窓の灯

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窓の灯の評価:

2.94/5点 レビュー 18件。 D ランク

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平均点2.94pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全36件 21〜36 2/2ページ
No.16
(3pt)

オードブル

いわゆる瑞々しい感性、豊かな表現力、才能に満ち溢れた作品ということでしょうか。で、それがどうした、と―。

ふと偶然、店で雇われて住まいも隣室を貸し与えられ、他人の人生に転がり込むように年上の女性(ミカド)の身近で暮らすことになった主人公(まりも)。いやでも視界に入ってくるミカドの私生活。憧憬、羨望、嫉妬、好奇心、独占欲、そんな感情が交錯している。

主人公の他人の生活に対する過剰な関心は、アパート近辺住人への覗き見趣味的な域にまで広がっていくのだが…、なかなか展開が期待できそうなネタの割には、あまりにも中途半端に終わって深みがなかった。登場人物の描き方も表層的で、キャラクターにも新鮮味がない。

もっとも、デビュー作だし、読者を楽しませるというより、作者自身が満足感や達成感を得るための趣味的要素が強い。美しく仕上げられた環境ビデオでも見せられているような作品なので、どこから捲って読み始めても同じような気分になる。

まだ、これはオードブルといったところ。芥川賞も受賞されたことだし、今後どんな料理が出されてくるのか、そこに期待したい。
窓の灯(あかり) (大活字文庫) Amazon書評・レビュー: 窓の灯(あかり) (大活字文庫)より
4860554264
No.15
(3pt)

オードブル

いわゆる瑞々しい感性、豊かな表現力、才能に満ち溢れた作品ということでしょうか。で、それがどうした、と―。

ふと偶然、店で雇われて住まいも隣室を貸し与えられ、他人の人生に転がり込むように年上の女性(ミカド)の身近で暮らすことになった主人公(まりも)。いやでも視界に入ってくるミカドの私生活。憧憬、羨望、嫉妬、好奇心、独占欲、そんな感情が交錯している。

主人公の他人の生活に対する過剰な関心は、アパート近辺住人への覗き見趣味的な域にまで広がっていくのだが…、なかなか展開が期待できそうなネタの割には、あまりにも中途半端に終わって深みがなかった。登場人物の描き方も表層的で、キャラクターにも新鮮味がない。

もっとも、デビュー作だし、読者を楽しませるというより、作者自身が満足感や達成感を得るための趣味的要素が強い。美しく仕上げられた環境ビデオでも見せられているような作品なので、どこから捲って読み始めても同じような気分になる。

まだ、これはオードブルといったところ。芥川賞も受賞されたことだし、今後どんな料理が出されてくるのか、そこに期待したい。
窓の灯 (河出文庫 あ 17-1) Amazon書評・レビュー: 窓の灯 (河出文庫 あ 17-1)より
4309408664
No.14
(4pt)

湿度と熱気の描写

すらすらと読めてしまう文体で、その中にも美しさを感じずにはいられない。

角田光代さんが、「小説の湿度や熱気が、最後までとぎれず続いている。小説世界をひとつ完成させたのだと言っていいと思う。」と評しているが、全くその通りだな、と読了して思った。

一つ一つの文章から、その小説のモワッとした夏の雰囲気や、夜の風などが簡単にイメージ化できる。

その雰囲気がまた、主人公のミカド姉さんへの様々な形の念を際立たせる。

無意識的に第三者の視点で(ドラマを見るような感じで)そっと引き込まれていた。

そして行き着く最後のシーンでは言葉が出ない。筆者の才能を感じずにはいられない。

一番最後の行で、世界観を完璧なまでに確立させてしまう。

優しく美しく、ゆるやかな官能、滲みでる想いが見事に描写されている。

読者を魅了する。 上手すぎる。

しかし、圧迫感があったり、完璧!、と叫びたくなるほどの小説でもないので、四つです。

また、こういう本も、持っておきたい作品の一つですね。

読書家の方なら、満足いただけるかと思います。買い損はしませんでした。

是非この「窓の灯」が織り成す、雰囲気を味わってほしいです。
窓の灯(あかり) (大活字文庫) Amazon書評・レビュー: 窓の灯(あかり) (大活字文庫)より
4860554264
No.13
(4pt)

湿度と熱気の描写

すらすらと読めてしまう文体で、その中にも美しさを感じずにはいられない。

角田光代さんが、「小説の湿度や熱気が、最後までとぎれず続いている。小説世界をひとつ完成させたのだと言っていいと思う。」と評しているが、全くその通りだな、と読了して思った。

一つ一つの文章から、その小説のモワッとした夏の雰囲気や、夜の風などが簡単にイメージ化できる。

その雰囲気がまた、主人公のミカド姉さんへの様々な形の念を際立たせる。

無意識的に第三者の視点で(ドラマを見るような感じで)そっと引き込まれていた。

そして行き着く最後のシーンでは言葉が出ない。筆者の才能を感じずにはいられない。

一番最後の行で、世界観を完璧なまでに確立させてしまう。

優しく美しく、ゆるやかな官能、滲みでる想いが見事に描写されている。

読者を魅了する。 上手すぎる。

しかし、圧迫感があったり、完璧!、と叫びたくなるほどの小説でもないので、四つです。

また、こういう本も、持っておきたい作品の一つですね。

読書家の方なら、満足いただけるかと思います。買い損はしませんでした。

是非この「窓の灯」が織り成す、雰囲気を味わってほしいです。
窓の灯 (河出文庫 あ 17-1) Amazon書評・レビュー: 窓の灯 (河出文庫 あ 17-1)より
4309408664
No.12
(3pt)

綺麗な読みやすい文章なのですが・・・

大学をやめ、喫茶店の2階に住み込んだまりもが主人公です。

ミカド姉さんに憧れながら平々凡々な生活をしています。彼女はそんな生活に退屈するのか「覗き」が習慣になります。

そんな彼女の生活が崩れるのは、ミカド姉さんの好きな「先生」の登場です。「先生」を好きになったまりもの心が爆発してしまいます。この爆発は何なのでしょうか?

淡々とした生活から、心の動揺、爆発。

この結果、彼女は一皮剥けたというのでしょうか?

非常に綺麗な読みやすい文章なので一気に読めてしまうのですが、いま一つピンときません。まりもの中に共通な部分を見出せないからかも知れません。女性なら理解出来るのでしょうか?
窓の灯(あかり) (大活字文庫) Amazon書評・レビュー: 窓の灯(あかり) (大活字文庫)より
4860554264
No.11
(3pt)

綺麗な読みやすい文章なのですが・・・

大学をやめ、喫茶店の2階に住み込んだまりもが主人公です。

ミカド姉さんに憧れながら平々凡々な生活をしています。彼女はそんな生活に退屈するのか「覗き」が習慣になります。

そんな彼女の生活が崩れるのは、ミカド姉さんの好きな「先生」の登場です。「先生」を好きになったまりもの心が爆発してしまいます。この爆発は何なのでしょうか?

淡々とした生活から、心の動揺、爆発。

この結果、彼女は一皮剥けたというのでしょうか?

非常に綺麗な読みやすい文章なので一気に読めてしまうのですが、いま一つピンときません。まりもの中に共通な部分を見出せないからかも知れません。女性なら理解出来るのでしょうか?
窓の灯 (河出文庫 あ 17-1) Amazon書評・レビュー: 窓の灯 (河出文庫 あ 17-1)より
4309408664
No.10
(2pt)

ミカド姉さんの魅力が伝わって来ません

隣のアパートの青年の部屋を覗き見することが日課である主人公。

その設定は面白いと思います。

でも、主人公が憧れてやまないミカド姉さんの魅力が全く伝わって来ません。

魅力的な描写がまったくなく、逆に古いホステスみたいな印象で、枯れた女性に見えるのですよね、ミカド姉さん。

小説全体が古い時代の雰囲気をまとっていて、ちょっと時代錯誤なかんじです。
窓の灯(あかり) (大活字文庫) Amazon書評・レビュー: 窓の灯(あかり) (大活字文庫)より
4860554264
No.9
(2pt)

ミカド姉さんの魅力が伝わって来ません

隣のアパートの青年の部屋を覗き見することが日課である主人公。

その設定は面白いと思います。

でも、主人公が憧れてやまないミカド姉さんの魅力が全く伝わって来ません。

魅力的な描写がまったくなく、逆に古いホステスみたいな印象で、枯れた女性に見えるのですよね、ミカド姉さん。

小説全体が古い時代の雰囲気をまとっていて、ちょっと時代錯誤なかんじです。
窓の灯 (河出文庫 あ 17-1) Amazon書評・レビュー: 窓の灯 (河出文庫 あ 17-1)より
4309408664
No.8
(3pt)

文章は綺麗だが

文章は綺麗であり、すらすらと読めてしまう。
しかし、没頭して読んでしまったというより、流れるように読めてしまったという感じだ。

主人公である、まりもは“覗く”という行為により、人というものを解ろうとしていく。
その対象は、向かいのレースのカーテン越しの若い男、姉さんと呼んでいる店の主人、その主人の好きな人である先生と変わっていく。
そして、散歩に出て人の家を覗くという、本当の覗き行為へと移っていく。
しかし、結局は何も得ることは出来ないまりも。

まりもと関わる人との繋がりが、いまひとつ深まらなかったので、なにか消化不良感が残ってしまった。
姉さん、レースのカーテン越しの男、先生等々との絡みがあっさりしていて、そのあたりがさらりと読めてしまった原因かもしれない。
窓の灯(あかり) (大活字文庫) Amazon書評・レビュー: 窓の灯(あかり) (大活字文庫)より
4860554264
No.7
(3pt)

文章は綺麗だが

文章は綺麗であり、すらすらと読めてしまう。
しかし、没頭して読んでしまったというより、流れるように読めてしまったという感じだ。

主人公である、まりもは“覗く”という行為により、人というものを解ろうとしていく。
その対象は、向かいのレースのカーテン越しの若い男、姉さんと呼んでいる店の主人、その主人の好きな人である先生と変わっていく。
そして、散歩に出て人の家を覗くという、本当の覗き行為へと移っていく。
しかし、結局は何も得ることは出来ないまりも。

まりもと関わる人との繋がりが、いまひとつ深まらなかったので、なにか消化不良感が残ってしまった。
姉さん、レースのカーテン越しの男、先生等々との絡みがあっさりしていて、そのあたりがさらりと読めてしまった原因かもしれない。
窓の灯 (河出文庫 あ 17-1) Amazon書評・レビュー: 窓の灯 (河出文庫 あ 17-1)より
4309408664
No.6
(3pt)

視線の先にあるものは・・・

ミカド姉さんへの愛と嫉妬と羨望を混ぜ合わせたような、主人公の複雑な気持ちや、拠りどころのない自分の位置を、他人の生活を覗くことで確かめようとする主人公の行動など、何となく分かるような気がします。ふだんどうしようとも、どうしたいとも思いませんが…。この小説がかわりにしてくれましたね。
窓の灯(あかり) (大活字文庫) Amazon書評・レビュー: 窓の灯(あかり) (大活字文庫)より
4860554264
No.5
(3pt)

視線の先にあるものは・・・

ミカド姉さんへの愛と嫉妬と羨望を混ぜ合わせたような、主人公の複雑な気持ちや、拠りどころのない自分の位置を、他人の生活を覗くことで確かめようとする主人公の行動など、何となく分かるような気がします。ふだんどうしようとも、どうしたいとも思いませんが…。この小説がかわりにしてくれましたね。
窓の灯 (河出文庫 あ 17-1) Amazon書評・レビュー: 窓の灯 (河出文庫 あ 17-1)より
4309408664
No.4
(4pt)

新たな形!

大学を辞めたまりもちゃんが身を寄せた喫茶店の二階の窓から見える他人の部屋の様子が、覗き見という形で表現され、やがてそれは夜の街の散歩時に垣間見える家々の窓越しの生活の様子へと範囲を拡げていく。

実際行動に起こしたら軽犯罪に成るかもしれない行為が小説という形を取って表現されている事は新たなひとつの形かも知れない。

今後の作品も読んでみたいと思います。
窓の灯(あかり) (大活字文庫) Amazon書評・レビュー: 窓の灯(あかり) (大活字文庫)より
4860554264
No.3
(4pt)

新たな形!

大学を辞めたまりもちゃんが身を寄せた喫茶店の二階の窓から見える他人の部屋の様子が、覗き見という形で表現され、やがてそれは夜の街の散歩時に垣間見える家々の窓越しの生活の様子へと範囲を拡げていく。

実際行動に起こしたら軽犯罪に成るかもしれない行為が小説という形を取って表現されている事は新たなひとつの形かも知れない。

今後の作品も読んでみたいと思います。
窓の灯 (河出文庫 あ 17-1) Amazon書評・レビュー: 窓の灯 (河出文庫 あ 17-1)より
4309408664
No.2
(5pt)

新しい恋愛小説

この小説は今話題になっている史上最年少15歳で

文藝賞を受賞した三並夏「平成マシンガンズ」と共

に文藝賞を同時受賞した作品です。

世間では最年少最年少と騒いで三並さんの方にばっ

かり注目が集まっていますが、私としてはもっと青

山さんの「窓の灯」にも注目していいんじゃないか

と思います。

読んでみて、これは「新しい恋愛小説」だと感じま

した。文藝賞の選評で某選考委員が「ミカド姉さん

に魅力がたりない」と言っていましたが、決してそ

うじゃなく、「ミカド姉さん」には魅力が溢れてい

ると思います。

この小説の魅力はそれだけじゃありません。この小

説は、「女の覗き見行為」が書かれた史上初の作品

なんです!
窓の灯(あかり) (大活字文庫) Amazon書評・レビュー: 窓の灯(あかり) (大活字文庫)より
4860554264
No.1
(5pt)

新しい恋愛小説

この小説は今話題になっている史上最年少15歳で

文藝賞を受賞した三並夏「平成マシンガンズ」と共

に文藝賞を同時受賞した作品です。

世間では最年少最年少と騒いで三並さんの方にばっ

かり注目が集まっていますが、私としてはもっと青

山さんの「窓の灯」にも注目していいんじゃないか

と思います。

読んでみて、これは「新しい恋愛小説」だと感じま

した。文藝賞の選評で某選考委員が「ミカド姉さん

に魅力がたりない」と言っていましたが、決してそ

うじゃなく、「ミカド姉さん」には魅力が溢れてい

ると思います。

この小説の魅力はそれだけじゃありません。この小

説は、「女の覗き見行為」が書かれた史上初の作品

なんです!
窓の灯 (河出文庫 あ 17-1) Amazon書評・レビュー: 窓の灯 (河出文庫 あ 17-1)より
4309408664