半落ち

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評判

半落ちの評価:

3.74/5点 レビュー 344件。 A ランク

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平均点3.74pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全285件 221〜240 12/15ページ
No.65
(4pt)

素直に

この作品は、直木賞のある選考委員から設定にミスがあると指摘された。この設定のミスに関しては、法務省も見解を変え、柔軟に対応する姿勢を見せた。つまり事実が小説に近づいてきたといえる。これは「半落ち」の予想外の効果であろう。小説の中には、明らかに起こりえない設定の話もあるし、法医学的におかしい話もある。またミステリであれば、現実には実行不可能なトリックを使った話もある。だがそれでいて、読み告がれている小説、面白い小説は沢山ある。自分は小説は楽しめれば良いというスタンスなので、この「半落ち」の設定は全く気にはならない(というより、読んでいて何も違和感は感じなかった)。また、選考委員が設定のミスを指摘した辺りから、設定ミスよりも更に細かい部分をも気にする人が出てきた。でもそういった些細な違和感はどんな分野にも存在するもの。作家は自分の知らない分野の作品を書く場合、文献を読んだり取材に行ったりと下調べをすると思うが、十分に下調べをして作品を書いたとしても、その分野を職業にしているような人間から見れば「これはちょっと違うな」という部分も出てくる。でも作家は全ての職業を実体験しているわけではないのでそれは仕方ないし、そういう点をいちいち気にしていたら小説など楽しめない。いろんな意味で話題を振り撒いた作品なので、事前情報を持たずに読む人は少ないかもしれないが、重箱の隅をつついたり些末な事にとらわれたりせず、素直に読めば普通に楽しめる作品。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.64
(5pt)

十分★5つです

やっと読了しました。アルツハイマー病の妻を殺した元警部の秘密。。。これだけだとどこにでも存在するエンターテイメントのひとつと感じてしまうところですが、その元警部に仕事上関わる人々のそれぞれの人生、職場での立場、色々な感情が入り込み、更に「ベルトコンベア」「人生50年」といったキーワードと絡んで組織社会に生きる人間の生き方についてが伝わってきました。自分は、それぞれ立たされた立場で何を考え、選択し、行動し、感じているのだろうか、自分を取り巻く人たちは、同じように何を考え、選択し、行動し、感じているのだろうか。少なくとも自分の信念、守るべき人、そういった存在がそれぞれ自身を強くもし、弱くもしているのだなぁと感じました。ずっと「いつか読んでやる!」と思っていた一冊だけに思い入れの強い一冊になりました。人間一人では生きていけない事も教えられている気もしました。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.63
(5pt)

全落ちしました!

タイトルからしてそそられるものがありましたが、中身はもっとすごいです。見えそうで見えない事件の真相。次から次へと章ごとに引き継がれるさまざまな立場の主人公とその共通した想い。組織の「論理」と個人の「想い」が絶妙なコントラストで描かれる中、最後の最後で明かされる真実。見事に張られた伏線のおかげで、素直に胸に染み込んでくるラストシーン。どれを取っても「秀逸」のひとことです。もう、降参。間違いなく本作を読めば「全落ち」間違いなしです。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.62
(4pt)

「空白の二日間」の謎は、クライマックスにて・・・

この本のキーワードの一つに「空白の二日間」というのがある。この「空白の二日間」に何が起こったのかは、考えれば考えるほど分からなくなるという、読者がのめりこみやすいパターンのストーリーであるが、中盤からあまり物語が進展せず、多少引っ張りすぎな部分は否定できない。しかし、「空白の二日間」の真実が明かされるクライマックスは、素晴らしいできに仕上がっているため、中盤の引っ張り具合を差し引いても、作品をトータルで見るとかなり完成度の高い作品であると思われる。「生きる」ということを考えさせられる感動のミステリー。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.61
(4pt)

不完全燃焼

読み始めた前半は、内容にグイグイ引きこまれていって、すっかりはまってしまいました。でも、どこまで読んでも半落ちのままで、はまっていたことが薄れるくらい引っ張られてしまったような感じで、結末は「あれ?これで終わり???」っていう不完全燃焼で終わってしまいました。前半から中盤は確かに面白かったと思います。その面白さを持続させながら一気読みすれば、感動できるのでしょうかね?
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.60
(4pt)

まさに、半落ち。

私はこの作品が好きです。でも、半落ちは、読み終わっても、半落ちだった。「空白の2日間」をここまで引っ張る必要があるのだろうか・・・。最初は、何?梶警部は一体この2日間どこに行き、何をしてたの?って知りたくて、知りたくて、読み続けたけど。いくら読んでも、答えは出てこず、あげくの果てには、もしかして、こうなんじゃないの?って思ってた通りの結末に、半ば、感動しつつ、がっかりしつつ。梶さん以外のキャラを必要以上に固めすぎなのでは?って思いました。結局は、梶さんは「いいひと」のままだった。結構、梶さんに大胆に裏切って欲しかったという気もします。でも、私はこの作品好きですよ。 映画までは、見ないけど・・。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.59
(5pt)

寺尾聰、柴田恭兵、伊原剛志などの顔を思い浮かべながら、違和感なく読みました。

 主人公は、梶聡一郎かな、と思うのですが、6章構成になっていて、各章にはそれぞれ、刑事、検事、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務官の名前が付けられていて、それぞれが主人公となり、それぞれから見た、梶聡一郎が、それぞれが背負っている人生に絡ませながら、語られていきます。 現職の警部である梶が、妻を殺したと、自首してきた。が、殺害してから自首するまで、2日間という時間があった。この空白の2日間について、梶は何も語ろうとしない。いわゆる、『半落ち』だ。 各章で、それぞれの章の主人公たちが、この空白の2日間の謎を、解こうとするのですが、梶は口を開かないし、いろんな邪魔が入って、うまくいかない。真実がわからないまま、梶は流されて行く。 そして、最後の最後に、2日間の謎が明かされる訳だが、1つの事件に対して、警察の取り調べから、検察の取り調べ、新聞記者の取材、弁護士の調査、法廷での審議と、次次に視点を変えて、真実を追究していく過程のあることが、とても面白く感じた。 私は先に、映画を観て、この原作を読んだのだが、映画では語り尽くせなかったディテールが、物語を深くし、また、映画で演じてた俳優を思い浮かべながら読み、楽しめた。 謎解きは、映画の方が、『日記』という小道具を登場させた所為で、劇的なものになっているが、傑作であることに、違いはないと思う。立場を越えて、『命』を守ろうとしたのは、命を助け、命を繋げ、命を守ろうとする命だったからなのか……。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.58
(5pt)

”どうしたらこんなに優しい顔になれるだろう”

03年度”このミステリーがすごい”第1位受賞作品。ちょっと時代遅れですが もし まだ読んで居られないなら やはりお勧めです。元警察学校教官、教養課次席、書道家、温厚篤実な県警幹部がアルツハイマーの妻を殺したと自首します。梶警部49才。 7年前急性骨髄性白血病で失った一人息子の命日、共に墓参りをした妻はその夜狂乱します。“墓参りに行っていない、息子の命日を忘れた、親じゃない、人間じゃない。” 泣き叫び、のたうち回り、自らを傷つけ、部屋中の物を投げ、殺してくれと哀願する妻。梶警部はついに妻の首を絞めてしまいます。刑事部強行犯指導官、”落としの”志木警部の前で淡々と犯行を自供します。 しかし 自首したのは犯行後2日経っての事、2日間の空白について 梶警部は堅く口を閉ざします。”半落ち” 全ての家族を失った絶望、慟哭、死の決意。しかし警部は自殺を思い止まり あと1年生き恥をさらそうとした。空白の2日間に何があったのか、あと1年 警部の50才に何があるというのか。そして警部の澄み切った瞳の謎。真実を求め、組織の面子と戦う志木警部の焦り。 志木警部を始め 検察官、新聞記者、弁護士、裁判官、看守 梶警部の断罪に関与した全ての人たちが謎に挑み、プライドを賭け、戦い、挫折します。少しだけネタを明かします。 最後のキーパーソンはラーメン店で働く明るく優しい19才の青年です。 ”どうしたらこんなに優しい顔になれるだろう。辛い治療に耐えてきたからか、死線を潜ってきたからか、人は一人では生きられない事をしっているからか” 不覚、思わず涙が出ました。 青年は絶望の梶警部に命を吹き込む事が出来るのか?志木警部が誓います”この男を死なせない”
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.57
(5pt)

これはミステリーではない

 梶という警部が、妻を絞殺し自首する。本人の自供から、殺人の動機、事実関係はすぐに明らかになるが、犯行から自首までの2日間の空白は謎のまま、有罪が確定し服役する。(「半落ち」というタイトルの所以である。)そして梶は、どうやら、51歳になったら自裁するとの決意を抱いているようである。 6つの章には、6人の関係者(刑事、検察官、新聞記者、弁護士、裁判官、看守)の名前が付けられており、自首から取り調べ、裁判、収監、そして空白の2日間の謎が解明されるまでの過程が描かれる。 6人は、各々の職場で、自らの良心、矜持、理想に従い、あるいは梶を救おう、あるいは真相を解明しようと努めるのだが、いずれも力およばず、権力的な圧力、自己保身、薄汚い取引の誘惑に屈服する。 そして、最終章では、梶を死なせたくない一心で裁判確定後も刑事が継続していた真相解明の努力が実を結び、梶の空白の2日間の行動と、51歳で自裁するという決意の秘密が明かされる。 この作品をミステリー、推理小説として読んできた読者は、「さんざん気を持たされた挙句に、ふっと肩透かしを食った」と感じるかもしれない。 しかし、梶と6人の人生を、自分の人生に照らしながら、ある時は共感を持って、ある時は嫌悪感を持って、虚心に丹念に読み進めてきた読者は、一見ささやかなその秘密の純粋さ、重さに深い感動を覚え、涙を禁じえないはずだ。 これは、ミステリーではなく、巧緻に組み立てられた、リアリティーに富む、極めて上質の社会派人情噺なのである。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.56
(4pt)

半落ち

 「読んでから観るか、それとも観てから読むか」(40代以上の方にしかわからないでしょうか?)というコピーではありませんが、私は「(原作を)読んでから(映画を)観る」時が多いです。 自分の職業に関係しているからなのですが、最初は、アルツハイマーになった妻が警部である夫に「自分を死なせてほしい。」と懇願したことを発端としている所に興味を持ちました。 主人公梶が妻に懇願されて起こした殺人事件、そして事件後2日間の梶の空白の時間をめぐる6人の関係者の描写がとても良く描けていたと思います。実は、まだ映画の方は観そこなっているので、このミステリー小説が映画では、どの様に展開されているかとても楽しみです。 ここでは詳しく述べることはできませんが、結末は…というと私には少し期待はずれの部分がありました。 どうしてそう私が思ったかは、皆さんが読んで考えて下さいね。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.55
(5pt)

一気読み

とにかく一気に読みました。読めました。それぞれの章ごとに、事件に関わるそれぞれの人物の意志や葛藤が、握り拳つくっちゃう程、わかり過ぎて、もどかしいぐらい。立場や社会との関わりの中で、当たり前の正義を、正義だぞと叫ぶことが、こんなにも難しいなんて・・・。「あなたは誰のために生きていますか?」誰かのために生きれることは、自分が生きるパワーになる。誰かのために生きることは、その誰かが幸せになるのと同様に、自分も幸せであることなのかもしれない。と思いました。そんな誰かに沢山出会えるといいな♪読み終えて、心が温かくなりました。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.54
(4pt)

小説と映画

小説を読んで映画を観ました。やっぱり小説の方が重みがあってよかったと思います。映画界を支えているすごい役者さんたちがつくり上げているとは感じましたが、最後が弱かった・・・私は、小説の最後があってこそ一人一人の男達が梶に心動かされたのだと思います。活字中毒が復活した作品になりました。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.53
(5pt)

半落ち

最後の最後まで、空白の二日間の真相がわかりませんでした。読み終えてみると、そう言う訳だったのか・・・と、ストーリーを思い起こしました。奥の深い6章ですね。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.52
(4pt)

完落ちでした

この手のハードボイルド(?)系小説には共通して、結末の落とし方が、陳腐で不自然なものが多かった。中身の重厚さに反比例するかのように、大失速した挙句、「最後は、ただの男のロマンスで終わっちまった・・・・・・」と。これでは、せっかくの大作も台無しである。はっきり言って、横山さんにも、同じ傾向があった。だが!!『半落ち』だけは「オチ」てます!この本を読んで、オッサン見る目が変わった。あー、みんな若かりし頃、躓いてるんだー。スラッとしてるようで、結構、内面にストーリーを抱えてるものなんだと、思えるようになった。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.51
(5pt)

それでも、泣けます。。。

前評判の良い本程、期待が大き過ぎて感動出来なかったり、がっかりしたりする事が多いので、読むのを躊躇していましたが、大体のストーリーが読めていたにも関わらず、しっかり?泣けました。これは、すごい事だと思います。この著者の本は、宮部みゆき氏と同じく、単純に物語を楽しむべきだと思いました。これを、推理小説とみるか、否かなどのジャンル分けは、全く不要な気がしました。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.50
(5pt)

誰のために生きているのか

~嘱託殺人事件をきっかけにはしていますが、殺人自体に猟奇性やトリックもないという点からいうと、この話の本質は犯罪ミステリーではない。登場人物達が何度となく行き当たる「自分は誰のために生きているのか」という問いは、否応なく読者自身にも突きつけられることになる。~~物語の最後、半落ちの元警察官の「生きる理由」を知るとき、その切なさに泣いた。でも冷静になって考えると「一杯のかけそば」ではないかという気もした。~
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.49
(5pt)

おもしろかった!

人間の情緒がみごとに描かれたすばらしい作品だと思います。映画も見ましたが、感動で涙がとまりませんでした。横山さんのほかの本もぜひ読んでみたいと思います。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.48
(5pt)

心からの感動

横山さんの小説は今作が4冊目。今回も心が揺さぶられました。横山さんの小説の良さは、登場人物の心の葛藤、そして躍動がありのままに伝わってくること。梶元刑事よりも私個人的には中尾記者と藤林さんの章が感動しました。誰もが心に一つや二つ弱い部分をもっているもの。その中で悩み迷う心の動揺が私の心を響かせているのかもしれません。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.47
(5pt)

感動しました

ここ何年か読んだ作品の中で、この作品は読後の後味の良さが素晴らしかったです。ミステリーとしては性犯罪、金銭問題、異常人格が動機の作品が多い昨今、最後に梶の動機が分かった時の感動は大きかったです。彼を生かそうとした、5人の主役の、厳しい仕事をしながらも、人の心に敏感で、思いやりを持つ、その姿勢にも深く感動しました。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.46
(5pt)

オススメです。

アルツハイマーの妻を扼殺した警官…私にはこの題材が心に重く押し寄せました。壊れていく自分に対する恐怖を感じ、殺してくれと懇願されたとき、人間は、いや、自分はどう対処するのだろうか。また、妻を愛するが故に扼殺という重い罪を犯してしまったこの警官に対して、真実の裏にある真実はどう明かされていくのか。そんなことを考えながら一気に読み終えてしまいました。電車の中で読むのはオススメしません。不意に涙がこぼれるので。人間の奥底にあるピンッと張り詰めている小さな"何か"を最後の最後まで考えさせられる、オススメの1冊です。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399