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マリオネット症候群
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マリオネット症候群の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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話の途中、双子の死の件で既に入れ替わっていたのではと思っていたのは正解だったが、まさか兄貴だったなんて!しかし、この状況は恐ろしい状況なのに、皆あっけらかんとしすぎだよ! | ||||
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乾氏が講談社ノベルスから専属契約最低本数の3編を出した後、講談社ノベルスを離れて初の徳間から出した書き下ろし中編作品。 それまでの講談社ノベルスでのキワモノ、マニア受け本格路線のイメージを払しょくする、後のリピートやスリープで魅せるSF的設定を凝らした作品である。 扱われいるのは人格移転という手垢のついた題材だが、そこは乾氏である、捻りを何重にも加えてある。 人格が相互に入れ替わるのではなく、別の人格が一つの体に憑依し、物語は何と憑依されて何も自分の意思で動けなくなったオリジナルの方の人格視点で進行するというこれだけでも異色である。 高校っを舞台にした青春ものっぽい雰囲気だが、憑依してきた人物が殺害されていたことが判明し、その殺人の真相を探るというミステリ趣向も盛り込まれ、随所に乾氏らしいブラックな仕掛けが施してある。 乾氏はデビューした講談社ノベルスからはあまり成功しなかったが、講談社を出てから飛躍的にブレイクした作家だが、そのきっかけとなったであろうターニングポイント作品である。 現在は徳間文庫のクラリネット症候群に本作は同時収録されており、そちらで読むことができる。 | ||||
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真夜中に目を覚ました高校一年生の御子柴里美は、自分の意志と無関係 になぜか身体が勝手に動き出すという不可思議な事態に直面させられる。 どうやら、里美が憧れていた森川先輩の意識が、里美の身体を乗っ取ったよう なのだが、森川や他の人間に里美の言葉は届かず、里美は傍観するしかない。 のちに、森川が何者かによって殺され、それがきっかけとなって 里美の身体に彼の意識が乗り移ったことがわかるのだが……。 《人格転移》もののお約束を底意地悪くズラした作者の巧緻な演出が冴えた本作。 身体を乗っ取られた人物の“意識”(しかも、他者といっさい交流できない) が視点人物となるというのは、お約束の裏を行く斬新な趣向だと思います。 また、森川を殺害した犯人については、軽いノリで(笑) 早い段階で明かされるのですが、本作はそこからが本番。 本作独自の人格転移にまつわるルールのために、登場人物たちのミステリ的 な立ち位置が、事件が起きるたびに目まぐるしく入れ替わっていく、シュールで シニカルな展開が秀逸です。 そして何といっても作中で、一番こずるく立ち回っていたある人物が迎える末路 には、同情とともに黒い嗤いを誘発させる、作者らしい“毒”が横溢していますw ★『クラリネット症候群』 | ||||
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表紙のイメージからなんか軽いラブコメものを想像してましたが、「そうくるか!?」といった感じです。個人的には楽しめました。 なんともシニカルでブラックな笑い。主人公が女子高生(!?)の語りべということで、なんとみお気楽に描いてあるのですが、内容的には結構どぎついものです。最後の○○家系の一家という落ちの笑いも、ブラックだなあ・・。 ただのパラサイトものではありません。良くも悪くも裏をかく小説家乾くるみを楽しめる一冊であることは間違いありません。 | ||||
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表紙のイメージからなんか軽いラブコメものを想像してましたが、「そうくるか!?」といった感じです。個人的には楽しめました。 なんともシニカルでブラックな笑い。主人公が女子高生(!?)の語りべということで、なんとみお気楽に描いてあるのですが、内容的には結構どぎついものです。最後の○○家系の一家という落ちの笑いも、ブラックだなあ・・。 ただのパラサイトものではありません。良くも悪くも裏をかく小説家乾くるみを楽しめる一冊であることは間違いありません。 | ||||
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ある日、目が覚めたら自分の体が動かせなくなっていた。勝手に動く自分の体。そして、体の中に入っていたのは…。小説の設定としては、決して珍しくは無い設定なのだが、こう来ますか…。乾くるみの小説は、『Jの神話』『塔の断章』の2つをこれまで読んだのだが、その2作に比べると、かなり素直な印象を受けた。また、読者層を意識してなのかもしれないが、作品自体の重さも控えめで、確かに「ライトノベル」という感じがする。よくよく考えてみると、かなりヘビーな終わり方なのに、物凄くハッピーエンド風な締めだし。いつもの「クセ」が良い、という意見もあるとは思うが、このくらいで丁度良いのではないかと思う。 | ||||
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ある日、目が覚めたら自分の体が動かせなくなっていた。勝手に動く自分の体。そして、体の中に入っていたのは…。 小説の設定としては、決して珍しくは無い設定なのだが、こう来ますか…。 乾くるみの小説は、『Jの神話』『塔の断章』の2つをこれまで読んだのだが、その2作に比べると、かなり素直な印象を受けた。また、読者層を意識してなのかもしれないが、作品自体の重さも控えめで、確かに「ライトノベル」という感じがする。よくよく考えてみると、かなりヘビーな終わり方なのに、物凄くハッピーエンド風な締めだし。 いつもの「クセ」が良い、という意見もあるとは思うが、このくらいで丁度良いのではないかと思う。 | ||||
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二人の人物の精神が入れ替わる、というのは(マンガや小説では)良くある話。またそれ?飽きた...と思われるかもしれないが、「乾くるみが書くとこうなるのか~!」と感心する面白いヒネリ具合。精神が入れ替わるのではなく、誰かが自分の体に引っ越してきて、その相手は、「私」の精神も同じ体に残っていることを知らないのである。このへんのじれったい感じが一味違います。最後まで楽しめる、意外な名作。 | ||||
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