおもしろい。特に「百日紅の下にて」は傑作。何年かに一度読み直すんだけど、ストーリーを忘れていて、その都度、「やられた~」。

長編って一度読んでしまうと忘れるのって不可能だけど、短編って、けっこうストーリーを忘れちゃう。犯人すら忘れてしまうことが多くて、何年に一回か読み直すたびに楽しめる。

「百日紅の下にて」はラスト数行の余韻もいい。「悪魔の手毬唄」の余韻と双璧。
殺人鬼 (角川文庫 緑 304-42) Amazon書評・レビュー: 殺人鬼 (角川文庫 緑 304-42)より
4041304423
No.7
(5pt)

『獄門島』前夜

◆「百日紅の下にて」

  義足の佐伯一郎のもとに、彼の友人で、すでに死亡した
  川地謙三の戦友と名乗る、復員者ふうの男が訪れる。

  その男は川地から、ある事件の謎を解くよう頼まれていたという。

  その事件とは、佐伯が自分の妻にするため、少女の頃から育てた
  由美が動機不明な自殺を遂げた後、その一周忌の夜に起きた、
  彼女の讃美者の一人だった五味謹之助の服毒死のことである。

  その場には、五人の人間がいたのだが、佐伯が用意した
  グラスのうち、毒が検出されたのは五味のグラスだけだった。

  最後にグラスを取ったのは、佐伯だったため、彼には、
  特定の相手に毒を盛ることは、不可能だったはずだ。

  のちに、川地が青酸カリを所持し、自分のグラスと五味のグラスを
  すり替えていたことが明らかになるのだが、川地にアリバイがある
  事件前の時間帯に五味が犬を毒殺していたことが判明したため、
  警察は五味が服毒自殺を図ったと結論づける。

  しかし……。

  基本的に、二人の人物の会話だけで進行する本作は、とりわけ、
  〈復員者ふうの男)の机上推理の鮮やかさが際立っています。

  また、忌まわしい妄執によって引き起こされた事件ではありますが、
  犯人が持つ、そんな負の感情と表裏一体な深い情愛は報われるという、
  運命の皮肉が描かれており、味わい深い人間ドラマにもなっています。
殺人鬼 (角川文庫 緑 304-42) Amazon書評・レビュー: 殺人鬼 (角川文庫 緑 304-42)より
4041304423
No.6
(5pt)

『獄門島』前夜

◆「百日紅の下にて」

  義足の佐伯一郎のもとに、彼の友人で、すでに死亡した
  川地謙三の戦友と名乗る、復員者ふうの男が訪れる。

  その男は川地から、ある事件の謎を解くよう頼まれていたという。

  その事件とは、佐伯が自分の妻にするため、少女の頃から育てた
  由美が動機不明な自殺を遂げた後、その一周忌の夜に起きた、
  彼女の讃美者の一人だった五味謹之助の服毒死のことである。

  その場には、五人の人間がいたのだが、佐伯が用意した
  グラスのうち、毒が検出されたのは五味のグラスだけだった。

  最後にグラスを取ったのは、佐伯だったため、彼には、
  特定の相手に毒を盛ることは、不可能だったはずだ。

  のちに、川地が青酸カリを所持し、自分のグラスと五味のグラスを
  すり替えていたことが明らかになるのだが、川地にアリバイがある
  事件前の時間帯に五味が犬を毒殺していたことが判明したため、
  警察は五味が服毒自殺を図ったと結論づける。

  しかし……。

  基本的に、二人の人物の会話だけで進行する本作は、とりわけ、
  〈復員者ふうの男)の机上推理の鮮やかさが際立っています。

  また、忌まわしい妄執によって引き起こされた事件ではありますが、
  犯人が持つ、そんな負の感情と表裏一体な深い情愛は報われるという、
  運命の皮肉が描かれており、味わい深い人間ドラマにもなっています。
殺人鬼 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 殺人鬼 (角川文庫)より
4043555040
No.5
(5pt)

鮮やかな机上推理が導き出す、運命の皮肉

◆「百日紅の下にて」
  義足の佐伯一郎のもとに、彼の友人で、すでに死亡した
  川地謙三の戦友と名乗る、復員者ふうの男が訪れる。
  その男は川地から、ある事件の謎を解くよう頼まれていたという。
  その事件とは、佐伯が自分の妻にするため、少女の頃から育てた
  由美が動機不明な自殺を遂げた後、その一周忌の夜に起きた、
  彼女の讃美者の一人だった五味謹之助の服毒死のことである。
  その場には、五人の人間がいたのだが、佐伯が用意した
  グラスのうち、毒が検出されたのは五味のグラスだけだった。
  最後にグラスを取ったのは、佐伯だったため、彼には、
  特定の相手に毒を盛ることは、不可能だったはずだ。
  のちに、川地が青酸カリを所持し、自分のグラスと五味のグラスを
  すり替えていたことが明らかになるのだが、川地にアリバイがある
  事件前の時間帯に五味が犬を毒殺していたことが判明したため、
  警察は五味が服毒自殺を図ったと結論づける。
  しかし……。
  基本的に、二人の人物の会話だけで進行する本作は、とりわけ、
  〈復員者ふうの男)の机上推理の鮮やかさが際立っています。
  また、忌まわしい妄執によって引き起こされた事件ではありますが、
  犯人が持つ、そんな負の感情と表裏一体な深い情愛は報われるという、
  運命の皮肉が描かれており、味わい深い人間ドラマにもなっています。
  
殺人鬼 (角川文庫 緑 304-42) Amazon書評・レビュー: 殺人鬼 (角川文庫 緑 304-42)より
4041304423
No.4
(5pt)

鮮やかな机上推理が導き出す、運命の皮肉

◆「百日紅の下にて」
  義足の佐伯一郎のもとに、彼の友人で、すでに死亡した
  川地謙三の戦友と名乗る、復員者ふうの男が訪れる。
  その男は川地から、ある事件の謎を解くよう頼まれていたという。
  その事件とは、佐伯が自分の妻にするため、少女の頃から育てた
  由美が動機不明な自殺を遂げた後、その一周忌の夜に起きた、
  彼女の讃美者の一人だった五味謹之助の服毒死のことである。
  その場には、五人の人間がいたのだが、佐伯が用意した
  グラスのうち、毒が検出されたのは五味のグラスだけだった。
  最後にグラスを取ったのは、佐伯だったため、彼には、
  特定の相手に毒を盛ることは、不可能だったはずだ。
  のちに、川地が青酸カリを所持し、自分のグラスと五味のグラスを
  すり替えていたことが明らかになるのだが、川地にアリバイがある
  事件前の時間帯に五味が犬を毒殺していたことが判明したため、
  警察は五味が服毒自殺を図ったと結論づける。
  しかし……。
  基本的に、二人の人物の会話だけで進行する本作は、とりわけ、
  〈復員者ふうの男)の机上推理の鮮やかさが際立っています。
  また、忌まわしい妄執によって引き起こされた事件ではありますが、
  犯人が持つ、そんな負の感情と表裏一体な深い情愛は報われるという、
  運命の皮肉が描かれており、味わい深い人間ドラマにもなっています。
  
殺人鬼 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 殺人鬼 (角川文庫)より
4043555040
No.3
(4pt)

あなたの隣りに

 「殺人鬼」「黒蘭姫」「香水心中」「百日紅の下にて」の4つの短編が収められている。
 初期の作品ばかりで、金田一の姿が一定していない。
 「殺人鬼」は、ひねりがある。結末の意外な展開も面白い。なかなか手の込んだ良作であろう。
 「黒蘭姫」は、話の作り方が上手い。
 「百日紅の下にて」は復員してきた金田一の姿が描かれている。戦地で、話を聞いただけで事件を解決してしまうという名探偵ぶり。
 水準作の揃った一冊と思う。
殺人鬼 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 殺人鬼 (角川文庫)より
4043555040
No.2
(5pt)

「百日紅の下にて」を読むためだけに購入する価値あり。

昭和20年代に発表された、初期の金田一耕助の探偵譚が収められた短編集。収録作は「殺人鬼(S22)」「黒蘭姫(S23)」「香水心中(S33)」「百日紅の下にて(S26)」の4編だが「百日紅の下にて」が素晴らしい。著者自選のベストテンにこの作品が挙げられていたのを何かで読んだことがある。
この「百日紅の下にて」は、執筆されたのは後だが「獄門島」のプロローグ的な作品であり、金田一耕助が終戦後ニューギニアから復員して最初に解決した事件にあたる。事件簿でいえば「本陣殺人事件」の次である。
“復員服姿”の耕助は、亡き戦友から託された使命を果たすため、東京の焦土を見下ろす坂の上に位置する百日紅の咲く廃墟へ、ある男に会いに行く。登場人物はこの二人だけであり、殆ど二人の淡々とした会話だけで物語が進んでいく非常に地味な作品である。男は耕助が最後まで耕助がどんな人物か知らないままである。耕助も尋ねられるまで名を名乗らない。使命を果たした耕助が夕暮れの中、もう一人の親友鬼頭千万太との約束のため獄門島を目指し坂を下っていく場面で物語は終わる。
磯川警部も等々力警部も登場しない。終戦直後のある日の昼下がりから夕方迄の短い時間の事件を巡るやり取りを描いたに過ぎない地味な作品である。
しかし、人懐っこいが孤独な影のある金田一耕助の魅力が凝縮されている作品である。
この一作だけでこの短編集の評価は★5つ!
殺人鬼 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 殺人鬼 (角川文庫)より
4043555040
No.1
(5pt)

「百日紅の下にて」だけのために購入する価値あり

昭和20年代に発表された、初期の金田一耕助の探偵譚が収められた短編集。収録作は「殺人鬼(S22)」「黒蘭姫(S23)」「香水心中(S33)」「百日紅の下にて(S26)」の4編だが「百日紅の下にて」が素晴らしい。著者自選のベストテンにこの作品が挙げられていたのを何かで読んだことがある。
この「百日紅の下にて」は、執筆されたのは後だが「獄門島」のプロローグ的な作品であり、金田一耕助が終戦後ニューギニアから復員して最初に解決した事件にあたる。事件簿でいえば「本陣殺人事件」の次である。
“復員福姿”の耕助は、亡き戦友から託された使命を果たすため、東京の焦土を見下ろす坂の上に位置する百日紅の咲く廃墟へ、ある男に会いに行く。登場人物はこの二人だけであり、殆ど二人の淡々とした会話だけで物語が進んでいく非常に地味な作品である。男は耕助が最後まで耕助がどんな人物か知らないままである。耕助も尋ねられるまで名を名乗らない。使命を果たした耕助が夕暮れの中、もう一人の親友鬼頭千万太との約束のため獄門島を目指し坂を下っていく場面で物語は終わる。
磯川警部も等々力警部も登場しない。終戦直後のある日の昼下がりから夕方迄の短い時間の事件を巡るやり取りを描いたに過ぎない地味な作品である。
しかし、人懐っこいが孤独な影のある金田一耕助の魅力が凝縮されている作品だ。この一作だけでこの短編集の評価は★5つ!
殺人鬼 (角川文庫 緑 304-42) Amazon書評・レビュー: 殺人鬼 (角川文庫 緑 304-42)より
4041304423