半落ち

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評判

半落ちの評価:

3.74/5点 レビュー 344件。 A ランク

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平均点3.74pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全285件 201〜220 11/15ページ
No.85
(4pt)

組織の人間である以上…

来年から地元の地方銀行に就職する自分にとって、ぐさりぐさりとくる箇所が多かった。正しいことができない。こんな現状にまだ出くわしたことがない自分はまだ半信半疑で、社会を知らないあまちゃんなのかもしれない。ストーリーは社会的な問題を多く含んでいたように思う。最後もそうだ。感動というよりは、物語をとおして現実社会を考えさせられる作品だった。 
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.84
(4pt)

命と絆について考えさせられました

映画化もされたので多くの人がストーリーの概要をご存知と思いますが、警官がアルツハイマーの妻を殺害して自首して来て、犯行の様子は素直に話すものの、殺害日から自首してくるまで何をしていたのかについてはかたくなに口をつぐんでいるという物語です。犯人を直接的に主人公に据えるのではなく、1章ずつ彼の事件にかかわる周囲の人(刑事、検事、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務所職員)の視点で物語が進行します。各章とも、それぞれの人物がそれぞれの苦悩を抱えており、その犯人との触れ合いの中でそのことを思い知らされるというような構成になっています。最後の章で犯人が抱えていた秘密が明らかにされるのですが、それが明かされた瞬間はさほど衝撃的な秘密ではなかったので、正直「な~んだ」と思ってしまいました。秘密が明かされるまでが長いので、期待が高まり過ぎてしまったのだと思います。ただ、すべての謎が解けた後の数ページを読んでいるうちに、じわじわと感動が高まってきました。犯人の秘められた行動以上に、最後の最後に登場する“命の尊さを知っている人物”が魅力的でした。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.83
(5pt)

強く生きてほしい

死んだ息子のことさえ忘れてしまいそうになる妻。せめて息子を覚えているうちに母として死にたいの言葉に、梶総一郎は、妻の首に手をかけます。壊れていく妻の最後の願いを、彼は断ることができませんでした。生きる希望を失い自殺しようとした彼に、もう少しだけ生きていこうと思わせた「空白の2日間」。この謎が、梶と関わる人間に重くのしかかります。警察官、検事、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務官、それぞれの視点から多角的に描かれたこの作品は、内容に幅と深みを感じさせ、読む者をさらに惹きつけます。彼らのそれぞれの立場、それぞれの思惑や利害関係が交錯する中、梶はただ黙秘を続けます。その姿は一つの信念に貫かれ、凛としたものさえ感じます。やがて、全てが明らかになったとき、言いようのない悲しさが込み上げてきました。梶が守ろうとしたもの、もう少し生きてみようと思わせたもの、そして息子への思い・・・。「もう自殺など考えずにこれからは強く生きてほしい。」そう願わずにはいられませんでした。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.82
(5pt)

最後は愛

ともすると愛情や感情等が入り込む余地のない警察,検察を舞台にした縦割り社会の中のドラスティックな話しかと思って読んだが,組織の中で描かれているのは一人の人間の心の中に秘められた愛だとわかった。刑事や検察,刑務官などそれぞれの立場で懸命に生きている人間の視点から事件を捉えている構成は読み手を飽きさせない。映画だと配役のイメージで決定させられてしまうけど,原作を読むと個性ある登場人物が生き生きとしてイメージできる。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.81
(4pt)

文豪はつらいよ

全く読み詰まることなく頭に流れ込んでくる文章、どこを読んでも引き込まれるストーリー。これでオチさえ決まればパーフェクトだったのですが、若干期待し過ぎてしまいました。決して悪くはないのですが、前半が巧すぎて、動機の弱さが引き立ってしまうという皮肉。普通の作品であればこれで十分ですが、あの横山秀夫の代表作ですからねえ。生半可なものでは満足できません。途中までは星5つじゃ足りないかもと、久しぶりにワクワクする作品でした。もし他の作家であれば星5つだったかも。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.80
(4pt)

生きるということ

孤独に苦しんでいる人に読んでほしいです。人が生きる理由は、与えられるものではなくて、自分で作るものなのではないか、と考えさせられました。死ぬときに、「悪くない人生だった」と思えるような生き方のための参考になるかもしれません。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.79
(5pt)

映画も本書もまたよい

映画も試写会から観ましたが、「これはいける!」と思った一作。横山氏は流石に警察関係の記者をやっていたというだけあって、関わってくる人間模様の描写がものすごくリアルですね。実際もこうなんだろうな~と思ったりしました。偶然にも「痴呆」という深刻な課題が関係する本人、裁判官など皆に共通したテーマであったことがまたその後の判断・考えかたの違いがこんなにもあるのかと改めて悩む次第。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.78
(4pt)

きれいにまとめている

他人ばかりを描写して主人公の人物像を浮かび上がらせるレトリックはそれなりに楽しめる。全体にいい人が目立つのは主人公の人徳かもしれない。この作者は他作品にも共通しているが、現実的な泥臭い世界よりも綺麗事で終わることを好むようである。それはそれで満足できるものである。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.77
(4pt)

完落ち

村上龍さんの「愛と幻想のファシズム」を読んだときに圧倒的な知識と経験に裏づけされた文章に驚かされたものです。横山さんの描写する警察の構造は、まさにそのような文章です。それもそのはず、編集のお仕事をされていたのですね。組織内でもめる警察達の、やけに人間臭い物語から話は展開されます。敏腕警視→敏腕検事→新聞記者→弁護士→裁判補佐官→刑務官と、物語はそれぞれの人間にたすきを渡されつつ、謎が深まってゆきます。犯人は空白の二日間に一体何をしていたのか・・・今までの作品に比べればどんでん返しはなく、ちょっと拍子抜けしましたが、組織や環境にもがく人間がよく描かれていて面白く読めました。映画にがっかりされた方もぜひ読んで損はないと思います。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.76
(5pt)

得した気分?

各章が、それだけでも十分に完成された短編小説。それらが絡み合って、結果的に、最終章で読者が“完落ち”させられる。一気に読まされてしまいました。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.75
(5pt)

映画より断然いい!

評判を聞き、映画を先に見ようか原作を読もうか迷った挙句、原作→映画を見たのですが、映画にはガッカリ。原作のミステリーとしての良さが全然反映されず、何故かヒューマンストーリーになってます。小説だけ読んで欲しいです。作者がもと編集者というだけあって、マスコミや警察の舞台裏のディティールがすごい。警察官がアルツハイマーの妻を殺した。しかし、自首してきたのは二日後。その空白の二日間に何をしていたのか。この小説の魅力は、一つの謎をめぐって、取調官、検察官、弁護士などなど、それぞれの視点の賞で構成されていること。それぞれの職業の正義をかかげつつ、組織の一員としてしばられ、不本意に臭い物に蓋をしなければならなくなる過程が見事に描かれています。とてもリアルで、サラリーマンっぽい。そして謎が余計に深まり、次の章に繋がっていく。結末で分かる二日間の謎は、大したことはないですが、そこまでの期待感が素晴らしい一冊。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.74
(5pt)

純粋にミステリーとして良かった。

命とか感動とか考えず、ミステリーらしく半落ちの理由、2日間の空白を考えるのがいいです。考えつきそうな女性関係とか、死に場所を探してとかじゃなく、少なくとも私には思いつきもしない理由だった。裁判に至までの人々の描写も良かった。人間、立場や感じ方で十人十色である。と言う事を再認識した。映画は感動ものとして作ってあるので、いわゆるオチを前に出しすぎてミステリーの原作台無しかも。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.73
(5pt)

個人の立場

犯罪を犯した後の2日間を語らず半落ちを守り通す主人公。そしてそれを取り巻く、それぞれの立場の者。取調官、検察官、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務官と職も立場も違う。しかしそれぞれが自分の正義を通したいが、組織の壁に立ちふさがれる。久しぶりに奥の深い物語にめぐり逢えた気がします。そして最後に語ろうとしなかった2日間の謎を知った時にきっと納得するでしょう。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.72
(5pt)

暖かなクリスマスプレゼント!

ケーキもキャンドルもなかった今年のクリスマスに,この本と出会いました。「本のページを捲っているときだけ,孤独から解放された」(43頁)エッ?それぞれの立場からなる各章の至るところにキーワードは顔出しているのに,ページを捲るものには「空白の2日間」に対する煮え切らない思いばかりが繰り返される。この先どうなっていくのだろう?思えば当たり前のようでもある最終章とはいえ,久しぶりに暖かな涙がとまりませんでした。「あなたは誰のために生きているのか」そう,共に暮らしてはいなくとも,生きていくための支え(理由?)は要るのです。作者が同世代であることに,最後に気づきました。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.71
(4pt)

六人の視点

警察官の「梶」という男が、妻を殺したと自首してきた。警察は揺れる。なぜなら、警察官が罪、まして殺人を犯したからだ。警察は「梶」の取調べを始める。そこである問題が生じる。それは、「梶」が妻を殺した後、二日間もの間、どこかに行っていたという事実だった。そこで何をやっていたのかという「真実」を語らない「梶」に、生まれたのは「空白の二日間」であった・・・・・・「空白の二日間」を主軸に置き、六人の人物の視点によって物語は構成されています。それぞれの人物で生じる組織と個人との摩擦、「梶」の目に湛えられた「真実」、それに惹かれ、巻き込まれていく六人の男の行動は、上手く描かれているなあと思います。しかし、一つ難点を付けたい。本書を「ミステリー」として形容していくのであれば、少しインパクトに欠ける。「空白の二日間」の切り口は面白かったが、そのやり方を取った分だけ、急転直下の結末には、少し物足りなさが残った。ということで、星4つという評価をしました。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.70
(4pt)

贅沢を言いますと・・・

組織の中の個人。小さな個に対してそれよりも大きなものとの間に起きる矛盾や視点の相違といった描き方は、刑事、検察官、新聞記者、裁判官の別々の視点から語られることで、読者を力強く引っ張っていく展開ではあったけれど、結末がそうした「摩擦」や「矛盾」が生む苛立ちを削り落としてしまう結果になったのでは?と思いました。読者を引っ張るものが、そうした矛盾から生まれてくる様々な感情であったので、そのまま、「矛盾」の渦に放り込まれたかった気も致しました。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.69
(5pt)

全落ち

全読したあとに多くの人は主人公と同じように一つのことをするのではないでしょうか。私もすぐそのサイトを開き、今そのことを終えました。小市民なりに、生きる意味、誰かのために生きる意味を得ることができました。ありがとう。横山氏
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.68
(5pt)

横山秀夫氏の作品に共通しているもの

この作品に限らず、横山秀夫氏の作品に共通しているのは、組織の中の個人であり、社会における矛盾点である。社会とは、勧善懲悪といったものではなく、善悪という価値基準のみに拘束されるものでないため、矛盾を多く孕んでいるもの。この作品の読み方として、個人的には、「ミステリーとしての謎解きがどうだ」とか、「オチがどうだ」とか、「(直木賞の選考の際に話題になったような)犯罪者のドナーがなんたら」とか些末な部分に目を向けるつもりは、全くない。まるでベルトコンベアーで運んでいくかのごとく、どんどん先に進むその社会、そしてその社会が間違っていると認識しつつも、結局は、世間の波に飲み込まれていく各登場人物の心の葛藤。この物語は、一つの事件を通じ、それに関わる多くの人を描いた短編集、連作集なのだと思う。社会の矛盾点そのものを痛烈に批判しつつも、エンタテイメントとしても秀でた佳作であると認識している。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.67
(4pt)

心理描写によるストーリー展開がたまらない...ただ...

 映画が公開されているのを受け、原作を読んでみる事にしました。ちなみに僕はまだ映画を観ていません。 ストーリーは事件に関わる人々の心理描写によって展開して行きます。 なぞが一歩一歩解決に近づいていく息詰まるような描写は、一気に読み進めたくなるほど、僕を本に釘付けにしました。 氏のストーリーは芥川氏の作品に似た描写があるように思います。それゆえに、最期の章を読み終えたとき、それまでの展開とは変わって心の中に晴れない部分が残ったのは僕だけでしょうか。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399
No.66
(4pt)

多面的に事件を考える本

映画で話題になったので、是非本がよみたいな、と思い購入しました。現職警察官が起こした事件を刑事、検察官、新聞記者、裁判官など事件の判決が下るまでに関わった様々な人々の、それぞれの視点でリレー方式に書かれていくところが特に面白かったです。それぞれ、立場が変われば事件に対する目の付け所、感想、印象も少しずつ違い、多面的に事件を追うことができました。人が変わるたびに少しずつ事件のなぞが明らかになり、取調べや事後処理が進んでいく書き方に上手さを感じました。さらに、警察の抱えるジレンマや、報道の舞台裏についても書かれており、一つの事件の蔭には多くのストーリーがあるのだということを改めて考えました。
半落ち Amazon書評・レビュー: 半落ちより
4062114399