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(短編集)
15のわけあり小説
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15のわけあり小説の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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かつて、『めざせダウニング街10番地』(ジェフリー・アーチャー著、永井淳訳、新潮文庫。出版元品切れだが、amazonで入手可能)などの長篇小説で私を魅了したジェフリー・アーチャーの短篇小説集『15のわけあり小説』(ジェフリー・アーチャー著、戸田裕之訳、新潮文庫)を手にしました。 アーチャー一流の皮肉、諷刺、どんでん返し、ウィットやユーモアをまぶした15の作品が収録されていますが、とりわけ、『迂闊な取引』が印象に残りました。 自ら立ち上げた銀行に君臨する頭取は、60歳間近ですが、掛かり付けの医師からがんで余命2~3年と告げられています。 ある日、ミスター・デ・アス(死に神)と名乗る男が訪ねてきます。デ・アスは、頭取が望むなら、彼の銀行の受付担当の若い男と入れ替わることが可能だというのです。 「しかし、その男は一介の受付だろう」。「あなただって40年前はそうだったでしょう。もっとも、昨今はそんなことはおくびにも出しておられないようですがね」。「だが、あいつは私の頭脳を持っていない――」。「あなたの性格も持っていませんよ」。「私はそいつのことを、過去を含めて何も知らないんだぞ」。「身体だけでなく、記憶も入れ替わります」。「だが、脳味噌はそのままなんだろう? それとも、脳味噌も入れ替わるのか?」。「脳味噌はそのままです。あなたも彼もね」。「そして、そいつは死んだら天国へ行くわけだ」。「そして、あなたは私のいる地獄へ行くことになります。契約にサインしたら、それで決まりです」。 「では、その男の名前を教えてくれ」。「ロッドです」。「年齢は?」。「この3月で25歳になります」。「最後に一つだけ、彼の健康状態はどうなんだ? 死病を持っていたりはしないだろうな?」。「あなたが従業員全員に義務づけている厳しい健康診断を受けたばかりで、結果はトリプルAでした」。 サインを済ませ、ロッドと入れ替わった頭取を待ち構えていた運命とは? あっと思わされる意外な結末をここで明かすことは止めておきます。「迂闊な取引」というタイトルが暗示しているとだけ言っておきましょう。 | ||||
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長距離移動の道中に読んだ。テンションが上がるものとそうでないものの差がね・・・ | ||||
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短編は、もちろん面白いが、長編ほどに読み応えがないのが残念。回転寿司で数個をつまみ食いする感じ。 | ||||
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平成23年5月発行!!の文庫本。ジェフリーアーチャーのつきないわけありのお話。 | ||||
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ジェフリー・アーチャーらしさが十分に出ている短編集。 15の短編には、ちょっとばかり心をくすぐる面白さがある。 さすがストーリーテラーらしく、どの短編にも最後のひねりがあり、 くすっと笑ってしまう。 アーチャーの「意外な結末」はおなじみで、題名だけである程度 予想できる結末となっているが、それに興を削がれることはない。 言ってみれば「水戸黄門」的な、安心して楽しめる短編集。 良くも悪くもアーチャー的で、裏切られることはない。 全ての短編に色濃く滲んでいるのが、「大英帝国」という冠。 イギリス流のの利益追求のしたたかさや、礼儀正しいが抜けめない 箇所が面白い。 登場人物も重厚であるが、決して享楽的ではない姿に「イギリス紳士」の 典型を見ることができる。 なるほど英国が世界を支配したそのずる賢さもよく分かる。 ただし… 英国や米国の作家に典型的なのが、「食事シーン」の貧しさ。 金があっても決して「食事を楽しめない」雰囲気がある。 アーチャーの腕でも、おいしそうな食事シーンは出てこない。 マックス・ヴェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」が ちらりと頭をよぎり、 つくづく「禁欲的な国民性」を思う。 イングランド・スコットランド・アイルランドの民族性の違いも 面白さに一振りスパイスをかけている。 (どういうわけかウェールズは出てこない) 気楽に読めて、それなりに楽しい。 | ||||
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ジェフリー・アーチャーは外さない。 面白さと安定感は、こちらでも保証済。 ベッドサイドで、1話読み眠りに落ちる心地よさ。 静かな冬に是非どうぞ。 Olympic Yearに、英国市井の悲喜交々、 遠いロンドンも近くなりそう。 | ||||
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15の短篇のうち、10は事実に基づいた作品だそうだ。 いずれにしても、どれもオチにキレがあり、シャープな作品に仕上がっているのはさすがジェフリー・アーチャーというべき。 どれもおもしろいが、1つ選ぶとすると冒頭の『きみに首ったけ』。 宝石店から特大のダイヤをまんまとかすめ盗る物語なのだが、その手法がおみごと。 | ||||
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