サウスバウンド

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評判

サウスバウンドの評価:

4.24/5点 レビュー 75件。 A ランク

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平均点4.24pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全89件 41〜60 3/5ページ
No.49
(3pt)

意志

小学生6年生の主人公の父親は左翼の元過激派。型破りな父に翻弄される家族模様を、思春期の少年の視点から描いています。
相対的なものではなく、絶対的な何かを手に入れるために、ある意志に基づき、それを貫き戦い抜くこと。
「革命は運動では起きない。個人が心の中で起こすものだ」
サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1) Amazon書評・レビュー: サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1)より
4043860013
No.48
(5pt)

型破り

小学校6年生になった長男の僕の名前は二郎。父の名前は一郎。
そんな父は元(?)過激派だった。
破天荒で型破りな父に翻弄される家族を、息子二郎の視点から描いたドタバタ劇。
ただ無茶苦茶なだけだと思っていたら、実一本筋の通ったかっこいい父親だった。
家族の、特に二郎の心の動きを丁寧に追っている。
二郎は小学生だが、しっかり感情移入できた。
二郎と一緒になって、父親に翻弄され、少しずつすこしづつ見なおす。
この過程がたまらない。
奥田氏の描写力の賜物でしょう。
最初は嫌悪感すら抱いていたはずの一郎が、最後にはかっこよく感じた。
父親も型破りなら、話の展開も型破り。
飽きずに一気に、気持ちよく読めました。
サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1) Amazon書評・レビュー: サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1)より
4043860013
No.47
(1pt)

ええええー

何か奥歯にモノが引っ掛かったような印象のある上巻から、
下巻で何かひっくり返しがあるんだろうなーと思っていたので、ちょっと失望しました。
天皇「制」云々が出てきたあたりから眉間に皺がよってましたけれど。
御嶽を大事にして、神社を大事にしないってどういうことだろう……。
国の所有であれば全て悪。
じゃあ御嶽が国家的に認められればどうなるのでしょうか。
……アニミズム文化として、場所によっては沖縄よりも古い信仰をもつ場所だってあるのに。それは破壊してOK?
自分たちさえよければ構わないってことか……。
どうにも社会主義の問題をスルーしている気がします。逆に、民主主義よりも階層が狭くならざるをえない。
そして国がなくなったらどうなるのか?
子供でも気付くそんな簡単な命題が解けていません。
出てくる右翼も街宣右翼のみ。共産主義の論拠も一点張りでつまらないです。
学生運動云々といっていますが、どうにも作者のエゴを感じざるをえない。
父は主観的にしか話していないし、暴力と力で弾圧する。
対抗する相手の論もあからさますぎて出来レース丸わかりです。
確かに、一つのことに対して一生懸命になるという点においては尊敬できるかもしれませんが……。
泥まみれになって無様に引きずられる両親に、誇りを覚える小六って……
まぁ夢の残骸というところでしょうね。結局、無政府思想は定着せずに、未だ国家は形を残し続けています。
問題は多々あるでしょうけれども、こういった共産主義的思想で解決される問題ではないでしょう。
奥田さんはもっと面白い話が沢山あるので、他の話をオススメします。
サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2) Amazon書評・レビュー: サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2)より
4043860021
No.46
(5pt)

孤独との闘い

すごく面白かった。
私は思春期に入ったくらいの少年の話というのが元々好きだということもあるし、孤独と闘う人の話が好きだということもあり、さらにユーモアを求めているのでこの作品が気に入ったのかもしれない。
以下ネタバレです。
主人公の二郎は小学校6年生で、友達や中学生との諍いや身体の変化、気になる女の子、大人や親への視線など思春期に突入していて、何が正しいとか間違ってるとかの判断もあいまいなわけです。その様々な解を求めるのに、おそらく大人や親の行動や言動を参考にしてるんだろうということがわかる。
しかし元過激派のお父さんなわけです。働いてないし、問題を起こすお父さんなんですね。喧嘩に勝つ方法もすごく過激であり得ないことを言ったりするんだけど、でも実際には「自分で答えを見つけろ」ってことなわけ。だから西表の小学校に行きたいという二郎や桃子を止めたりはしない。自分で行こうと決めたんだから止めたりはしないということなんですね。
最後にお父さんのセリフでこういうくだりがあります。
「お父さんを見習うな。俺は極端だからな。.....要するにバカなんだ。」
「卑怯な大人にはなるな。正しいと思ったら一人でも戦え。孤独を恐れるな。理解者は必ずいる。」
思春期って孤独なんですよね。一人で色んなことや現象に対処している。
それでも自分で考えて、友達や誰かに話したりしながら、自分自身で解を見つけていくわけね。そうやってちょっとずつ大人になっていくんだなぁと思いました。
そして西表の家が立ち退きになるかもしれない前日に、「うちはどうなるんだろう」と思いつつも、周りが宴会やってて踊っちゃってたりしてるわけで二郎も踊っちゃう。国なんてなくてもいいのかもと思っちゃうくだりなんて本当に笑えた。
問題がありつつも楽観的というか、そのあたりがなんともいい。
とにかく面白かったな。
サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1) Amazon書評・レビュー: サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1)より
4043860013
No.45
(1pt)

最悪

普通にお父さん気が狂ってるでしょいかなる理由があろうと、大衆に対し害為す者は、正当化されるべきではない。一つ言うなれば、お父さんのセリフ、「革命は一人で行わなければならない」みたいなのが良かったね
サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2) Amazon書評・レビュー: サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2)より
4043860021
No.44
(1pt)

最悪

普通にお父さん気が狂ってるでしょいかなる理由があろうと、大衆に対し害為す者は、正当化されるべきではない。一つ言うなれば、お父さんのセリフ、「革命は一人で行わなければならない」みたいなのが良かったね
サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1) Amazon書評・レビュー: サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1)より
4043860013
No.43
(5pt)

自然と人間

あまりに面白かったので、上巻に続き、下巻もレビュー。
主人公の小学6年生の一人称で語られる物語。
上巻の中野での一般的な生活が下巻は西表島でのサバイバル生活に一転する。
あまりの変化に子供ながらに戸惑うが、そこは子供ならではの
適応力とすばしっこさで自然になじんでいく。
上巻ではグータラなだけだった父親も自然の中で生き生きと働き、またその姿が子供の眼には眩しく映るようになっていく。
しかしそんな平和もつかの間、リゾート開発との対立によって父親は元過激派のパワーを発揮し、暴れまわるという展開。
生活も展開もともすれば深刻になりがちなところが、おかしな外人や、
呑気な駐在さんが登場、いつも「めへへ」と鳴いているヤギも含め掛け合いのような大騒ぎは
思わず笑ってしまうような軽妙さ。
人は他人のモノを欲しがったり、人より贅沢がしたくなったりしなければ政府も経済も必要ではなく、
それであればもちろん戦争もなく、自然と共存していける。
自然に溢れる南の島では人はより人らしく生きていけるのではないかと思ってしまった。
最後にちょっと上記のような思想的な部分もあるが全然押しつけがましさを感じさせないのが絶妙。
サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2) Amazon書評・レビュー: サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2)より
4043860021
No.42
(5pt)

小学6年生

上下巻すでに既読だが、あまりにも面白かったので、あえて上下分けてレビュー。
物語は小学6年生の主人公・上原二郎の一人称で語られる。
このように子供の一人称を使う場合「そんな子供いねーよ」というリアリティのないものか、
大人には面白くない子供向けの文体になるかのどちらかかと思う。
しかしこの筆者はリアルに小学6年生の心情を表現しながらも独特のリズムで大人にも面白く読ましてくれる。
3年先が想像できないほど未来だったり、女子と対立しながらも異性として意識し始めていたり、
1歳年上の中学生が物凄く恐ろしかったり、先生が急に一人の大人に見えたり・・・・
といった自分の小学生時代を思い出させてくれる生き生きとした表現に溢れている。
読んでいてとてもこころが和み、同時に甘酸っぱいノスタルジーを感じた。
ストーリーそのものは大きな展開を見せない前半ではあるが、
主人公・上原二郎の眼を通しての世界は自分を子供時代にタイムスリップさせてくれ、それだけで十分楽しめた。
上巻はこの主人公家族の中野で暮らしを描き、突如西表島に引っ越すまで。
ここまでは主人公の父もただの「ヘンな人」である。
この中野を舞台とした部分だけで外伝を書いてもきっとすごく面白いものになるだろう。
サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1) Amazon書評・レビュー: サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1)より
4043860013
No.41
(4pt)

突き抜け感。

主人公のお父さんの天衣無縫ぶり(愛すべきキャラです)。西表島の抜けるような青空。物語全体に「突き抜け感」があり、読んでいて「まあ細いことはどうでもいいじゃん・・・」的な気分になれるリラックス・リゾート小説。爽やかな読後感です。
サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1) Amazon書評・レビュー: サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1)より
4043860013
No.40
(5pt)

一気読みできる。

後半は、南の島の話らしく、非常に明るい。
あっという間に読めてしまう。
ラストがあまりにもファンタジックすぎるという意見もあるだろうが、
とにかく、題名が「サウスバウンド」南へ向かう話なんだから、
明るく楽しめばと思う。
もうすぐ秋の「シルバーウィーク」だが、
読み物をさがしている方には、
過ぎ行く夏を惜しむ意味でも、
この話はおすすめ。
映画では、トヨエツがやっていたみたいだが、
はまり役ではないかな。
映画も見てみたい。
サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2) Amazon書評・レビュー: サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2)より
4043860021
No.39
(4pt)

どーせ読むならこんな小説がいい。

小学校6年生の二郎の目から描かれる家族と社会の交わりの物語。
この上巻は、下巻に比べ、やや暗いのだが、まぁそれだけリアルである。
私は、奥田=筒井康隆の後継者と捉えているので、
こういうまっすぐな小説が変化球に見えてしまう。
おすすめは小学校6年生以上。
夏休みの読書感想文には最適だと思う。
サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1) Amazon書評・レビュー: サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1)より
4043860013
No.38
(4pt)

アナーキー

映画化されることを知って、読んでみた。なんだかエンディングはちょっと納得行かなかったけど、反体制の父親と母親に共感。
ちょうど、アナーキストの大杉栄の本を読んでたので、その偶然には驚いたけど、自分の中にもアナーキーなものへのシンパシーがあることを再認識した。なんて、自分には過激派は無理だけど...
サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2) Amazon書評・レビュー: サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2)より
4043860021
No.37
(5pt)

文句なしに面白い

普段はミステリーばかりを読んでいるが、この本だけは別。他の方々が言っている通り、父が最高にかっこいい!右だから左だからというわけでなく、一貫した主義主張。まさしく男の中の男である。さまざまな事件を通して小学生の兄弟たちが大人になってゆくその姿は、本当に読んでいて微笑ましい。読み終わったらスカッとすること間違いなし!おすすめです。
サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1) Amazon書評・レビュー: サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1)より
4043860013
No.36
(4pt)

平凡な日常に夢を見させてくれる

奥田さんらしくおもしろおかしく笑える作品を想像して読み始めたのだが、
これはまたなかなか新しく、いい意味で期待を裏切られた。
つまり、ユーモア小説でもなければ単なる青春小説とも言いがたく、
更に上巻・下巻で展開が180度ガラリと変わるのもまた面白い。
上巻は長男のスクールライフを中心に東京での一家の生活を生き生きと、
そして下巻は沖縄・西表島での人情味溢れる超スローライフな物語をのびのびと、
それぞれ異なる趣の文化を背景に楽しく読ませてくれる。
また、出会いと別れ、そして新しい土地での発見を糧に、長男の価値観や父親への見方が少しづつ変化してゆくのも見所。
この辺がやっぱり奥田さんは上手い。
元左翼の父親の物語・・・と言うと何やら政治的なメッセージが背景にあるかと敬遠しそうだが、
主題はあくまでアナーキストな父親を通しての長男(一家)の成長、
そして豊潤な現代社会に忘れかけていたものを思い出させてくれる点にあり、決して読みにくい作品ではない。
そう、父の人とは外れた言動は平凡な日常にちょっとだけ「夢」を見させてくれる、
つまり、つかの間の別世界へのトリップを楽しませてくれる作品なのだ。
サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2) Amazon書評・レビュー: サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2)より
4043860021
No.35
(5pt)

下巻は一挙に読めるおもしろさ!

上巻の前半はやや単調だが、
下巻はおもしろくて、
あっという間に読み終えてしまった。
時代錯誤な過激派の父の珍言が、
今の社会を痛烈に批判する至言に思えてくる。
軽いタッチだけど実に奥深い作品。
とてもおもしろく、おすすめです。
サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2) Amazon書評・レビュー: サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2)より
4043860021
No.34
(5pt)

軽いけど奥深いおもしろさ!

前半はやや単調だが、
中盤にかけてどんどん物語がおもしろくなってくる。
とても読みやすいタッチで、
すごく軽く読めるんだけど、
ここに書かれた内容って、
結構奥深い問題とかもあって、
さらっとおもしろく読めるわりに、
余韻が残るというか考えさせられる、
実によくできた小説です。
特に下巻がおもしろいです。
サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1) Amazon書評・レビュー: サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1)より
4043860013
No.33
(5pt)

硬派な、今時、ちっとも流行らない、骨太作品ですなぁ

革命?過激派?(ATOKでは、過激は、にしか変換されない)
正直、この作者の作品だから、つまり、インザプールとか、空中ブランコを読んで好きになったので、その延長線上で購入したのですすが。
全然違うし。
そう言えば、このところ、文庫化されている作品も、随分と違う。
敢えて言うと、インザプールと空中ブランコが異色なのかも知れない。
とにかく、おもしろいし、考えさせられる。
子供と父親、母親、そういう関係について、再考を強いられた作品でした。
サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1) Amazon書評・レビュー: サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1)より
4043860013
No.32
(4pt)

ストーリーテラー

主人公は小学6年生。行動、発言は子供だが、観察力やつっこみはシニカルで大人のレベル。ちびまるこちゃんを読んでいるような気になる。その一方で、女風呂の覗きや中学生との決闘もあり、スタンドバイミーが聴こえてきそうな雰囲気にもなる。さらには、家族揃って西表に移住するシーンはアドベンチャーファミリーを思い出す。
これだけだと以前にも観たり、読んだりしたことがある展開の域を出ないのだけど、両親が元過激派という設定が斬新で面白い。斬新であるのだが、最後までリアリティーがあり、違和感なくストーリーを展開させるのは流石。
現代社会において左翼が翳りゆく中で、元過激派の両親は周りと摩擦を起こし、教育については一般常識からいってかなり無責任なのであるが、最後には息子に向かって明確なメッセージを送る。過激派家族を取扱っているのに悲壮感を感じさせない点も流石。
サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2)
サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1) Amazon書評・レビュー: サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1)より
4043860013
No.31
(4pt)

あっというまに

暇つぶしに読んだつもりがとまらずぐいぐいと最後まで読ませる圧倒的な面白さ。
テーマ的には、学生紛争とかができてきて時代遅れ・・という印象をうけましたが、
気づいたら最後まで読んでいるという感じでした。
でも、内容的には割とハード感があって読後感は重い感じでした。
サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1) Amazon書評・レビュー: サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1)より
4043860013
No.30
(5pt)

ご注意。これは冒険小説です。

こんな話とは思ってもみなかった!
主人公は、東京のど真ん中に住む小学校6年生。
楽しいことも辛いこともあるけど、所詮は平凡な箱庭の冒険?
と思ったらとんでもない。元過激派のお父さんがやってくれます! ぶち壊す! なにもかも!
そしてお母さんが素敵すぎ(特に沖縄編)。
登場人物たちが素晴らしく魅力的。
ある意味ステレオタイプなのかもしれないけど、それぞれがきちんと役どころを押さえつつ、
その先のさらに突っ込んだところで、人間としてのリアリティや魅力を感じさせる。
その描きこみ加減がとても巧い。
そして思春期突入期の甘酸っぱさもw。
現代の日本において、なさそうでありそうな、こんな冒険してみたい(いや無理)。
夏にピッタリの小説です。
サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1) Amazon書評・レビュー: サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1)より
4043860013