半落ち

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評判

半落ちの評価:

3.74/5点 レビュー 344件。 A ランク

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平均点3.74pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全285件 161〜180 9/15ページ
No.125
(5pt)

警察小説+ミステリ+感動。三拍子揃った名作。

 著者は地方県警を舞台とした警察小説を得意としており、捜査に関する記述は具体的でリアルです。
現職警察官が妻を殺して自首、取調べでは動機も犯行手法もすべて語りつくし「完落ち」状態と思われたのに、
犯行後自首するまでの空白2日間については頑として語ろうとしない「半落ち」状態。
この事件にそれぞれの思いと立場で関わる同僚刑事、検察官、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務官の視点で、
捜査の経過は語られていきます。
 県警と地検の対立と裏取引、事件記者たちの特ダネを目指す熾烈な争い、アルツハイマー患者介護の壮絶な現実。
作者はこれら重いテーマを随所に織り込みつつ、妻を殺してからの空白の2日間に何をしていたのか?
人生50年と書いたのは50歳での自殺を意図してなのか?というメインの謎に読者を引き込んでいきます。
 最後に謎解きの答えが提示される場面は感動を誘います。仕掛けられた数々の謎がひとつの線でつながり、
登場人物たちの事件と犯人に対する温かくしかし複雑な思いについての描写が、アルツハイマー患者である
妻の殺人という一見救われない題材を扱いながらも、この小説を読後感すがすがしい作品にしています。
 警察捜査に関する描写は興味深く、ミステリとしても秀逸、感動も約束されている。三拍子揃った名作です。
半落ち (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 半落ち (講談社文庫)より
4062751941
No.124
(4pt)

映画を見てから、読みました。

この作品は、学校の課題のための本を探していたときに、手に取ったものです。その為、各章ごとに読みました。しかし一気に読みたい!!と思うものでした。映画よりもよかったと私は思います。
半落ち (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 半落ち (講談社文庫)より
4062751941
No.123
(4pt)

生き恥を晒してまで守ろうとしたものは?

「半落ち」とは一部自供したと言う意味です。
現職の警部「梶」がアルツハイマーの妻を殺し自首してきました。
殺してから自首するまでの「空白の二日間」、その真相を探ろうとする6人が、それぞれの章の主人公として1章を構成し物語が進行していきます。
自殺しようとしたが、思い留まり生きていこうとしたのか何故か?
「梶」が自首前にしたためた書「人間50年」は何を意味するのか?
一体、何を守ろうとしているのか?
結局、私は最後まで謎解き出来ませんでした。
一気に読み終えてしまえる程、面白い作品ですが、残念ながら「梶」が、生き恥を晒してまで守ろうとした秘密の必然性が、私には理解出来ませんでした。
「梶」の優しさは痛いほど理解できるのですが...。
「あなたは誰のために生きているのですか?」
考えさせられてしまう言葉ですが、これに惑わされ謎解きが出来なくなるのは私だけではないと思います。
半落ち (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 半落ち (講談社文庫)より
4062751941
No.122
(4pt)

面白いですねぇ。

映画化されているのも、筋も知らずに、読み始めました。
いやぁ、面白い小説ですねぇ。
他のレビュアーの皆さんの評を読んでみると、
私のような状況で読み始められたのは、
幸せな事の様だったようですね。
ただ、弁護士さんの部分は、ちょっと中途半端な気がしました。
半落ち (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 半落ち (講談社文庫)より
4062751941
No.121
(4pt)

構成力にやられた

直木賞の受賞は逃したが、ノミネートされた際かなり世間を騒がせ、映画化もされた作品
今となっては皆さん先入観だらけかもしれません
私は運良く初版本発売してすぐに店頭で何の気なしに手にとる幸運に恵まれましたので
まったく先入観なし。それどころか特別な期待もなし。
そんな状態で読み始めると驚嘆!
妻の自殺を幇助した元警察官の取調べから裁判までを、残りの半落ちを追いながら
ストーリーは展開していきますが、最初は取調べにあたった刑事に始まり、新聞記者や
検事、裁判官などなど時系列に沿って彼と対峙するキャラが変遷していきます
この構成が最大の魅力に感じました
構成力を楽しみたい方にぜひぜひお勧めです
半落ち (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 半落ち (講談社文庫)より
4062751941
No.120
(4pt)

期待が膨らみ…

「犯行後二日間の空白については口を割らない」これは読みはじめからずっと気になるものですよね。
私は途中でわかるようになっていくと思いきや最後の最後まで引っ張りました。
私的に期待して損をしなかったのでなかなかいいと思いました。
うるっとくるところもありよかったです!!
ただ、もっと人生経験があるともっと違う楽しみ方もできたかなと思いました。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.119
(5pt)

重い力を持ったミステリー

視点がいくつも変わりながら展開していく構成がよく効いていました。梶の妻への愛・亡くなった息子への愛など、沈黙の中に滲み出て心を打たれました。読了後、「もう少し、別の生き方はなかったものか……」そんな思いにもかられました。しかし、どうにもならなかったのですよね。どうにもならない中で、だからこそ、どうしても行いたかった二日間の行動。切なく重い力を持ったミステリーだと思います。
半落ち (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 半落ち (講談社文庫)より
4062751941
No.118
(4pt)

意外な展開でした

この作品は映画化されたのだけれど、映画も見損ねていた私は今になってやっと読むことができました。
私は妻を殺した梶聡一郎の心情を語った小説かと思い込んでいたので、正直、意外な展開でした。梶を取り調べた警察官や検察、スクープを狙う記者、弁護士や裁判官、看守の立場から語られるなんて、想像もできませんでしたから・・・。
ただ、最後はちょっとあっさりしすぎてたかな?なんて思ってしまうのは贅沢なのでしょうか?「空白の2日間」を黙秘したまますべてを受け入れるには充分な理由だったとは思いますが・・・。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.117
(4pt)

絶望だけで終わりたくはないもの

プロットといい、人物描写といい、なかなか面白い話でした。
映画の方は見ていませんが、小説がかなりドラマチック。
人の絶望を扱ったものとして、僕は、キングのグリーンマイルが最高傑作と思う(これは映画もね)。この本でも、その人の絶望を扱っているんだけど、「すくい」があるところが、グリーンマイルと違うかな。そこが、ちょっと、甘さを感じる。でも、多分、その甘さがいい、とも思える。
いま僕は、絶望のただ中にいるから、甘さやすくいを求めるのかな。
半落ち (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 半落ち (講談社文庫)より
4062751941
No.116
(4pt)

よくできたいい話。でも落としどころを意識しすぎ!

アルツハイマーに苦しむ妻。殺してほしいと懇願する彼女を扼殺後、自首までに二日間。どこで何をしていたのか、彼はどうしても話そうとしない・・・。
よくできたいい話。でも「いい話」に持って行こうとする作者の意図が、全編すけて見える気がする。主人公・梶の善人さを、うっとうしいくらい前面に押し出して。
話の核となる謎もすぐ判ってしまう。(正確に、ではなかったけど。)だから「なぜ喋らない」と、右往左往する狂言回しの六人が、作者に動かされてるだけ、に思える。また、ラストに驚きもないので感動も減ずる。引っぱるネタじゃないと思うので短編の方がよかったのでは?
一人、梶の妻殺しを理解しない立場の人間を出しているのはいい。彼がいないと、独りよがりな話にまで落ちたと思う。
無駄に描きこまず、演出しすぎず、「作品から何を感じるか」をもっと読者に委任してほしいと思った。
半落ち (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 半落ち (講談社文庫)より
4062751941
No.115
(4pt)

白黒つかない面白さ。

よく売れて、映画にもなった本です。
ちょっと前は、よく平積みにされていました。
非常に読みやすい。
この作家は、人物を描写する力があると思いました。
物語の内容はともあれ、読んでよかったと思える作品です。
構成、展開、プロットなどなかなかよかった。
最後の急展開は、賛否が分かれるようですが、私は善しとしたいです。
また、厳密なリアリティーには欠けるようですが、
読者が入り込んでゆける程度のリアリティーはあります。
半落ち (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 半落ち (講談社文庫)より
4062751941
No.114
(4pt)

一気に読んだ

梶という一人の殺人者と、彼が犯した事件を廻る6人との人間ドラマ。
6人それぞれが様々な人生を背負い、信念と葛藤を持って梶と向き合う。
しかし、一貫して信念を持ち続け善人であったのは他ならぬ殺人者梶であった・・・
最後の結はやや駆け足気味で想像の範囲内ではあったが、純粋に面白い作品であった。
半落ち (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 半落ち (講談社文庫)より
4062751941
No.113
(4pt)

生きるということ。

 アルツハイマー病を患った妻を扼殺した元警官の物語。なぜ自首したのか?その謎が最後まで続く。人は誰のために何のために生きていくのかを考えさせる秀作です。とても読みやすいので秋の夜長におすすめです。
半落ち (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 半落ち (講談社文庫)より
4062751941
No.112
(5pt)

突っ込みどころはありますが

刑事畑一直線の警官が警視だったり(ありえない)、キャリアでもないボンクラの警部が出てきたり(あれで昇進試験は通ったのか?)、司法試験合格組でロクに現場を知らない検事が妙に勘が冴えていたり(検事が捜査することは殆どない。言葉使いも威圧的で眼光鋭い検事など実際にはマズ居ないタイプ)だが・・・それらを度外視しても感情移入できるだけの文章力は流石だ。やはりプロだ!話自体は意外と言うほどのことはないが、小説は「結末よりも、その進行過程が大事」という見本のような作品だ。値段以上の価値を認める。
半落ち (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 半落ち (講談社文庫)より
4062751941
No.111
(5pt)

何故か泣けてしまう。

横山秀夫のミステリーは緻密に計算された話という印象が強かった。
だけど、この本はスローテンポだけど、飽きが来ない、新しい雰囲気の作品だと感じた。
読んだ後は何故か泣けてしまう、心温まる話。
現代の「痴呆症」の問題も踏まえて読むと、更に染みるかもしれない。
素晴らしい本です。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.110
(4pt)

6人の主人公の信念と保身との葛藤

警察官である梶が自分の妻を殺した事件について関わる
警察官、検察官、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務官の
6人の視点から展開されていきます。
6人それぞれスッタモンダありながらも梶の処遇について
話は進みます。肝心の部分は最後まで引っ張られてます。
様々な事情に振り回される6人の複雑な心境がリアルに描写されていて
引き込まれます。読んでよかったです。
半落ち (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 半落ち (講談社文庫)より
4062751941
No.109
(4pt)

考えていた展開とまったく違った。

絶対面白いと思い、あらすじや解説は一切読まず本編から読んでみた。
結果としてはいい意味で裏切られた感じだ。当初は主人公・梶が妻殺しにいたる数々の苦悩が綴られているのだろうと思っていた。ところが本作は梶に関わる数人の男たちのプライドをかけた静かな戦いが繰り広げられてゆく。読み応えのある内容だ。最後の2日間の種明かしもわかってみればなんてことないと言う人も多いだろうが、作者・横山秀夫はあえてそういう種明かしにしたのだと思う。奇想天外な結末は横山秀夫くらいのレベルになればいくらでも考えられるはず。そこを主人公の人柄まで考察してどんな結末が最も梶が梶らしさを出せるか。ある意味、この結末には非常に苦労したのではないだろうか。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.108
(4pt)

 この作品については賛否両論様々なようですね。私は、297
ページある中の最後の4ページで泣かされました。オチとして衝
撃の大きなものではありませんでしたが、私としては予想の範囲
外だったので「今ひとつ」という印象はありません。「空白の二
日間」についても、小さな、他人にとってはどうでもいい秘密だ
っとからこそ、梶の真の優しさを表現できているのではないでしょ
うか。
 ミステリーや謎解きを求めている方にはお勧めできませんね。
何かを求めてではなく、もっと純粋にただ本を読み進めていけば
感動できる物語だと思います。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.107
(4pt)

ミステリーと言うより、秀逸な人間ドラマです

妻を殺した現職警察官・梶聡一郎、その語られない空白の二日間の謎とは?
刑事、検事、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務官、梶聡一郎に関わる6人
の男達の目を通し、物語りは進む。
それぞれが一遍の短編小説のような章立てとなっている。
面白い章立てだが、肝心の主役「梶聡一郎」の気持ちが伝わって来ない。
妙に達観してるような印象で、周りの人だけが一生懸命になってるような感じがする。
ラストの「落ち」は、内容はほぼ想像がついていても、やはり感動してしまった。
作者は人間の心を震わせるツボを心得ているようだ。
ボクシングで言えば、アッパーカットが来ると判っているのに、食らってしまうような感じ。
出て来るのはオッサンばっかりで、色気もない無骨な作品だが、秀逸な人間ドラマである。
半落ち (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 半落ち (講談社文庫)より
4062751941
No.106
(4pt)

どんでん返しは期待しないほうが

犯人である謎の主人公=梶をめぐって、警察官・検事・記者などそれぞれの立場の別の主人公たちの視点から章仕立てで一歩ずつ真実に迫っていくその構成力は素晴らしいと思う。、そして章ごとの主人公たちがそれぞれに持っている人生の陰の部分と照らし合わせながら、梶を理解しようとする姿は美しく、感動的ですらあり、その姿が一気に読ませてくれる。映画化もされているが、個人的には我慢して映画を見に行かずに先に原作を読んで正解だったと思っている。
少し残念だったのは、章ごとの主人公たちの努力が一歩ずつ実を結んだ副作用(?)として、オチの半分は予測できてしまうこと。モラルに貫かれた非常に良い小説だとは思うが、ミステリーにどんでん返しを期待する方には強くはお薦めできない。
半落ち (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 半落ち (講談社文庫)より
4062751941