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鴉婆



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【この小説が収録されている参考書籍】
鴉婆
鴉婆 (光文社文庫)

鴉婆の評価: 4.25/5点 レビュー 4件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.25pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

対立の構図

このシリーズは全国の易者を統率する京都の陰陽師、土御門家を主人公としたものですが、この第二巻で早くも新たな仕掛けが導入されています。その仕掛けは、対立する一派の登場です。大黒党という別の一派なのですが、のっけからこのグループとの対立の場面が唐突に挿入されます。そしてその流れで、個性的なお婆が登場してきます。ただどうも微温的なのは、この対立の構図は先鋭化されることなく、このシリーズを特徴づける基本的な構図へと予定調和的に収斂されていきます。そういう意味ではこれがこの作品というか著者の限界ともいえるのかもしれません。商人が世界の実権を握ってきた近世という時代での陰陽師そして易者の存在というのはどうもしっくりいかない構図ですが、そこは連載作家としての著者の力量です。それなりに楽しませてくれます。
鴉婆 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:鴉婆 (光文社文庫)より
4334739814

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