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新本格魔法少女りすか4
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新本格魔法少女りすか4の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21~23 2/2ページ
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僕は西尾維新の作品が大好きで、『きみとぼく』『戯言』『JDCトリビュート』『人間試験』と今では全巻所有しています。しかし、その僕でも、初めてこの作品のことを知ったときはイタかった。誤解を恐れず正直に言います。 『うわ~・・・西尾維新先生、こんなの書いちゃだめでしょう』 といたたまれない気持ちになりました。 いや、維新さんの作品に燃えと謎を求めてきた人は、あからさまに『萌え』に突っ走ったタイトルのこの作品には退くでしょう。間違いなく。 しかし、考え方を変えたのは第三巻から読み始めたファウストです。 『りすか』を1ページ、一行読みました。 そして先入観は砕かれます。たしかに絵は萌えです。内容も大きいお兄さん向けの場所が無いとは言いません。 しかし、維新節はやはり健在でした。 面白いんです。文体、語り部のキズタカ君の思考や赤い人とダブって見えるりすかの強さ。バトルシーン、それに西尾維新の本の独特の雰囲気は損なわれていません。 先入観をなくして。ぜひ、騙されたと思って友人に見つからないようこっそり3行読んでみてください。 萌えを理由に敬遠していた人も、買わざるをえなくなります。 | ||||
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西尾氏の他の作品にも言えることだが、この作品にも「普通の人々」など出てこない。しかしながら、魔法の存在を除けば世界はごく普通だ。天才という「異能」が、旅するでもなく「身の回り」で織りなす物語の楽しさは、さすが西尾作品。どこまで突き抜けたキャラクターが現れるのか、今後を期待させてくれる。 ただ、戯言シリーズの「ぼく」と「玖渚友」のコンビに比べれば、若干パワーに欠ける主人公たちかも知れない。小学生と大学生、という年齢差を考慮して、マイナス星は一つということで。 | ||||
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世界中のみんなを幸せにするという一見無邪気な目標のために、語り手の少年、供儀創貴(くぎきずたか)は周囲の人々を演技で騙しつづけ、『駒』と呼んで利用している。 その『駒』の一人である、魔法使いの少女・水倉りすかとの物語が、この話の主軸となっている。 そんなこの本を手にとって、まずは数ページ読む。すると多分、彼の内面に違和感を覚える方がほとんどだろう。 それは、彼の内面があまりにも私たちの思う『10歳の男の子』とはかけ離れているからだ。 しかし、本当にそうであろうか? 私たちが10歳だったころ、漠然とした大人への対抗心のようなものがあっただろう。自分は自分だという確かな確信があっただろう。何でもできる、という感覚だってあっただろう。 創貴ほど極端な形でなくとも、誰もが、心の奥底に彼と同じものを抱えて10歳を過ごしてきたのだと、私は思う。 それが、この物語にはいっぱい詰まっている。 私たちが「無邪気」と決め付けて、閉じ込めてしまった『10歳』の気持ちは、たしかにここにあると思う。 | ||||
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